被疑者及び弁護士と検察の争いではなく、被疑者・桃井かおりvs弁護士・岩下志麻との対決という構図の法廷心理劇だった。
悪女が活躍していた時代。女が男を操ってなんぼの時代だったのだと思います。過去を引きずってどことなく陰があるが、ぶちきれる性格の桃井かおり。そして、演技は極妻と変わらないほど冷たい表情の岩下志麻。前科4犯というだけで犯人扱いされ、遺族、マスコミ、警察全てを敵に回しているので、顧問弁護士だって辞任してしまう始末。そんな中、国選弁護人として岩下志麻が接見する・・・
ストーリーの構成も桃井かおりが白か黒かをはっきりさせるだけの単純なものであるのに、どこかに嘘がある被疑者や証人たち。神聖な法廷であるにも拘わらず、ふてぶてしい態度や野次や恫喝で証言を中断させたりする面白さ。拘置所で六法全書を読み漁って法律知識を身につけたはずなのに、腹が立つと見境がつかなくなる役は桃井のキャラにぴたりとはまっていました。
テレビ放映されたときに見てるのに、スクリーンで改めて観ると地元のロケ地ばかりに目が行ってしまいました。中心は富山県ですが、石川県も千里浜、和倉の加賀屋(『ゼロの焦点』のときからは建て替えられて綺麗になっていた)、兼六園等々のロケがあったようで、舞台は富山と石川の往復が激しかったです。昨年の『8月のクリスマス』では高岡と金沢がまるでご近所のように扱われていましたが、この映画では富山・石川がとても近くのようでした。岩下志麻が事故を起こしそうになったのは南新保の交差点。空き缶は車の足元に置かないようにしなければいけません・・・一度怖い経験しましたよ・・・
コミカルな部分もあるし、キャラクターのユニークさ、本当はどっちなんだ?と推理する面白さによって、『ゼロの焦点』のような北陸の暗さは全く感じられません。だけど、田舎ということを強調してたような・・・「富山は田舎じゃない!」という台詞が頭から離れません・・・
★★★・・
悪女が活躍していた時代。女が男を操ってなんぼの時代だったのだと思います。過去を引きずってどことなく陰があるが、ぶちきれる性格の桃井かおり。そして、演技は極妻と変わらないほど冷たい表情の岩下志麻。前科4犯というだけで犯人扱いされ、遺族、マスコミ、警察全てを敵に回しているので、顧問弁護士だって辞任してしまう始末。そんな中、国選弁護人として岩下志麻が接見する・・・
ストーリーの構成も桃井かおりが白か黒かをはっきりさせるだけの単純なものであるのに、どこかに嘘がある被疑者や証人たち。神聖な法廷であるにも拘わらず、ふてぶてしい態度や野次や恫喝で証言を中断させたりする面白さ。拘置所で六法全書を読み漁って法律知識を身につけたはずなのに、腹が立つと見境がつかなくなる役は桃井のキャラにぴたりとはまっていました。
テレビ放映されたときに見てるのに、スクリーンで改めて観ると地元のロケ地ばかりに目が行ってしまいました。中心は富山県ですが、石川県も千里浜、和倉の加賀屋(『ゼロの焦点』のときからは建て替えられて綺麗になっていた)、兼六園等々のロケがあったようで、舞台は富山と石川の往復が激しかったです。昨年の『8月のクリスマス』では高岡と金沢がまるでご近所のように扱われていましたが、この映画では富山・石川がとても近くのようでした。岩下志麻が事故を起こしそうになったのは南新保の交差点。空き缶は車の足元に置かないようにしなければいけません・・・一度怖い経験しましたよ・・・
コミカルな部分もあるし、キャラクターのユニークさ、本当はどっちなんだ?と推理する面白さによって、『ゼロの焦点』のような北陸の暗さは全く感じられません。だけど、田舎ということを強調してたような・・・「富山は田舎じゃない!」という台詞が頭から離れません・・・
★★★・・
懐かしいですね。私はこれリアルタイムで劇場で観たのですが、もう20年以上も前になるんですね。
たしか、岩下さんの真っ白なスーツに桃井さんが赤ワインをかけるシーンとかありましたよね。桃井さんの不敵な笑いが印象に残っている作品でした。
それほどオススメできるほどではないですけどね・・・
>yana様
俺はテレビで観ました。
大きなスクリーンっていいものです。細かいところまでチェックしてしまうし。知ってるロケ地が出てくると楽しさ倍増です。
ワインのシーンは印象的でした。
あの二人の対決。ゾクゾクしました・・・
あんな風になってしまったのは
「球磨子」クマコという名前のせいなんだと
ずっと自分は思っておりました。
あの、白いスーツにぶっ掛けるシーン怖かったですね。
名前のせいでそうなったというのは少しありますよね~
本人がはく台詞にもありましたし・・・
いくら熊本県出身だからといって、かなりきついです。
ワインをかけられた岩下志麻の表情も凄かったです。そこでひるまない姿。自分も悪かったと反省したけど、それを顔に出さない強さ。この頃から極妻のキャラ作りに励んでいたのかもしれません(笑)
かといってアマゾンで買うほどでもなくて・・・でも大好きな作品という・・・ちょっと複雑な映画です(笑)
この映画での森田健作が嫌いな私です(爆)
しかし・・・清張は北陸が好きですよね(笑)
北陸だらけです!
今回の野村芳太郎特集は合計9本あるのですが、9本中4本で石川県のロケ・・・すごすぎる。
この映画は評価が高いんですね~
桃井かおり人気も高かった頃だし・・・
テレビでしか観たことなかったので、細かな描写に驚いてしまいました!
あとはなんだろう?(笑)
「砂の器」もあの親子は北陸出身だったね(笑)
『砂の器』『ゼロの焦点』『鬼畜』『疑惑』ですね。
映画館では金沢のシーンになるとザワザワしはじめました。「あ、加賀屋だ」とか・・・
砂の器でも・・・やっぱ暗いのね、北陸。