高校野球の国際大会、IBAF18U世界選手権が終了した。各試合の結果は次の通りだ。
<第1ラウンド>
8/31 ●日本5-6カナダ
大谷翔平3.1回、大塚尚仁5.2回、神原友0.2回
9/ 1 ○日本2―0台湾
藤浪晋太郎9回
9/ 2 ○日本8-0パナマ
城間竜兵7回、大塚尚仁2回
9/ 3 ○日本7-1イタリア
神原友7回、菅原拓那1回、大塚尚仁1回
9/ 4 ○日本7-0チェコ(5回降雨コールド)
岡野祐一郎5回
<第2ラウンド>
9/ 5 ●日本0-3コロンビア
藤浪晋太郎5回、城間竜兵2回、大塚尚仁2回
9/ 6 ○日本4-2韓国
藤浪晋太郎9回
9/ 7 ●日本5-10アメリカ
神原友4回、濱田達郎0.0回、大塚尚仁2回、藤浪晋太郎1.1回、
城間竜兵0.2回
9/ 8 ●日本0-3韓国
大谷翔平7回、佐藤拓也1回
優勝はアメリカ、準優勝はカナダ、以下3位台湾、4位コロンビア、5位韓国、6位日本となった。この結果には議論百出で批判的な意見が大勢を占めているようで、とくに問題になっているのが藤浪晋太郎(大阪桐蔭)の登板過多。9/5~9/7まで3日連投、合計15回3分の1を投げているのだ。ジャンケンの後出しのようで申し訳ないが、私も小倉全由・全日本監督の采配には疑問がある。
西谷浩一・大阪桐蔭監督には当然、事前の了解は得ていると思う。しかい、「いいですよ、どんどん使ってください」と言われても、やっていい限界がある。甲子園大会は百歩譲って仕方ないとして、他の大会では3日連投どころか、2日連投もしてはいけないと思う。
ここで議論してほしいのが「全日本監督」の選出方法である。小倉監督が選ばれたのは昨年夏の選手権に優勝した日大三の監督だった、というのが大きいと思うが、今年の日大三は選抜が出場せず、選手権が1回戦敗退だった。
小倉監督には「甲子園で勝てなかった分、世界選手権で勝って存在感をアピールしたい」と功を焦る部分があったと思う。たとえそういう気持ちがなかったとしても、功を焦ってもおかしくない人物を選んではいけなかった。
私は選抜の優勝監督が指揮を執るのが一番いいと思う。甲子園の大舞台で結果を残した者だけが持つゆとりで選手を起用し、采配を振るう。是非、この機会に考えていただきたい。