ライバルは島耕作?何も専務の奮闘記

ファミリービジネスを担う?ボンボン育ちの何も専務・・・ライバルであったはずの島耕作はとっくに社長->会長->相談役・・・

その人の立場に立って初めて判る

2010年08月30日 | 学んだこと
サーフィンの怪我から丸一週間が経過したものの、スーツや作業着の長ズボンが擦れて・・・痛い
かといって、半ズボンで仕事をするわけにはいかず、やっとこの週末に入手した高性能絆創膏により、普通の生活ができるようになった。
この一週間、本当に歩行の面で苦労したものの、怪我をして初めて判ったことがあった。

それは、ユニバーサルデザイン(ちょっと前まで言われていたバリアフリー)の考え方の素晴らしさ。

今までの何にも専務は、健康のためにとエレベーター&エスカレータは使わず、ひたすら階段を利用して『駅にエレベーターなどを設置するから、若い連中の体力が落ちるんだ!』等と、嘯(うそぶ)いてきた。

ところが、今回の怪我のせいで階段を使おうとすると傷が擦れて痛いため、、少々遠回りをしてでもひたすらエスカレーター&エレベーターを利用して移動せざるを得なかった。
そうすると、今まで目に入ることの無かった建物の陰に隠されたエレベーターにも、足を引きずったお年寄りや、車いすの方々の利用者が非常に多く見受けられ、多くのハンディキャッパーの方々が、ユニバーサルデザインを取り入れた公共施設のお陰で、行動範囲が拡がっていることを実感することができた。

『法律で決められているから設計に取り入れる』という考え方から脱却して、『積極的にみんなが外に出られる世界を創造する』という考えで設計を行なわなければならないということに気付かされたのは、大きな代償を支払ったとは言え、自分にとっては大きな僥倖であった。

神様、怪我をさせていただき、ありがとうございました?


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2 コメント

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経験 (りつ)
2010-08-31 09:00:23
ま→くん、おはようございます。

「自分の奥さんが妊婦だった頃、街には妊婦さんがたくさんいた。」

ユニバーサルカラーの勉強のとき講師がこんな例で心のユニバーサルデザインの話をしてくれました。

自分が無意識にできる行為に“不自由を感じる人がいる”ことを心にとめるのは、できそうでいて意外とできないことですね。

私も車椅子の祖母のお供で外出する機会を持つようになって街の景色の見え方が変わりました。理屈ではなく、見え方が変わったという感覚です。祖母に感謝です。
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景色の見え方 (ま→くん)
2010-08-31 17:08:51
☆りつさん
素敵なコメントありがとうございます。
無意識の意識を持つことの難しさは、その人の立場に立って、本当に初めて実感できるものだと思います。
しかしながら、その道のプロには、そのような悠長なことは許されないということが、少々辛く感じます。
モノができてからでは手遅れになってしまいますので・・・

あらゆる分野で達人ぶりを発揮するりつさんの様な方でも、同じような経験をなされたと言うことで、少々ホッとしました(笑)

ありがとうございました。
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