小関順二公式ブログ

プロ野球、アマチュア野球、野球史

接戦しているチームがシリーズを制する

2012-09-16 12:56:14 | 日記・野球のヒント

 近年、日本シリーズはパ・リーグ(以下パ)が優勢だ

 年度   勝―敗       公式戦の2位とのゲーム差
◇02年 巨人4―1西武      巨人+11.0     西武+16.5
◇03年 ダイエー4-3阪神   ダイエー+5.5    阪神+14.5
◇04年 西武4-3中日     西武-4.5      中日+7.5
◇05年 ロッテ4-0阪神    ロッテ-4.5     阪神+10.0
◇06年 日本ハム4-1中日   日本ハム+1.0    中日+3.5
◇07年 中日4-1日本ハム   中日-1.5      日本ハム+2.0
◇08年 西武4-3巨人     西武+2.5      巨人+2.0
◇09年 巨人4-2日本ハム   巨人+12.0      日本ハム+5.5
◇10年 ロッテ4-2中日    ロッテ-2.5     中日+1.0
◇11年 ソフトバンク4-3中日 ソフトバンク+17.5  中日+2.5
[註]10年のロッテは公式戦3位からの日本一。あとのゲーム差が-に
   なっているチームはいずれも2位からの日本一

 過去10年間でパが7勝3敗とセ・リーグ(以下セ)を圧倒しているのがわかる。パの実力が大きく上回っているのか、というとそんなことはない。マスコミ人気が高いこともあるのだろうが、シリーズ前の評判はたいていセのほうが高い。しかし、フタを開けるとパが勝つことが多い。なぜだろう。
 上の表でペナントレースの戦い方も紹介した。08年の西武、09年の巨人、11年のソフトバンク以外は、公式戦で2位とのゲーム差が小さいほうがシリーズを制している。つまり、接戦を経験してきたチームのほうが日本シリーズで勝っている。そしてパがこの10年間、群雄割拠の様相を呈しているのに対し、セは巨人、中日、阪神と上位チームが定着し、なおかつ激しい優勝争いを経験していない。それが日本シリーズの成績に如実に反映されている。
 今年の公式戦がどうかというと、あえて言うまでもないが、パが日替わりで首位が入れ替わるような接戦を日本ハム、西武、ソフトバンクの3チームの間で繰り広げ、セは反対に夏前から巨人が独走している。日本シリーズの結果が見えるようだが、中日、ヤクルト(あるいは広島)がクライマックスシリーズを勝ち上がってくればまた話は違ってくる。


最新の画像もっと見る