小関順二公式ブログ

プロ野球、アマチュア野球、野球史

一流の成績を20年続けて不滅になる

2011-09-15 12:26:23 | 日記・野球のヒント

 M・リベラ(ヤンキース)が通算600セーブを挙げ、歴代1位のT・ホフマン(元パドレスなど)に残り1と迫っている。今テレビを見ていたら、野球評論家の武田一浩氏が「15年で毎シーズン40セーブ、20年なら30セーブ」と言っていた。それほど大変な記録ということで異論はない。

 日本では1193日の広島戦で岩瀬仁紀(中日)が通算300セーブを挙げ、これが日本記録である(高津臣吾[独立リーグ・新潟アルビレックス]は日本286、アメリカ27、台湾26、韓国8セーブを挙げ、日米合算なら1位)。

 この通算セーブ記録、どこまで伸びるのだろうか。武田氏は当分出てこないと言っていたが、不滅の大記録ではないと思う。日本記録で見ていくと、不滅の大記録とは次のようなものである。

◇通算本塁打数……王 貞治(元巨人)8682位→野村克也657

◇通算盗塁数………福本 豊(元阪急)10652位→広瀬叔功596

◇通算勝利数………金田正一(元国鉄など)4002位→米田哲也350

◇通算奪三振数……金田正一44902位→米田3388

“不滅”になるための基本は<20年×1シーズンの数字>という考え方である。

 王………20年×1シーズン40本塁打=800本塁打

 福本……20年×1シーズン50盗塁=1000盗塁

 金田……20年×1シーズン20勝=400

     20年×1シーズン200奪三振=4000奪三振

 タイトルを獲るくらいの成績を20年続けられて初めて“不滅の大記録”は作られるのである。セーブの毎シーズンの1位成績はセ・リーグが40ちょっと、パ・リーグが30台前半だから<20年×35セーブ>つまり、700セーブがアンタッチャブルレコード(更新不可能)になると思われる。リベラのメジャー記録でも将来は超えられる可能性が非常に高い、というより超えられることは確実である。

 現役日本人プレーヤーでアンタッチャブルの道をひた走っているのがイチロー(マリナーズ)である。

 日本(オリックス)1278安打

 アメリカ(マリナーズ)2413安打(913現在)

 現在、日米合算3691安打で4000安打まで残り309本。ペースダウンしても2年後には達成できる数字である。20年プレーして毎年200安打。王、福本に次いで、打撃部門のアンタッチャブルレコードに名をつらねることは間違いない。

 


最新の画像もっと見る