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ブラザーフッド

2004-07-23 08:53:07 | 映画2004
 (2回目鑑賞)
 終盤まですごい迫力、戦争の残酷さに圧倒されっぱなしでした。もちろん反戦色も強くて好感が持てるのです。中でも、同じ韓国内で「アカ」のレッテルを貼られた罪もない人たちが銃殺されゆく光景には寒気さえしました。そして主演の二人の演技が素晴らしい!最初は純粋な兄弟愛・家族愛の兄と、病弱の弟という構図。それが次第に武勲を立てる兄とちょっと反発気味の弟、そしてラストの狂気へ・・・という微妙な心理描写がとても上手いのでビックリでした。
 しかし、終盤のストーリー展開は無理がありすぎる。狂気に走る兄の心情もわかるのだが、強引なまでの意外な方向性というのはちょっと引いてしまう。そして、配給にハリウッドが絡んでいて、アメリカがやはり正義の味方になっている・・・単純に北と南が単独で戦争したわけではないのだから、ここを描かないと「アカ」と言われて殺された人々が浮かばれないような気がする。
 そして、この陰惨な戦争で儲けた日本という国があることを忘れてはならないんだと胸が痛くなった。

 2回目を観ても、感動するところは同じだった。ジンテの婚約者ヨンシンが「アカ」と疑いをかけられ尋問されるシーンで、「国が何をしてくれたの?」と言う台詞だ。愛国心教育を説く今のオヤジ政治家たちに聞かせてあげたい。。。

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2 コメント

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はじめまして (Mario)
2004-07-30 05:46:26
勝手に投稿させていただきます。

わたしも「すげえ!」と思ったあまり二回も見に行ってしまいました、ブラザーフッド。

アメリカが正義の味方になっている…確かにそうでした!やはりアメリカを批判的にえがく、というのは映画でも勇気のいることなんでしょうか。

冷静に考えればかなりストーリーはメロドラマしてて無理がありそうなのに、見ているときは怒濤の演技に押されて納得しちゃうあたりがやっぱり凄いのかも?
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RE:はじめまして (kossy)
2004-07-30 14:13:19
配給会社が確かUIPだったと思いますので、アメリカを批判的に描くのは無理ですよね。

シネカノンだけなら何とかなったのでしょうけど、世界的に朝鮮戦争の悲劇を伝えたいというのが第一義なのでしょうがないんだろうけど・・・



おっしゃる通りで、感動やら驚愕やらアドレナリンの増加やらで、多少の無理な設定は吹っ飛んじゃいますね。やはり韓国映画はすごいのかもしれない。

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