今日は朝から真恵子様は庭いじりです。これも一人でやってくれていれば、」リビングからは離れているし文句ないのですが、私に手伝えと言います。穴掘りです。自分で買ってきたレモンの樹を植えたいので庭の隅に穴を掘れと。ついでに私の母から譲り受けたミカンの樹を掘り出せと言います。それを見ると姑の顔を思い出すのでしょうね。ミカンとレモンにどれだけの違いがあるのか、私には分かりませんが。
掘り起こせと言われても何日も晴天の続いた雑草ぼうぼうの庭はカチカチで、容易には掘り起こせません。なので水を撒いて土を柔らかくしてとお願いしました。すると持っていたジョウロでチョロチョロと撒いて、それやれと言います。
「もう少し撒きましょうよ。そんな少しじゃ柔らかくならない。多めに撒いて時間を空けましょ。」
言い残してリビングに撤退です。真恵子様は当然、怒り心頭です。ほんのちょっと水を追加して
「やったわよ。早くやって、早く!」
これ以上抵抗するのは得策でないと思い、まだ硬い雑草の植わる土を掘り起こします。やはりけっこう大変な作業です。女房が旦那を殺害して庭に埋めるドラマが良くありますが、女手では無理ですね。そのうち1mくらいの穴を掘れと真恵子様に言われる日が来るかもしれません。
それでもレモンの根っこ分くらいは掘れたので、はいどうぞと指し示します。
「まだよ、横の雑草の根っこも掘り起こして」
「レモンの樹にはもう十分です。なぜそんな所を掘り起こす必要があるんですか」
「いいから掘りなさいよ。そのうち何かを植えるかも知れないでしょ!」
「そんなもん、植える時に彫らないと、またすぐに雑草だらけになりますよ。その時に命令して下さい。」
「いいから掘って。今掘って!」
「理由もないものを掘れません。」
真恵子様はただ私を屈服させたいだけなのでしょう。もう必要な仕事は果たしたのでリビングに撤退します。
当然、真恵子様はご立腹です。すぐに追って来ました。
「なんでわざわざ大きな声で話すのよ。ご近所丸聞こえじゃないのよ!」
「別に聞かれてもいいんじゃないですか。夫婦仲が悪いのは家族を始め廻り中、知れ渡っているでしょうし。」
「ご飯の支度ができた時にも近所中に聞こえるくらい大声で言うわよね。」
「え、当然でしょ、二階の娘らに聞こえるように言うのは。それとも旦那が夕食の支度をすることが妻としてそんなに恥ずかしい事なのですか?」
「普通に言えばいいのよ!」
「普通ですよ。真恵子様の中では家事は男女平等、仕事は旦那ですもんね。ず~と昔から」
「うるさいうるさい!いいわよ出て行って、ず~っと帰ってこないでくれる!」
ちょっと耐えられないので二階に避難です。すると真恵子様が追いかけてきます。まずい、また包丁を持ち出しているかも。私はあわててドアをロックします。
「開けなさいよ!そしてあやまりなさいよ!」
「はい分かりました、すいませんでした」
謝罪は慣れたものである。私は会社では謝った事がないが、家では呼吸をするように謝れます。
ちょっとの間、部屋に籠った方が身のためだ。。。
掘り起こせと言われても何日も晴天の続いた雑草ぼうぼうの庭はカチカチで、容易には掘り起こせません。なので水を撒いて土を柔らかくしてとお願いしました。すると持っていたジョウロでチョロチョロと撒いて、それやれと言います。
「もう少し撒きましょうよ。そんな少しじゃ柔らかくならない。多めに撒いて時間を空けましょ。」
言い残してリビングに撤退です。真恵子様は当然、怒り心頭です。ほんのちょっと水を追加して
「やったわよ。早くやって、早く!」
これ以上抵抗するのは得策でないと思い、まだ硬い雑草の植わる土を掘り起こします。やはりけっこう大変な作業です。女房が旦那を殺害して庭に埋めるドラマが良くありますが、女手では無理ですね。そのうち1mくらいの穴を掘れと真恵子様に言われる日が来るかもしれません。
それでもレモンの根っこ分くらいは掘れたので、はいどうぞと指し示します。
「まだよ、横の雑草の根っこも掘り起こして」
「レモンの樹にはもう十分です。なぜそんな所を掘り起こす必要があるんですか」
「いいから掘りなさいよ。そのうち何かを植えるかも知れないでしょ!」
「そんなもん、植える時に彫らないと、またすぐに雑草だらけになりますよ。その時に命令して下さい。」
「いいから掘って。今掘って!」
「理由もないものを掘れません。」
真恵子様はただ私を屈服させたいだけなのでしょう。もう必要な仕事は果たしたのでリビングに撤退します。
当然、真恵子様はご立腹です。すぐに追って来ました。
「なんでわざわざ大きな声で話すのよ。ご近所丸聞こえじゃないのよ!」
「別に聞かれてもいいんじゃないですか。夫婦仲が悪いのは家族を始め廻り中、知れ渡っているでしょうし。」
「ご飯の支度ができた時にも近所中に聞こえるくらい大声で言うわよね。」
「え、当然でしょ、二階の娘らに聞こえるように言うのは。それとも旦那が夕食の支度をすることが妻としてそんなに恥ずかしい事なのですか?」
「普通に言えばいいのよ!」
「普通ですよ。真恵子様の中では家事は男女平等、仕事は旦那ですもんね。ず~と昔から」
「うるさいうるさい!いいわよ出て行って、ず~っと帰ってこないでくれる!」
ちょっと耐えられないので二階に避難です。すると真恵子様が追いかけてきます。まずい、また包丁を持ち出しているかも。私はあわててドアをロックします。
「開けなさいよ!そしてあやまりなさいよ!」
「はい分かりました、すいませんでした」
謝罪は慣れたものである。私は会社では謝った事がないが、家では呼吸をするように謝れます。
ちょっとの間、部屋に籠った方が身のためだ。。。