小関順二公式ブログ

プロ野球、アマチュア野球、野球史

大学野球もホームラン数が増えている

2013-05-03 22:43:35 | 日記・野球のヒント

 球団ごとに使用するボールが異なっていたのを2011年から反発を抑えたミズノ製のボールを採用することになった2001年以降、プロ野球のホームラン数は激減した。そして今季、それまでの鬱憤を晴らすようにホームラン数が増えている。20日ほど前の話で恐縮だが、3節終了時の成績を比較した4月16日付けの日刊スポーツは、12年の総本塁打数56本にくらべ、13年は111本に倍増していると報じている。同紙は牧田和久(西武)の「(昨年とくらべて)明らかに飛びます」などの声を紹介して“飛ぶボール”への仕様変更を匂わせているが、実は東京六大学、東都大学リーグでもホームラン数は増えている。

■東京六大学野球リーグ
◇2012年秋=15本  ◇2013年春・第3週(16試合)まで9本
※2012年秋は第3週(14試合)まで5本
■東都大学野球リーグ
◇2012年秋=21本  ◇2013年春・第4週(19試合)まで21本
※2012年秋は第4週(17試合)まで14本

 1シーズン前にくらべ明らかにホームラン数が増加している。ちなみに、過去2年の選抜大会と選手権(高校野球)における本塁打数の変遷も紹介しよう。

■選抜大会
◇2012年=19本塁打(31試合) ◇2013年=20本塁打(35試合)
■選手権
◇2011年=27本塁打(48試合) ◇2012年=56本塁打(48試合)

 11年から12年にかけて2倍以上増えている選手権の数が目を引く。飛ぶボールへの仕様変更というよりバッティング技術の転換(進化ではない)が影響しているのではないか、というのが私の意見である。具体的にはミートポイントを捕手寄りから投手寄りに変える打者が多くなったことが影響していると思う。


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