天使のような存在なのかと思ったシロ隊員だったけど、リンゴが好きだったことからすると、もしや死神?
珍宝小路や宝町秘宝館が気になってしょうがないけど、バブル以前の昭和風の町並や懐かしさを感じるアイテムなど、多くの小物の存在に心奪われてしまいました。とにかく、風変わりで圧倒的なアニメ力。背景の建物など、定規を一切使っていないかのような絵。その絵が空を飛ぶクロとシロの浮遊感、スピード感を更に強調するかのような効果が感じられました。時折、遠近法を無視したかのような町並も現れるので、くらくらしてしまいそう・・・
決してほのぼのとした内容のアニメではない。暴力とヤクザの地獄の町そのものが主人公のような物語であり、主人公二人も悪いことばかりやってる少年だし、とても子供には見せられないような映画なのです。「俺の町だ」と町を愛するかのような台詞もありますが、それはヤクザや警察にしたって同じであり、“子供の城”建設プロジェクトの“蛇”にしたって同じこと。全てが宝町をめぐる覇権争いから生まれるという構図であることは確かなのです。
暴力による解決は暴力による報復を受けてしまう。そうした道理も理解できないクロ(声:二宮和也)とシロ(声:蒼井優)が懸命に生きる姿が描かれている。クロはシロを守るために暴力を繰り返すが、シロは頭が弱いが純粋そのもの。そうした対比も面白いけど、宝町の力関係が三竦みがいくつも絡まったようなところも面白い。絶対権力が存在しない地獄のような無法地帯でもそのバランスを崩してしまうような悪が登場することによって、残された町の温かみさえ奪い去ってしまう。
命を狙われる恐怖とサスペンスもさることながら、壊れてしまったかのようなクロとシロの信頼関係と、クロの内的葛藤とシロの隠された能力がクライマックスへと導いてくれた。驚くほどの映像表現とともに現れたダースベイダーのようなイタチの存在によって、「ダークサイドに落ちるな」と手に汗握るほど。う~む、久しぶりに面白いアニメを見せてもらった。
★★★★★
R-15が妥当かも・・・暴力描写がダメな人にもオススメできません。
珍宝小路や宝町秘宝館が気になってしょうがないけど、バブル以前の昭和風の町並や懐かしさを感じるアイテムなど、多くの小物の存在に心奪われてしまいました。とにかく、風変わりで圧倒的なアニメ力。背景の建物など、定規を一切使っていないかのような絵。その絵が空を飛ぶクロとシロの浮遊感、スピード感を更に強調するかのような効果が感じられました。時折、遠近法を無視したかのような町並も現れるので、くらくらしてしまいそう・・・
決してほのぼのとした内容のアニメではない。暴力とヤクザの地獄の町そのものが主人公のような物語であり、主人公二人も悪いことばかりやってる少年だし、とても子供には見せられないような映画なのです。「俺の町だ」と町を愛するかのような台詞もありますが、それはヤクザや警察にしたって同じであり、“子供の城”建設プロジェクトの“蛇”にしたって同じこと。全てが宝町をめぐる覇権争いから生まれるという構図であることは確かなのです。
暴力による解決は暴力による報復を受けてしまう。そうした道理も理解できないクロ(声:二宮和也)とシロ(声:蒼井優)が懸命に生きる姿が描かれている。クロはシロを守るために暴力を繰り返すが、シロは頭が弱いが純粋そのもの。そうした対比も面白いけど、宝町の力関係が三竦みがいくつも絡まったようなところも面白い。絶対権力が存在しない地獄のような無法地帯でもそのバランスを崩してしまうような悪が登場することによって、残された町の温かみさえ奪い去ってしまう。
命を狙われる恐怖とサスペンスもさることながら、壊れてしまったかのようなクロとシロの信頼関係と、クロの内的葛藤とシロの隠された能力がクライマックスへと導いてくれた。驚くほどの映像表現とともに現れたダースベイダーのようなイタチの存在によって、「ダークサイドに落ちるな」と手に汗握るほど。う~む、久しぶりに面白いアニメを見せてもらった。
★★★★★
R-15が妥当かも・・・暴力描写がダメな人にもオススメできません。
冒頭の「シロ隊員だったけど、リンゴが好きだったことからすると、もしや死神?」って部分で、とってもウケてしまいました。
そうそう、ダークサイド、私もそれ頭をよぎりました。ちょっと大人向けのアニメーションかな・・って気がしますね。
どうも原作に思い入れがあると、色々気になっちゃってイカンです。
ヘタウマな絵も好きです。
なるほどスターウォーズですね。
TBさせていただきました。
やっぱり大人向けなんですよね・・・
ダークサイドに引きずり込まれるシーンはスターウォーズそのものなんですが、去年あたりからこうした映画が多かったですね~
原作3冊が1冊にまとまった本、1600円でしたが、ちょっと迷っちゃいました。
>とりこぷてら様
独特の映像センスにやられてしまいました。
ヘタウマの絵も許容範囲ギリギリのデフォルメ感だったように思います。
スターウォーズは基本なのかもしれませんね・・・何でもスターウォーズに似てると言えば、それらしく思えてくるし。
『サイレントヒル』のクリストフ・ガンズ監督のように、本作の監督のマイケル・アリアスも原作の熱狂的なファン心が強まり執念で作った作品らしいですし、クロを演じたニノも主題歌を歌ったアジカンも原作ファン。これほどファンに囲まれて作られたアニメもまた珍しいとは思いますね☆
確かに暴力描写などがあり、年齢制限したほうが妥当とも取れますけど、子供がビュンビュンビルを飛び跳ねたり、変な気を纏った殺し屋などが出てくる辺り、ドラゴンボールが好きな人なら観てもいいかもしれませんね(笑
原作ファンってかなり多いんですね・・・検索してみて驚きました。製作側にそれだけのファンが集まるってのもすごいことですよね~
まぁ暴力描写といっても、そのものズバリのシーンは少なかったし、やっぱり漫画的だったかな。さすがに「キル・ビル」のアニメパートよりは大人しかったです(笑)
原作が大好きなともやです。
絵は原作を忠実に…とは言いがたいんですけど、それを気にさせないほどいい作品でした。
(絵柄は2004年に製作された「MIND GAME」っぽいですが)
久し振りに興奮できるアニメ作品でございました。
(最近のジブリ作品は、このワクワクするような興奮がないんですよね)
ハウル、ゲドとイマイチでしたもんね。
「MIND GAME」も面白かったんですけど、あれはお笑いの声優がダメでした・・・
原作ファンでもあのデフォルメされすぎたキャラの評判がよくないようですけど、途中から気にならなくなるほど絵に夢中になってしまいました。
エンドクレジットにジブリの名前もありました・・・びっくり。
この映画思っていたのと結構ギャップがあって後半なんてどんどんダークな方向に向かっていくので驚いてしまいました。
でもキャラクターがホントに生き生きしていて可愛く見えてきたため飽きることはなかったですね。
これはやっぱし原作読んでみないとな♪
松本大洋さんが描いた独特の絵のタッチを
意識したものだと思います。
原作の絵も、映画の絵もどっちも好きですわぁ♪
イタチが登場してからの映像表現には
ホント圧倒されました!素晴らしかったです☆
圧倒された分だけ評価が急上昇してしまいました。普段の俺なら「暴力描写が・・」などと批判してしまうのかもしれませんが、内なる暴力性を刺激されたのでしょうか(そんなことはありません)
シロが特に可愛かった・・・でも11歳なんだから、もうちょっとしっかりしろよ!とも言いたかった(笑)
>kenko様
そうでしたか~原作でもあの独特の雰囲気なんですね。
フリーハンドの絵は下手すると飽きがくるかと思うのですが、全くそんな気持ちにならなかったことに驚きました。
イタチの登場はビックリしました。つえぇぇぇ!って(笑)
あの空間を言葉で表現するのも難しいですね~