「6小節目はトゥー・ファイブにしてくれる?」と、イ・ウンジュがお願いした後の演奏。見事に2-5進行になっていた!
(マックの方は文字化けの可能性有り)
冒頭の注意書きだけで泣きそうになってしまいました。なんとか涙腺を引き締め、物語に集中する。すると、いきなりの殺人事件である。刑事はハン・ソッキュだ。現場は被害者が経営する写真館ということもあり、どうしても『八月のクリスマス』を思い起してしまう。例の低音で「ハハハ」とだるそうに笑うとそのまんまなのだ。
事件の方は、現金受け渡し現場に現れた容疑者や、セルフヌードのフィルムの現像依頼をする舘ひろし似の男の登場。正直言って、こちらの事件の方はヒネリも無く、単なる嘘吐き合戦の様相を見せていた。しかし、重要なテーマの一つである「妊娠-中絶」が、登場する女性全てに共通してくるのです。また「血と狂気」「不倫」等々、言いたいことが山ほどあって重要なテーマがぼやけてしまうといった欠点もあったようです。
しかし、冒頭にも書いたように、この映画の設定や構成の点で音楽を語らないわけにはいきません。二人の中心女性カヒ(イ・ウンジュ)とスヒョン(オム・ジウォン)が、クラブ歌手兼ピアニス対チェリストという対比も面白い設定ですし、コード進行がストーリーの起承転結と上手く喩えてあるような気がします。台詞に出てくるトウー・ファイブ(Ⅱ-Ⅴ)とはコード進行の重要なパターンなのです。和音の基本は1度(トニック)4度(サブドミナント)5度(ドミナント)、Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ-Ⅰの進行が一般的ですが、それに変化を持たせるため代理和音やⅡm7-Ⅴ7のコードの挿入してトニックやサブドミントへ解決するといった手法がとられます。安定した響きに解決するために、不安定なドミナントコードからトニックコードへと解決することが物語でいう結にあたるとも思われ、細かな展開をトゥー・ファイブによってアレンジできるのではないでしょうか。
そうなってくるとトランクのシーンは明らかにドミナント。いくつかの回想シーンがトゥー・ファイブにあたり、不安定要素・意外な展開をトニックへと解決していくのです。殺人事件と不倫問題の絡みはソナタ形式なんだと捉えてみても面白い。
★★★★・
(マックの方は文字化けの可能性有り)
冒頭の注意書きだけで泣きそうになってしまいました。なんとか涙腺を引き締め、物語に集中する。すると、いきなりの殺人事件である。刑事はハン・ソッキュだ。現場は被害者が経営する写真館ということもあり、どうしても『八月のクリスマス』を思い起してしまう。例の低音で「ハハハ」とだるそうに笑うとそのまんまなのだ。
事件の方は、現金受け渡し現場に現れた容疑者や、セルフヌードのフィルムの現像依頼をする舘ひろし似の男の登場。正直言って、こちらの事件の方はヒネリも無く、単なる嘘吐き合戦の様相を見せていた。しかし、重要なテーマの一つである「妊娠-中絶」が、登場する女性全てに共通してくるのです。また「血と狂気」「不倫」等々、言いたいことが山ほどあって重要なテーマがぼやけてしまうといった欠点もあったようです。
しかし、冒頭にも書いたように、この映画の設定や構成の点で音楽を語らないわけにはいきません。二人の中心女性カヒ(イ・ウンジュ)とスヒョン(オム・ジウォン)が、クラブ歌手兼ピアニス対チェリストという対比も面白い設定ですし、コード進行がストーリーの起承転結と上手く喩えてあるような気がします。台詞に出てくるトウー・ファイブ(Ⅱ-Ⅴ)とはコード進行の重要なパターンなのです。和音の基本は1度(トニック)4度(サブドミナント)5度(ドミナント)、Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ-Ⅰの進行が一般的ですが、それに変化を持たせるため代理和音やⅡm7-Ⅴ7のコードの挿入してトニックやサブドミントへ解決するといった手法がとられます。安定した響きに解決するために、不安定なドミナントコードからトニックコードへと解決することが物語でいう結にあたるとも思われ、細かな展開をトゥー・ファイブによってアレンジできるのではないでしょうか。
そうなってくるとトランクのシーンは明らかにドミナント。いくつかの回想シーンがトゥー・ファイブにあたり、不安定要素・意外な展開をトニックへと解決していくのです。殺人事件と不倫問題の絡みはソナタ形式なんだと捉えてみても面白い。
★★★★・
はっきり言ってコジツケですので、気になさらないでください(汗)
でもびっくりしたんですよ。ほんとに2-5になってたものだから♪
確かに、何となく違うテイストは感じましたけど、そういうのがわかると面白いですね。
コメントありがとうございます。
かなりこじつけなんですけど、煙に巻くような文章になってしまい、申し訳ございません。
なんとか評価点数を上げるための努力の賜物なんです(汗)
そういうとらえかたをすると面白いですね。
TBもさせていただきました。
俺もわからなくなってきました(汗)
頭がくらくらする、、、
俺も続けて見たかったです。
だけど、そんな見方をしたら、
余計な感情がはたらいて自然な評価できませんよね~
イ・ウンジュに関しては、俺は『永遠の片想い』が一番です。
>ミチ様
俺もトランクに閉じ込められた経験あり!
小学生の頃、妹と一緒にトランクに隠れて、開かなくなりました(汗)叫びまくりましたよ。
殺人事件は、あの奥さんが犯人ですよね?
とどめをさしたというか・・・
あの部分は音楽でいう対位法の一種かな。カウンターメロディのような、そんな感じの・・・
閉所恐怖症なもので・・・(笑)
トランクを開けたら・・・すごい匂いだったでしょうね~血と汚物の・・・。ぐえ~~
殺人事件はいったいどうなったの?という部分でちょっとマイナスかなぁ?
kossyさんのミュージシャン的解説には参りました
彼女がキラキラしていましたよね
実は、その日の午前、『バンジ-ジャンプする』を見に行くことになりまして、単に私がビョンホン好き、友人はハンソッキュ好きだからなのですが、
はからずも『ウンジュ』映画祭のようになってしまいました。
素敵で素敵な女優さんでした。
中盤、ソッキュに泣きながら喧嘩するシーンでは、私も涙をこらえるのに必死で
一度お会いしたかったなぁ
ほんと泣きたくなるような雰囲気でした。
特に殺人事件の方はあまり面白くありませんでしたけど、上手い構成だなぁ~妙に納得してしまいました。
みなさん、もうレビューが出揃っているようなので、変わったこと書かないと目立たない・・・こんなアマノジャクな俺を見捨てないでくださいね。
冒頭の注意書きだけで泣きたくなる気持ちはすごく分かります。
ストーリー的には厳しいものがありましたが、イ・ウンジュの遺作ということで、色々考えるところがあった作品でした。
にしても、ストーリー展開とコード進行を結びつけるとは相変わらず着眼点が素晴しいですね。
感服いたします…。
映画の中でコード進行に触れるものがあるとは・・・
『スクール・オブ・ロック』でさえ「G~~」とか言ってただけだし(笑)
俺ももちろんカヒ寄りで観てましたよ。
『八月のクリスマス』のことなんて、さっぱり忘れていたのに、「ハハハ」で思い出しちゃいました。存在感ありますよね~ハン・ソッキュも。
あのクラスの車にはトランクスルーなるものがないのでしょうかね。
お~、コード進行に関連してるなどと・・すごいです。
私はただただ、、見入ってしまってましたね(笑)
イ・ウンジュが好きなので、かなり感情はカヒ寄りになってしまいました。自分がカヒだったら??と想像するとゾッとするんだけど・・ラストはきついですね。
血は平気でしたが、ハン・ソッキュとトランクに閉じ込められるのは・・いかがなもんかと(笑)
TBさせていただきました。
毎度どうもです!
あの台詞がずっと印象に残ったのです。
やはりミュージシャン心が俺の中にまだ健在でした(笑)
女性にはきつい映画ですよね~
あの血・・・血・・・血・・・
そうかぁ…これは、やっぱりもう一度見直そうかなぁ。
ちょっとしんどい作品なんですけどね・・・(汗)