スピルバーグとハンクスが三度コンビを組んで届けてくれた、今回はハートウォーミング・ストーリー。監督と俳優がご近所さんだから、阿吽の呼吸で作り上げることのできた映画だ。翻訳の戸田奈津子トークショー付き試写会にて・・・
知らない外国語の意思疎通、公権力による厄介者払い、そして人々の純粋さというテーマを巨大なJFK空港のセットの中に繰り広げられる人間模様。中心になるのは、戸田奈津子さんの言う「いい人」そのものズバリのトム・ハンクス!彼だからこそ、周りの人たちを幸せにできる男といった役を演じきれるのだろう。また、人間の本質は“善”であるという性善説の考えのスピルバーグならではのキャラクター設定が心を温めてくれました。
映画の本線は単純なプロットであるため、様々に絡み合う伏線が面白かった。その中で一番は、空港内で仲良くなった友達エンリケ(ディエゴ・ルナ)がトーレス(ゾーイ・サルダナ)に恋しているが、その愛のキューピッド役を全てビクターに頼むというサブストーリーであろう。また、ビクターが恋するアメリアと共通の話題となるナポレオンとジョセフィーヌの件、これがまた見事だ。ハンクスが右手を懐に入れるなんてシーンが洒落ていて、思わずため息が出たくらいだ。極めつけがジャズにまつわる話・・・ベニー・ゴルソン本人が登場する・・・その他のミュージシャンは過去の人になっているのかもしれないが、その出会いが最も感動する場面だ。その他にも「火曜日が嫌い」などといった曜日ネタにも注目です。
彼のアメリカ訪問の目的は何なのか?ということも楽しみの一つでしたが、「やはり政治目的でしょう」とか「女性や家族そのものに関すること」というありふれたものではなく、音楽心とオタク心に溢れた、一途になれる目的だったことが嬉しかった。
元々はロビン・ウィリアムズと同様にコメディアンであったトム・ハンクスの演技は当然のことながら最高で、キャサリン・ゼタ=ジョーンズがまるで添え物であるかのようにも思えた。脇では、ディエゴ・ルナとゾーイ・サルダナの若手俳優が光り、今後の活躍に期待できるでしょう。「アポは?」が口癖のインド人グプタ(クマール・パラーナ)が渋いです。
★★★★★
・ターミナル@映画生活
知らない外国語の意思疎通、公権力による厄介者払い、そして人々の純粋さというテーマを巨大なJFK空港のセットの中に繰り広げられる人間模様。中心になるのは、戸田奈津子さんの言う「いい人」そのものズバリのトム・ハンクス!彼だからこそ、周りの人たちを幸せにできる男といった役を演じきれるのだろう。また、人間の本質は“善”であるという性善説の考えのスピルバーグならではのキャラクター設定が心を温めてくれました。
映画の本線は単純なプロットであるため、様々に絡み合う伏線が面白かった。その中で一番は、空港内で仲良くなった友達エンリケ(ディエゴ・ルナ)がトーレス(ゾーイ・サルダナ)に恋しているが、その愛のキューピッド役を全てビクターに頼むというサブストーリーであろう。また、ビクターが恋するアメリアと共通の話題となるナポレオンとジョセフィーヌの件、これがまた見事だ。ハンクスが右手を懐に入れるなんてシーンが洒落ていて、思わずため息が出たくらいだ。極めつけがジャズにまつわる話・・・ベニー・ゴルソン本人が登場する・・・その他のミュージシャンは過去の人になっているのかもしれないが、その出会いが最も感動する場面だ。その他にも「火曜日が嫌い」などといった曜日ネタにも注目です。
彼のアメリカ訪問の目的は何なのか?ということも楽しみの一つでしたが、「やはり政治目的でしょう」とか「女性や家族そのものに関すること」というありふれたものではなく、音楽心とオタク心に溢れた、一途になれる目的だったことが嬉しかった。
元々はロビン・ウィリアムズと同様にコメディアンであったトム・ハンクスの演技は当然のことながら最高で、キャサリン・ゼタ=ジョーンズがまるで添え物であるかのようにも思えた。脇では、ディエゴ・ルナとゾーイ・サルダナの若手俳優が光り、今後の活躍に期待できるでしょう。「アポは?」が口癖のインド人グプタ(クマール・パラーナ)が渋いです。
★★★★★
・ターミナル@映画生活
映画館での感想ばかりなので、選ぶのも難しいけど、参考になればさいわいです。
どぞよろしく。
ですから失敗すると痛いっていうのもあります。
最近はいろんな皆さんのブログとか参考にして見てるんですが、こちらも参考にさせていただきますので、面白いのがあったら教えてくださいね。
そうでしたかぁ~
まぁ、それくらいの価値はあるかもしれませんね。
今、旧作もこっそりとドンドン観ていってますので、映画本数も増えてきています・・・この映画も残ればいいなぁ。
私の中では、去年といわず、ここ数年見た映画でもけっこう高位置ですよ「ターミナル」は…とかいっても、そんなに映画イッパイ見てるわけじゃないんですけどね。
昔から、新人発掘が得意な監督ですもんね。
『ET』では非難ごうごうでしたけど、ドリュー・バリモアとか頑張ってるし、役者を見る目が素晴らしいのだと思います。
>ピロEK様
ありがとうございます。
俺は去年見たなかで洋画のベスト10に入れてしまうくらい好きでした。
ハリウッドの典型パターンのエンディングじゃないし、JAZZを上手く使っていました。JAZZ好きにはたまらない内容でしたぁ~♪
「ターミナル」は最近のスピルバーグ作品が期待はずれだったから、あんまり期待しなかったり…、やっぱりスピルバーグだから…と期待したり、複雑な気持ちで見始めましたが、結果面白かったです。
割と好きな映画になりそうです。レンタルで見たのですが、DVD買っちゃうかもしれません。
よろしかったら私のブログにもまたいらしてくださいね。
では、またおじゃまします。
共演者たちが、本当に良かったですよね。
スピルバーグの使い方が旨いのか、役者陣の演技によるところなのか分かりませんが、彼等の心情がほんとに良く出ている作品だったと思います。
すごい・・・そんな結びつけて考えたことありませんでした(笑)さすがにら様です。
トム・ハンクスという細菌ですか。ビル・マーレイの体に細菌が入ってしまう映画なら覚えてるんですけど・・・あれは誰が細菌だったかなぁ・・・
にら様のこのご指摘を参考に、今後の映画評にも取り入れていきたいものです。
素晴らしい。
どちらも、本人の意思ではどうにもならない状況に巻き込まれる、とか、父と子の約束が蛇足気味にアッケラカンと果たされるとかの共通点。
あるいは、ひたすら逃げる主人公とどうしても逃げない主人公、信用できない他人と思いやりある他人、という表裏をなすかのような設定。
・・・と考えていると、『ターミナル』って、空港という巨大な生き物に、トム・ハンクスという細菌が入り込んで、内側から改革(破壊)してゆく映画に見えてきちゃいます。
善版、悪版。
どっちもスピルバーグらしいんだから、たいしたもんです。
シナリオの勉強なんて・・・全くその気はないです(笑)
「シナリオ」という雑誌を一回買っただけなのです。
それでも懸賞金のあるコンテストなんてあると、書こうかな~という気になって・・・1行も書きません。
できそうなのはショートコントくらいです(泣)
大丈夫です。
一方を削除いたしました。
しかし、TBアドレスが変わるのも不思議ですねぇ
申し訳ございません・・・
この夏公開の『宇宙戦争』も楽しみですね。
まったくハートウォーミングでは無さそうですけど・・・
まさに“ハートウォーミング・コメディ”と言った感じでしたね♪
それから、間違って「エイリアンVSプレデター」をTBしてしまったので、削除してください(-_-;)
インド人グプタをまた見て来ました(笑)
皿を一枚落とすところが良かったです・・・
>新聞記者さま
確かに小ネタが多く、浅く広くといった感じがしますもんね。恋愛というテーマも、結局はひとつのエピソードのように感じましたよ。
多分、約束とか、待つこと、それとジャズをメインにしたかったのでしょうね・・・
>あまな様
注意書きの黄色いポール・・・あれって間隔を空けすぎですよね(笑)
誰も文句言わないってことは、やっぱり全然見てないってことですね。
>しまりす@secret*cafe様
俺は2回目行ってきました!
だから詳しくなった・・・ということは全くなくて、自分の感想を読み直して驚いているくらいです・・・・(汗)
ラストの台詞は
I am going home.
『E.T.』は
ET go home.
これも賛否両論だぁ~
面白かったです♪
トム・ハンクス、アメリカ人が好きな俳優って分かる気がします。
それと、ディエゴ・ルナはあたしも気になります。
アーンド、おじいちゃんサイコーです。
ターミナル観てきました。
とても面白かったです♪
グプタ、いい味ですよねぇ。ほんとに皆注意書きを見ないんでしょうか、気になります。
残念ながら曜日ネタとかジャズネタはさっぱりわからなかったのですが、わからなくても面白いと思えました。わかるほうが面白いとは思うのですがー!
kossyさんの解説、どれもいいですね。
勝手ながらリンクを貼らせていただきました。
これからも楽しみにしています。
確かに安心して見ることのできる俳優さんですよね。
そういや『レディキラーズ』ってのも最近ありました・・・ほとんど彼一人で頑張っていたような・・・
>jackさま
泣けるシーンが多かったですよね~
インド人、ほんとに名演技でした。
>あさがた様
人情物語・・・正月映画だったのですね!
人物像も色々考えられて楽しいですね~
ターミナルはトムハンクスの細かい芸が見れて、本当に楽しかった!!トムハンクスは何を見ても安心して見れる役者さんですよね。
こんな良い映画に出会えて良かったなと、思います。
インドのおじさんはいいキャラですよね~
同窓会なんかがあるといいですね。
願わくば、あのおちゃめな掃除のおじさんが
インドで家族と会えているといいなぁ~(笑)。
真の悪人が登場しない映画もしばらくなかった。
銃撃戦のない映画もしばらくなかった。
年末にぴったりな映画でしたよね。
大晦日にはブランデーを飲みながらジャズを聞きたい。。。?
>onox様
大満足です。
かつてのスピルバーグの良さが出ていました。
今年1番とは言えないけど、12月1番の映画かなぁ~
トム・ハンクスじゃなけりゃ、ここまでの映画にならなかったと思います。
僕も大変満足しただけに,納得ですわ.
ハンクスの“いい人”ぶりが見事にマッチした作品でしたね.
小悪党だった仲間と組んで懲らしめるのかと思ってました(^^;)
国際空港という閉ざされてるけど、世界中の様々な国の人が行き交う
不思議な空間をうまく利用したいい映画でした。
雰囲気がジャズにぴったりですね~!
”彼は空港で待ち続けた。約束を果たすために・・・。”
約束とは親子愛に基づいたものだったんだ~。
お父さんも喜んでるかな~?
スピルバーグは人間性善説のようなものを訴えてます。
だから、この手の映画は殺人もおきない。
今、シネコンで公開されている映画の中で唯一殺人事件の起こらない映画かな?
やっぱり好きだ・・・スピルバーグ
>えふ様
そうですよね!
政治目的、事件がらみ、女性問題、と考えられるものが全てはずれる結果が素敵だと思います。
ジャズ好きとコレクター好きであれば完璧に好きになれます。。。
>カヌ様
そうです、秀逸です!
いいですよね!
もう一回見に行きま~す♪
ありきたりでは面白くないし、ナボルスキーらしさがでていたんじゃないかと思います。
これがありきたりな目的だったら、
なーんだ!ってことになっちゃうけども、
あの中身には感動しました。
私のブログ「気ままに★まぁるく」にTBいただきまして、ありがとうございました。
私の方もTBさせていただきました。
よろしくお願い致します。
トムはもちろん「さすが!」の演技でしたが、脇の方々も、中々のもんでしたね。
周囲の人間をはじめ、映画的に敵役のフランクまでもを、最後は力でなく心で「ぎゃふん」と参らせてしまうビクターの人間の温かさ、それがこの映画の全てのような気がしました。
そっかぁ、確かに空港内の方が落ち着いた感じになりますね~
色々と思わせぶりなところがあったり、観客の期待を裏切るような展開もあったのではないでしょうか。
予想のつかないところが面白いんですよね♪
>ななこ様
★★★★★星が並んでいてうれしかったよぉ~
想像していた以上に素敵な映画でした。
笑って泣いて感動して・・最高でした~♪
通して見た感想は「ものすごく盛り上げた割りに淡々とした終わり方だったなあ」というもの。二人が結ばれないという終わり方もいいのですが、ラストは空港内で締めたほうが余韻も楽しめたと思います。
観賞中一番印象に残ったのは吉野家が出てきたところ。JFK空港に吉野家ってあるんでしょうか?
時節柄そんなところが気になってしまいました。
毎度どうもです。
笑えるシーンはいっぱいありますよね。
映画に集中するためのその五感に訴えるような配置が上手いんですよね。
恋愛要素よりも父と息子の絆をメインにしてあったのがよかったと思います。
見てきました。
結構笑えて、うるうるしてよかったです。
近くで見ていた方がかなり大胆におわらいになるひとだったので、それはそれでいいのですが、トム・ハンクスが空港の扉を出るときに、パリー・シャバカ・ヘンリーがコートをかしてあげたシーンがあったでしょ、あのシーンで私は絶対感動する、と涙をためてまっていたのですが、どうやら笑のつぼにはいってしまったらしく、「わは!」と笑われ、涙が引っ込んでしまった。
思い出としてのこりそうですよ(笑)
人にやさしくされると、人にやさしくできるって思わせてくれる映画でした。
後でレビューします。
色んな国も行かれてるのですね。
うらやましい限りです。
劇中、スッチーと翻訳する戸田なっちゃんにも親しみを感じてしまいました。
>祐さま
「すこしだけ苦味の効いたチョコレート」
いい言葉ですね。
音楽もチョコレート色のジャズだったかなぁ。。。
そうか・・・ETへのセルフオマージュが隠されていたのか・・・まったくわからなかったです・・・
一口コメント
「すこしだけ苦味の効いたチョコレート」
銃撃戦のない良質のアメリカ映画で安心してみていました。そして、 I LOVE NY.
ポケベルを捨てたのに、元彼の縁りが戻るのも また人生だわ。 待つという意味 いろいろと考えました。
最後の台詞は 「ターミナルへ」 で良かったのに、 「家に帰る」は 無いでしょ。。ETじゃないからもう少し気の利いた台詞にしてほしかったなぁ。
楽しく見られましたー。
空港ってホントいろんなことがあるんですよ。
ここには詳しくかけないけど、不法入国とかざらだし。
みんなハッピー。
だけど予定調和にならないところも新鮮。
登場人物も悪い人がほとんど出てこないところがよかったですね。
添え物は言い過ぎだったでしょうかね・・・すみません。
>arudenteな米さま
どんな台詞でしたっけ・・・(汗)
もう一度観る機会があると思うので確認しなきゃ・・
ラストのズッコケ度は『スカイキャプテン』ほどでもないですよね(笑)
>ぷちてん様
そうそう、空港だから映画として完成するのですよね。
これが電車の駅だったら、普通のホームレスになるから、シャレにならないですもん・・・
俺はあの約束は好きですよ♪
人が行き交う中に、こんな思いをしている人がいるのかもしれない・・そう思うと。
出会いがあって別れがあって、ドラマが生まれるところですものね。
トム・ハンクスが、ほのぼのとしたいい演技でしたね。
約束に関しては、ちょっとあっさりしていましたが、それまでが楽しませてくれたから良いかと思いました~。
落語の落ちみたいで。
自分はあれがなければ感動100点なんですが…
-1点という感じになりました。
でももちろん自分の恋(というか気持ち?)に正直なところに共感しちゃいました。
そういう意味ではみんなハッピーでよかったのかも。
いい映画って何度見てもいいですよね
どんどん増やしましょうよ~5点仲間を。
ハリウッド男優でこれほど泣きを見せる人って中々いませんよね。
撮影中、トムは映画にも出てた吉野屋がお気に入りだったらしいですよ。
ターミナル私的にも★5つです。
色々な人々のいる空港での出会いと別れがまた切なかったです><
>キャサリンが添え物
ほんとトムがすごく光っていたと思います。
と同時に少し控えめなキャサリンもいいな~と思いました。
トム・ハンクスの演技は安心して観れますね。
言葉が全然わからないのに、これほどまでに感情移入できる俳優さんは稀でしょう。
まさしく天才的監督男優コンビですね。
また組むらしいですよ~
リンクはいくらでもOKですぅ。
>更紗さま
そうそう、涙の量は少なかったです。
だけど暖かくさせてくれました。
寒い時期に最適ですね♪
>h_m_55さま
ハッピーエンドにしなかった理由はわかりませんが、ビクターの目的の方が大切な事だったということを表現したかったのではないでしょうか。
単なるラブコメじゃないよ、ということも言いたかったのかなぁ・・・
ほんのーり心地よくさせて終わるラストがすきです。
度々、お世話になっております。
ターミナル、試写会で観たのですが良かったですー。公開開始したので、これから観る方々の感想が楽しみです。
この作品、始まってすぐ、トム・ハンクスの演技に引き込まれ、ビクターの気持ちと同調しながら観れました。
話の途中で涙がじわーっと溢れたり、笑みがこぼれたり。観終わった後は、とても穏やかな気持ちになりました。こんな映画を作った彼らは天才だー。。。
勝手ながら、こちらリンクさせていただきます。ご了承くださいますか?
多分、ラストが嫌いと言う人は多いかもしれない。
俺が好きなのはJAZZとオタク。
ある目的のため・・・というのが政治目的や女性目的じゃなかったのが最高だったのです・・・
>うー様
結局、恋愛というのは添え物にすぎなかったと考えましょう。それでも気持ちは伝わったし、何よりも父と息子の絆の方が大事だというテーマが良かったかも・・・
でも彼にとっては幸せなんだろうなあ。
いい意味でたくさんの人を巻き込んでいく姿が感動的でした。
あまりにも太ってるトム・ハンクスがどうなるのか心配でしたが、ストーリーにはもちろん関係ありません。
私もこの映画、とっても楽しかったし、好きです。
キューピット役、ほのぼのしてよかったですよね。