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理想の女(ひと)

2006-01-04 00:17:20 | 映画2006
 結婚は神様が創ったジョークである!粋な金持ちじいちゃん三人衆の戯言が面白いぞ!

 原作はオスカー・ワイルドの「ウィンダミア卿夫人の扇」。新婚の金持ち夫妻と、男を手玉にとってまるでストーカーのように夫ロバートの前に現れる婦人ステラ・アーリン。ロバート(マーク・アンバース)とステラ(ヘレン・ハント)が密会を重ね、避暑地の社交界でもその噂でもちきりとなる。妻ミグ(スカーレット・ヨハンソン)は傷つき混乱するうちに、手袋屋さんで知り合ったダーリントン卿が言い寄ってくるようになる・・・といったストーリーだ。

 時代は大恐慌の1930年。ニューヨークでは失業者であふれ、その上キング・コングも大暴れする悲惨な状況。そんな世の中であってもイタリアでの社交界は全く関係なく、パーティが頻繁に行なわれる。ミグに一目惚れしたダーリントン卿と初めて会ったのも高級な手袋屋だ。ホームセンターの軍手売り場などとはまったく異質な世界なのです。金持ちの世界は理解できないなぁ~と思っていても、ストーリーはかなり面白い。コピーにもある「全てを知り尽くした女」と「何も知らない女」の対峙という構図が戯言の中にも伏線として表れ、かなり練られた脚本だったように感じました。

 途中まではスカーレット・ヨハンソンの演技も心配な部分があったのですが、夫への疑惑を持った辺りからは純真な心を見事に表現できていました。でも彼女は台詞の少ないキャラのほうが似合ってますね。そしてヘレン・ハントと、彼女にプロポーズするタビィ(トム・ウィルキンソン)の演技が素晴らしかった。おかげでスリリングな展開と清々しいラストを存分に楽しむことができました。

 もう一つの楽しみは、邦題にある「理想の女(good woman)」とは誰の誰に対する言葉なのかと色々想像できることでしょう。答えはラストまで待て!

★★★★・

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36 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
母と娘 (kossy)
2008-04-08 01:09:18
>Aki様
俺は母にも娘にもなったことがないのでよくわかりませんけど、男から見るとどちらも魅力的に映ってしまいます(汗)
スカーレットって、地でいってるわけじゃないんだろうけど、映画では彼女そのものが表現されているような雰囲気がありますよね。
唇ばかり注目してしまうけど、彼女の目が性格を物語ってますよね~
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結婚 (Aki)
2008-04-07 02:52:53
実は母!というオチ。不倫・結婚生活の破綻・ゴシップ好きな金持ちじいちゃん&ばあちゃんズ・新婚の新妻にモーションかけるプレーボーイ全てが複線。まんまと騙されました。しかし、純愛モノ=幻想好きなの私。複線自体にゲンナリ。それと、何も知らない女にスカーレットさんて・・『マッチポイント』の役が彼女のイメージ。『耳飾り』もピッタリ。男性にチヤホヤされる女性は、物心ついた時から、ソレを自覚し、自分の魅力を心得ているもの。何も知らないなんてことこそ、男性の幻想じゃないかとシラケてしまいました。彼女を使いたいなら、未遂ではなく、母と同じ道を進んでいる娘を改心させる方が説得力があったかも。。
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理想の・・・ (kossy)
2007-09-08 00:58:56
>kira様
自分の書いた文なのに、ラストがどんなだったか覚えてない・・・(汗)
まぁ、俺も男だし、もうオジサマたちの年齢にも近づきつつあると考えると・・・あぁぁ。
やっぱり脚本というか、原作そのものが素敵なんでしょうね。
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今頃ですが、 (kira)
2007-09-06 14:52:01
TBさせて戴きました。

ホントにそうでした。「理想の~」とは、
誰にとって?なのか。
オジサマたちのおちゃらけた理想論をたくさん聞いていたので、
終盤まで気付きませんで、
巧みな脚本と演出にすっかりやられちゃいました!
老けメイクをしていたというヘレンが素敵でした♪
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バトン (kossy)
2006-07-09 18:56:47
>とらねこ様

今まで何度かバトンを受けたことがあったんですけど、ここでストップしたり、まともな回答が少なかったりで、それ以来、全くやっておりません(はっきり嫌いだと言わないところがずるいですね・・・汗)

過去記事へのTBは大丈夫ですよ!

ただ、埋もれてしまってTB返信ができないことが多々ありますのでご了承願います。
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うぷぷ (とらねこ)
2006-07-09 18:03:39
そうですよね。もうずいぶん前の記事ですもんね。忘れちゃいますよね。

私にとって旬でも、kossyさんにはずっと前ですもんね

こうして、TBを気軽に返していただけるだけで、有難いのかも・・・。

ところで、過去記事にTBされるのって、人によっては面倒かと思います。kossyさんはいかがですか?

正直に答えていただけますでしょうか?なるべく、嫌われたくないですので、私だって(笑

あとついでに教えて下さい。バトンは、お嫌いですか?
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投げキッス (kossy)
2006-07-09 15:58:08
>とらねこ様

あ、ストーリー忘れちゃいました~

もしかして、あれは噂だけであって、

実際には関係なかったんじゃなかったでしたっけ?

男がこの映画を観る場合、

どうしてもそこよりも、

スカーレットちゃん、危ない!!

なんて視点になっちゃうものですから・・・

俺はどちらかというと「何も知らない男」なのかもしれません。ほんとに知らなかったら、それはそれで幸せなのかもしれません。



それよりも投げキッスにどうやってお応えしようかと思案中です。
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投げキッス届きました? (とらねこ)
2006-07-09 08:45:50
ところで、自分の記事のところで書いたのですが、私はアーリン夫人が、「自分の娘と知りつつその夫との体の関係になった」と言うのが、どうにも気になって仕方がありませんでしたkossyさまは、どう思われますか?

私はこの映画、かなり好きなのですが、・・・どうもそれだけが
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アンジー (kossy)
2006-07-08 20:19:34
>とらねこ様

お写真拝見いたしました。

つい隣にあるスカーレットの写真と見比べてしまいましたけど、魅力的な唇じゃございませんか!

遠いとは思いますが、よろしければ一度投げキッスを送ってくださいませ。
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タラコ (とらねこ)
2006-07-08 16:30:56
kossyさま。私も実は、スカーレットに負けず劣らずのタラコ唇でやんす

アンジーに勝った!と思うのは、決して、整形で手に入れたもんではないってことです。



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実は・・・ (kossy)
2006-01-13 21:41:11
>mugi様

夫はかなり成功している人だったようですから、素直で騙されやすい夫人になるのでしょうか。

朱に交われば・・・と考えると、ずっとイタリアに住んでいたら間違いなくゴシップ好きの仲間入りですね(笑)でもスカーレットが・・・想像したくないです。
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今後は・・・ (mugi)
2006-01-13 21:19:48
こんばんは。



対照的な2人の女性が実は・・・というのに驚きました。

それにしても、メグのような若妻も年を取ると、アーリンのようになるか、或いはアーリンを妬んでいたゴシップ好きのおばさんになるか。女はすごいです。
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Re:スカーレット嬢 (kossy)
2006-01-08 22:34:14
>kino様

やはりやられちゃいます。

あの透明な瞳と魅惑の唇。

今後も期待しましょう~♪
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スカーレット嬢 (kino)
2006-01-08 18:03:18
TBありがとうございました。

スカーレット嬢のことは、前々から大好きなので、

私生活はワイルドな様子なのに、

こうして清純な娘さんも演じちゃうところが好きです。

お話も面白かったし 大満足!
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映画 (kossy)
2006-01-08 10:30:14
>F・ナオ様

コメントありがとうございます。

映画の記事を書いたときにはどんどんTBくださいませ。

どぞ、よろしくお願いいたします。
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はじめまして (F・ナオ)
2006-01-08 05:32:05
映画結構好きなんで

また読ませていただきますー。

いいですよねー。

現実逃避できます(笑)
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こんにちは (あん)
2006-01-07 08:30:03
早速のおでまし有り難う御座いました。うん、ミニシアター系いいよね。今年もガンガン行きます。
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戯曲 (kossy)
2006-01-07 00:10:52
>あん様

巧い作りでしたね~

かといって、舞台劇っぽくもなく、

カット割も映画らしさを出してました。

ミニシアター欲がわいてきたましたよ・・・
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こんばんは (あん)
2006-01-06 22:54:05
ヨハンソンのたらこ唇がちょっと気になりました(^O^)。戯曲をうまく料理していましたね。
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大雪 (kossy)
2006-01-05 21:37:21
>sachi様

大雪の中からあけましておめでとうございます。

いやはや、寒波の第2派がやってきました!

この映画も一昨日観ておいてよかったぁ・・・今日、明日は吹雪いてますもん(泣)



上手い展開でしたよね。

もうストーリーに惚れてしまいましたですよ。

俺も上流社会で活躍したい・・・
返信する
あけおめです。 (sachi)
2006-01-05 21:26:43
kossyさん、あけましておめでとうございます。

今年もどうぞ楽しませてくださいね。

宜しくお願いいたします。

そういえば、日本海側は大雪みたいですけど、kossyさん大丈夫でしょうか?



この映画はさすがオスカー・ワイルド!って感じでキレイにまとまったストーリー展開ですよね。こういうの、好きです。

ステラとタビィ、幸せな結末でよかったな~。ちょこっとハラハラしましたが(笑)。



そんなわけで。

返信する
俺も (kossy)
2006-01-05 12:14:18
>sakurai様

今年もよろしくお願いします。

俺も年末に観ようかと思っていたのですが、色んな事情で今年に回しました。

き、禁煙ですか・・・でもあの言葉はそれほど効果なかったんじゃ・・・(汗)

ヘレン・ハントって、何に出ていたのかまったく思い出せなかったんですけど、そっか、『ツイスター』にも。。

こういう大女優との共演によって、スカーレットちゃんもますますいい女優になっていくんでしょうね~
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あけました (sakurai)
2006-01-05 10:58:28
年末からこっち、怒涛の忙しさで映画鑑賞もままならず。やっとゆっくり出来るようになりました。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。



「理想の女」!!良かったですね。年末にドカンとやられました。ほぼ順位は決まってたのですが、これが加わって、狂ってしまった。

とにかくセリフの素晴らしさに脱帽でした。ウチの亭主にも、今この瞬間から禁煙してもらいたいものです。



やっぱ、スカーレットちゃん(昔、そういう名の着せ替え人形があった・・)に行きますか・・。オバサンとしては久々に見たヘレン・ハントでした。「ツイスター」あたりのアクティブなイメージが大きいのですが、このヘレンはぐっときました。心情的にも!
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ヘレン (kossy)
2006-01-05 00:37:38
>隣の評論家様

トム・ウィルキンソンは美味しいところを持っていきましたね~あのシーンは泣けました。

俺も期待せずに観たのが大正解でした!
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Unknown (隣の評論家)
2006-01-04 22:49:26
こんばんわ。TBありがとうございました。ヘレン・ハントとタピィを演じたトム・ウィルキンソンが素晴らしかったですよね。私は、全く予想外にラスト泣いておりましたよぉ。いい意味で裏切られた印象深い作品でした。
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あけました・・・ (kossy)
2006-01-04 21:37:06
>更紗♪様

あけましておめでとうございます。

いい台詞が多い映画でしたね~

途中でメモ帳を取り出したくなりましたよ・・

原作読めばいいだけなのかなぁ~(笑)

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謹賀新年 (更紗♪)
2006-01-04 18:47:17
おめでとうございます。

本年もよろしく御願いしますm(__)m



>粋な金持ちじいちゃん三人衆の戯言が面白いぞ!

これ言えてます。実に笑えましたもの。

その中でタピィが「金目当てでもいいんだ。俺も彼女の美貌目当てなんだから」と言うシーンが好きでした。

いい男ですわー。



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キングコング (kossy)
2006-01-04 18:13:46
>purple in sato様

あけましておめでとうございます。

俺も常に“古典”なんだと意識しながら観てしまいました。すると違和感なく入ってくるものなんですよね~これからもこの姿勢を貫かなきゃ。

本年もよろしくお願いいたします。



>turtoone様

すみません、ウケを狙ってしまいました(笑)

唇が赤すぎた!なるほど、それで『真珠の耳飾』の透明感を感じられなかったのかぁ~納得。

今年もよろしくお願いいたします。
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なるほど・・・ (turtoone)
2006-01-04 17:12:12
キングコングが暴れていた時代だったんですね。

気がつかなかった・・・。



私はヘレンハントに終始釘付けになってしまいましたね。スカーレットも悪くは無かったのですが、唇が赤すぎたのがなんとも、という感じでしょうか。



本年も宜しくお願い申し上げます。



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事始め (purple in sato)
2006-01-04 15:14:56
kossyさん。

新年明けましておめでとうございます。

年明け早々から精力的ですね!

本作は古典的ではありながらもスッキリと

纏まっていて、とても心地の良い作品でした。

こう言う映画って久々な感じで好きですね☆

では、今年もヨロシクお願い致します♪
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 (kossy)
2006-01-04 13:39:14
>foo様

ベッドの足ぶらぶら・・・あちこちのブログ記事で見かけました。唇やスタイルや、魅力満載でした。つい先日、子役時代の彼女を見たものですから、急に成長したなぁ~という感じがしました。



>Mar様

俺は粋な会話をするじいちゃんになりたいです(笑)

ロビーにドレスが!!!

生で見たかったなぁ~

いや、本人のほうがもちろんいいんですけど・・・



>butler様

拝見いたしました。

1位とはすごいです。

そういえばHNも一心なさったんですね?

風と共に去りぬのデジタルリマスター版が公開されたからでしょうか。

今年もよろしくお願いいたします。

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私のベスト・ワン (butler)
2006-01-04 10:37:54
kossyさん、こんにちは。

芝居好きには堪らない映画です。

演劇的な部分と映画的な部分のバランスが抜群です。
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スカーレットはとてもいい (Mar)
2006-01-04 10:21:47
渋い女優対決みたいになった作品でしたね。あんなしゃれた会話がすらすら出来る人になりたいですね



スカーレットは唇だけじゃなく、スタイルも良かったですよ。映画館のロビーにドレスが飾ってあったので思わず、その細さにびっくりして、写メ撮ってしまいました。
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スカーレット (foo)
2006-01-04 10:08:16
こんにちは。

私が男だったら、あの唇のために何でもするでしょう。ダーリントンのように・・

どなたかがおっしゃってましたが、ベットでプレゼントをもらうときの、彼女の足ぶらぶら作戦。

あれでいちころです。
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スカーレット (kossy)
2006-01-04 09:04:47
>ミチ様

俺はなんといっても『真珠の耳飾りの少女』ですね。

意外と子役時代の『のら猫の日記』なんてのも大女優の片鱗を見せてくれます。

スカーレット、ジェシカ、アンジー・・・唇の魅力ってすごいですね~



タビィとアーリン、いいカップルでした!
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こんにちは♪ (ミチ)
2006-01-04 08:38:40
スカーレットは「アイランド」のような近未来的な作品からこういう古典っぽい作品まで似合いますね。

もちろん現代劇の「ロストイン~」も良かったし!

おなじポッテリ唇ならkossyさんはスカーレットがいいですか?ジェシカがいいですか?



タビィのような人に見初められてアーリンの後半生は磐石になりましたね~。
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