小関順二公式ブログ

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玄人好みのする社会人2

2012-10-23 13:39:07 | 2012年ドラフト

 気になる社会人を寸評ふうに紹介する。社会人に特定するのは、今年の社会人が「魅力ある人材が少ない」と言われているからである。

◇石山泰稚(投手・金足農⇒東北福祉大⇒ヤマハ/24歳・右投右打・182/75)
都市対抗1回戦の九州三菱自動車戦では140キロ未満のストレートが多く、力で押すタイプではないことがわかる。変化球は腕を振って投じる100~110キロのスローカーブがよく、118キロ程度の縦に割れるスライダーのキレ味も一級品。また一塁に走者を置いたときのクイックは4球続けて1.18秒と一定している。投球フォームが安定している証拠と言っていい。一部スポーツ紙でヤクルトの外れ1位と紹介されたが、個人的にはそこまでいいかな、と首を傾げた。

◇田面巧二郎(投手・桐生市商⇒日産自動車⇒JFE東日本/22歳・右投右打・177/86)
 4年前、春季群馬大会の伊勢崎商戦で8回からリリーフし、ストレートを狙い打ちされて3失点した姿を見ている。そのときとくらべるとさすがに成長し、今年の都市対抗1回戦の伏木海陸運送戦では楽に腕を振ってストレートが147キロを計測し、1回をノーヒットに抑えている。ただ、腕の振りが固く、変化球にもこれという特徴がない。即戦力というより、2、3年先に花が開く遅咲きのリリーフタイプだと思う。

◇井納翔一(投手・木更津総合⇒上武大⇒NTT東日本/26歳・右投右打・188/84)
 最近「ドラフト上位候補」として騒がれている。4/25(ホームページ)、6/2、7/21(ともに当ブログ)の計3回観戦記で紹介しているのは、それだけいい投手の証拠だが、私が引っ掛かっていたのは26歳という年齢。それでも上位候補になっているのは、年齢以上の魅力をスカウトが感じているからだろう。投球フォーム、スピード、スタミナ、どれをとっても素晴らしい。
「ストレートの最速は146キロと目をむくほどの速さではないが、コンスタントに140キロ台中盤を計測し、打者手元での伸びも十分。さらにカットボール、縦・横2種類のスライダー、カーブ、チェンジアップを効果的に織り交ぜ、付け入るスキを見せなかった」
 以上は7/21(都市対抗、トヨタ自動車戦)の観戦記からの引用である。


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