あぶデカ予習

『まだまだあぶない刑事』の試写会に当選したので、これまで1本しか観たことのない今シリーズを予習しました。

　ヨコハマ港署の型破りな刑事、鷹山敏樹と大下勇次が活躍するアクション・コメディ・ディテクティブストーリー。1980年代、バブル期を背景に日テレがポスト『太陽にほえろ！』として作られたTVドラマ。キザな台詞と軽いジョーク満載でシリアスさに欠ける内容だったが、時代がバブル経済期。何をやっても売れればいいという製作者側の軽いノリもうかがえる。

　劇場版1作目の『あぶない刑事』では全くテレビドラマの雰囲気になっており、港署内の台詞なども面白くなく、手錠をはめたままでのダンスと、舘ひろしのバイクからダンプに乗り移るシーンのみが光っていた。

　劇場版2作目『またまたあぶない刑事』は、当時問題になっていた「国家機密法」を扱っていて、社会風刺が効いている。真山薫（浅野温子）のキャラクターもここからはじけてきて、セクシー大下とダンディ鷹山の会話応酬が面白い。

　劇場版3作目『もっともあぶない刑事』から、町田（仲村トオル）もはじけてくる。「女を紹介するから頼むよ」というのも定着してきたようだ・・・しかし全体的には寒いギャグが多過ぎ。ラストシーンでの反則技っぽい爆破シーンなどは『シベ超』のどんでん返しを見ているかのようだった。

　7年ぶりの劇場版『リターンズ』は借りられなかったが、5作目『フォーエヴァー』を観た。『踊る大捜査線』に対抗するためもあってか、スタイリッシュな映像から判断すると予算もかなりあったようだ。ラストもすごい。

　今回も7年ぶりの新作ということだが、踊るシリーズの大ヒットの影響があるのでしょう。しかし、どこまで『踊る』の興行成績に迫ることができるのだろうか・・・二人とも50歳を超えているし、アクションも心配だ。浅野温子もまだ結婚できていないのか気になるところ。

あぶない刑事：★★・・・
またまたあぶない刑事：★★★★・
もっともあぶない刑事：★★・・・
あぶない刑事フォーエヴァー：★★・・・