スーパーゼネコンと呼ばれる会社が施工している現場で、相次いで発生している施工ミス。
竹中工務店が施工中の50階建て高層マンションで、既に施工を終えていた柱の接合部が突然、圧壊する事故が発生し、大臣認定や建築確認を取り直して補修している。
施工の安定性を高めるための作業手順の変更が、ミスを誘発したようだ。
事故が起きたのは、大阪市豊中市にある「ザ・千里タワー」。
2008年11月14日午後2時ごろ、「ドン」という音とともに19階南側のバルコニーにあるプレキャスト(PCa)製の柱1本の接合部が圧壊して、1~2mmほど真下にずれた。
圧壊した接合部の表面のコンクリートが高さ30cmの範囲にわたってはく離したほか、18~21階の柱と梁が交差する計8カ所に幅0.05mmほどのひび割れが生じた。
(日経BPより抜粋)
千葉県のJR市川駅南口前の再開発区域で清水建設JVの手がけている超高層分譲マンションの工事が、鉄筋不足の発覚によって中断している。
建て主で分譲主の三井不動産レジデンシャル、野村不動産、清水建設は11月5日、再開発発注者の市川市に対し、施工ミスで鉄筋の量が設計図書で定めた量よりも少なくなったことなどを報告した。
施工者でもある清水建設は11月7日に同社のウェブサイトで鉄筋不足を発表し、遺憾の意を表明した。
(日経BPより抜粋)
当社でも昔は、一度並べた縁石を全て並べ直したりするなど、今では笑い話で済んでしまうものの、当時の工務部長が担当者を怒鳴りつけていた様子が昨日のことのように目に浮かんでくるような失敗を繰り返してきた。
しかしながら、当社がISO9001の認証を受けた品質管理システムを構築して、今年の7月でついに10年目となり、『個人がしでかしてしまった失敗を、会社として繰り返さない』ことを徹底するようにしてから、大きな施工ミスが発生することは殆ど無くなった。
先日も、コンクリートを打設する前の発注者による検査に合格した型枠工事部分を、社内検査規格では合格にすることはできないということで、型枠の補強工事を追加する必要に迫られ、コンクリートの打設を1週間延期した。
その間のランニングコスト等を考えると、この決断には本当に勇気が必要であったが、もし型枠支保工の強度が不足して、出来上がったコンクリートが波打ってしまったりしたら、手直しのコスト、作業員のモチベーション、技術者としての矜持、そして何よりもお客様の心情を考えると、安易な妥協は許すことができなかった。
幸いにも、問題のあった部分のコンクリート打設は無事終了し、出来映えも満足するものができた。
そして、時を同じくして別の現場の完成検査があり、発注者の担当者から『橋本さんが設計照査の段階で色々と設計の不備を指摘してくれたので良いものができました。ありがとうございました。』との、お褒めの言葉を頂戴することができた。
良いものを造るのに、会社の大きさは関係ない。
絶対、大手なんかに負けるものか!
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