「ライ麦畑でつかまえて」の主人公よりチャールズ・マンソンになりたかったのか?
1980年12月8日。凶弾に倒れたジョン・レノン。犯人マーク・デイヴィッド・チャップマンが手にしていたのは「ライ麦畑でつかまえて」と38口径のリボルバーだった。彼がなぜ殺害に至ったのか?事件の日には1歳だった若手監督J・P・シェファーが描く・・・
たしかにサリンジャーの著書(忘れてしまったけど)とは類似点がある。チャップマンがいかにこの著書の主人公ホールデン・コーフィールドに同化してしまったのかもわかるのです。しかし、誇大妄想や情緒不安定、それに自殺未遂を経験していることから、普通の精神状態でないことなどもある。理解はできるけど、許せないという思いが先に立ってしまうのです。鑑賞中は色んな思いで胸が苦しくなる。チャップマンの残された良心が「ハワイに帰ろう」などと思いとどまらせるシーンでは、祈るような気持にもなった・・・無駄なのに。
ライ麦畑との共通項である3日間の出来事に絞った脚本。もちろん読んでいたほうがわかりやすいのですが、行動に移る前にイメージして言葉に出すという彼の性格も興味深いところ。結局は計画的な犯罪だったことにもなるのだから、いかに二重人格者と判断されても有罪にすべき男なのだ。
映画ではジュード(リンジー・ローハン)というビートルズファンの子を登場させ、ファン層の善と悪を対照的に描いていました。会話の中には興味深い内容もあったりしましたが、中でもジョンの住まいであるダコタハウスが『ローズマリーの赤ちゃん』の撮影に使われたことや、その監督であるロマン・ポランスキーの妻シャロン・テートがマンソンによって殺害されたことにチャップマンが因縁を感じ、ジョン殺害を決意したシーンが印象に残ります。
このチャップマンを演じるのはジャレッド・レト。体重を30キロも増量して役作りに励んだというだけあって、力の入れ方はすごい。フィリップ・シーモア・ホフマンなら地でいけるような気もしたけど、低予算の映画だからオスカー俳優じゃ無理だったのかもしれません。
インディーズとしても完成度の高い映画だとは感じるのですが、なにしろ製作意図が伝わってこない。こんな悪い奴がいたんだよ~くらいのテーマしか持たないんじゃないかと。後味は最悪だし・・・
★★★・・
1980年12月8日。凶弾に倒れたジョン・レノン。犯人マーク・デイヴィッド・チャップマンが手にしていたのは「ライ麦畑でつかまえて」と38口径のリボルバーだった。彼がなぜ殺害に至ったのか?事件の日には1歳だった若手監督J・P・シェファーが描く・・・
たしかにサリンジャーの著書(忘れてしまったけど)とは類似点がある。チャップマンがいかにこの著書の主人公ホールデン・コーフィールドに同化してしまったのかもわかるのです。しかし、誇大妄想や情緒不安定、それに自殺未遂を経験していることから、普通の精神状態でないことなどもある。理解はできるけど、許せないという思いが先に立ってしまうのです。鑑賞中は色んな思いで胸が苦しくなる。チャップマンの残された良心が「ハワイに帰ろう」などと思いとどまらせるシーンでは、祈るような気持にもなった・・・無駄なのに。
ライ麦畑との共通項である3日間の出来事に絞った脚本。もちろん読んでいたほうがわかりやすいのですが、行動に移る前にイメージして言葉に出すという彼の性格も興味深いところ。結局は計画的な犯罪だったことにもなるのだから、いかに二重人格者と判断されても有罪にすべき男なのだ。
映画ではジュード(リンジー・ローハン)というビートルズファンの子を登場させ、ファン層の善と悪を対照的に描いていました。会話の中には興味深い内容もあったりしましたが、中でもジョンの住まいであるダコタハウスが『ローズマリーの赤ちゃん』の撮影に使われたことや、その監督であるロマン・ポランスキーの妻シャロン・テートがマンソンによって殺害されたことにチャップマンが因縁を感じ、ジョン殺害を決意したシーンが印象に残ります。
このチャップマンを演じるのはジャレッド・レト。体重を30キロも増量して役作りに励んだというだけあって、力の入れ方はすごい。フィリップ・シーモア・ホフマンなら地でいけるような気もしたけど、低予算の映画だからオスカー俳優じゃ無理だったのかもしれません。
インディーズとしても完成度の高い映画だとは感じるのですが、なにしろ製作意図が伝わってこない。こんな悪い奴がいたんだよ~くらいのテーマしか持たないんじゃないかと。後味は最悪だし・・・
★★★・・
ピースベッドは、観ました~
クラスメートに一人は熱烈なファンがいて、ビードルズを語っていた。
ジョン・レノンファンでなくても、妻はオノ・ヨーコ、息子は~と知っている。
ファンによるこの事件はショッキングでした。
予告を観て、異常者の心理なんて知りたくもないと思いつつ、少し興味はありました。
でも、製作意図やテーマが分からず、暗いだけで、気が落ち込む、めいるだけなら、観るのはやめておきます。。
P.S.『愛するときに話すこと』から、作品未見でTB致しましたが、私の中学の下校の音楽はイエスタデーでした。
なんか・・変な感じです。
正・ビートルズです。
俺も観ましたよ!「ピースベッド」
いやぁ~あれは良かった。
平和への祈りが伝わってきましたもん。
その平和を・・・なんて犯人だ~~
>Aki様
ううむ、俺がビートルズファンの一人だったりして。
というか、解散した後にファンになったから、それほどのマニアになれなかったけど・・・
ショーンはオノヨーコとの息子だけど、ジュリアンは前妻との子なんですよね。そういや今何してるんだろ。
これはほんとに気が滅入る。まぁ、ビートルズファンでなければ平気なのかもしれませんが・・・
そういや音楽の教科書ではじめて登場したのがイエスタデイだったかなぁ・・・ギターで初めてFのコードを覚えたのもそうだし・・・
この映画は、つい最近都落ちしてきたので、劇場で鑑賞することができました。
しかし、自分があんまりビートルズを知らないからか(もちろんオノ・ヨーコさんや、資生堂のCMに出ていた息子さんのことは知っているが)、あんまり話自体についていけなかった・・・。
結局なにがどうだったのかあんまりわからず、少々眠かったです。リンジーがいい味を出してましたけどね。
それにしても、ジャレッドはすごいですね!ちゃんと痩せれたそうですが・・・(笑・でも、さすがに体調を崩したそうです)。そういえば、ジゴロを演じた「ロンリーハーツ」ではハゲに挑戦してましたよね。
まぁそれもこれも、本当はハンサムだからできたのかもしれません。
名前は知ってるのに顔を思い出せなかったんです。ジャレッド・レト。
この映画でのイメージが強烈すぎて、今後の出演作でもチャップマンを思い出してしまいそうです・・・
「ロンリーハート」も未見。ううむ・・・
やせたレトにびっくりしてしまいそうです。
リンジー・ローハンといえばラジー賞の常連になりつつありますが、この映画ではよかったですね~
で、リンカーンとケネディ大統領の暗殺における符合の多さにはびっくりですが、本作にもびっくり。
だって、ジョン・レノンを演じた俳優の名前がマーク・チャップマンでしたから。
これでマーク・チャップマンを演じたのがジョン・レノンだったらそれこそビックリですがそれはなかったものの、ジャレッド・レトのイニシャルはジョン・レノンと同じJL。不思議だ。
それからkossyさんご指摘の田母神問題は、懸賞の主催者がアパ・グループだったですよね。
石川県の友人に会いに行くと、必ず利用したのがアパ・ホテルだったのに!
もう泊ってやらない・・・多分(笑)。
不思議なものでなかなかつぶれないアパグループ。
自転車操業なのもわかってるし、融資しすぎる銀行が問題となっていたのですが・・・いつかは破たんして大ニュースになるはずです。もしかすると、全国の右翼の方たちが資金援助を始めるかもしれませんが(笑)