観てきました。トビー・フーパー監督の『悪魔の沼』、『悪魔のいけにえ』、そしてドキュメンタリーの『ショッキングトゥルース』の3本に加えて、平山夢明×中原昌也のトークショー。休憩時間も少なく、ほぼ6時間連続。おまけに金沢21世紀美術館シアター21の座席はきつい・・・
●『悪魔の沼』(1976)
トビー・フーパー監督が『悪魔のいけにえ』に続きメガホンをとったホラー作品。田舎の小さな宿屋の主人は客を大鎌で殺して、飼っているワニのエサにしてしまうのです。日頃は営業しているのかどうかもわからないほど閑散としているのに、売春宿から逃げ出してきた少女が最初の犠牲者となり、その少女を探しにやってきた家族や、普通の旅行客などがやってきて、その日は大賑わい。
さすがにチェーンソーと比べると、大鎌では物足りない。おまけに、宿屋の主人は自分の右足をワニに食われて義足なので、動きが鈍いところが襲われるという恐怖感が少ないのかもしれません。それでも、小さな女の子がずっと床下で逃げ回っている様子はハラハラドキドキものでした。スケベなロバート・イングラムも早く助けてやれよ!と祈るような気持ちに・・・
冒頭でそのロバート・イングラムが売春宿にやってきた女の子を襲うシーンがあるのですが、「名前はバック・・・」という台詞はそのまま『キル・ビル』でオマージュされているところだ。思わずニヤリとしてしまいました。そのバックさん。売春宿では2人の女の子をあてがわれたのに、その日のうちにガールフレンドとまた・・・飼われていたワニの食欲も凄いものだったけど、バックさん色狂いも激しすぎます。
猟奇殺人の犯人の性格は『悪魔のいけにえ』と違い、どちらかというと『サイコ』風。しかし風貌は猟奇的だった。ただ、良心の呵責も感じられたり、逡巡するようなところも見受けられたのですが、やっぱりやっちゃえ~!という勢いも感じられる・・・とにかくワニがいけない・・・
●『悪魔のいけにえ』(1974)
無茶苦茶怖い・・・こんなホラーが70年代に作られていたことにも驚愕。続編やリメイクを先に観ているので、展開などはさすがに想像がつくももの、突如出現するレザーフェイスの演出や効果音が非常に恐ろしいのです。キュイーン!と大音量で鳴るとビビってしまいますです。
墓荒らしのニュースを聞いて、遺族たちが抗議のためにテキサスの田舎を訪れる。若者たちのうち、車椅子の青年フランクリン(ポール・A・バーテイン)と妹サリー(マリリン・バーンズ)がその遺族。住んだこともあった一軒屋を訪れる前に、不気味なヒッチハイカー(ニール)を拾ったことで惨劇の予兆が始まるのです。その前にもサリーが星座占いで不吉な予言をしてしまうし、ヒッチハイカーが自分の手を切ったり、写真を売りつけようとしたり・・・
何気ない日常を描くためにホラーらしくない青空や太陽をカットインさせたり、炎天下での苦労した撮影秘話のおかげで悪臭が漂ってきそうになるほど気味が悪い映像。また、レザーフェイス一家の謎も解明できない演出の裏にはテキサスの家族という独特の共同体意識も感じられる。低予算ならではの独特映像のおかげで恐怖度倍増いたしました・・・
●『ショッキングトゥルース』&●トークショー
アメリカの闇を描くトビー・フーパーという金沢映画祭で上映された。かなり素敵な試み。この後にトークショーもあり、『ショッキング・トゥルース』という悪魔のいけにえに関するドキュメンタリーを併映してくれたおかげで知識も深まった。冒頭のアルマジロとか人を吊るすフックの小ネタとか・・・
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金沢映画祭プレイベントと宣言されていたので、後日何かあるのか?と思っていたら、9月14日~9月21日に「かなざわ映画祭2007」が催されるようです!初めて知りました。去年までの「金沢コミュニティシネマ推進委員会」がいつのまにか休止して、「かなざわ映画の会」が発足した模様です・・・
☆☆公式ブログ☆☆
●『悪魔の沼』(1976)
トビー・フーパー監督が『悪魔のいけにえ』に続きメガホンをとったホラー作品。田舎の小さな宿屋の主人は客を大鎌で殺して、飼っているワニのエサにしてしまうのです。日頃は営業しているのかどうかもわからないほど閑散としているのに、売春宿から逃げ出してきた少女が最初の犠牲者となり、その少女を探しにやってきた家族や、普通の旅行客などがやってきて、その日は大賑わい。
さすがにチェーンソーと比べると、大鎌では物足りない。おまけに、宿屋の主人は自分の右足をワニに食われて義足なので、動きが鈍いところが襲われるという恐怖感が少ないのかもしれません。それでも、小さな女の子がずっと床下で逃げ回っている様子はハラハラドキドキものでした。スケベなロバート・イングラムも早く助けてやれよ!と祈るような気持ちに・・・
冒頭でそのロバート・イングラムが売春宿にやってきた女の子を襲うシーンがあるのですが、「名前はバック・・・」という台詞はそのまま『キル・ビル』でオマージュされているところだ。思わずニヤリとしてしまいました。そのバックさん。売春宿では2人の女の子をあてがわれたのに、その日のうちにガールフレンドとまた・・・飼われていたワニの食欲も凄いものだったけど、バックさん色狂いも激しすぎます。
猟奇殺人の犯人の性格は『悪魔のいけにえ』と違い、どちらかというと『サイコ』風。しかし風貌は猟奇的だった。ただ、良心の呵責も感じられたり、逡巡するようなところも見受けられたのですが、やっぱりやっちゃえ~!という勢いも感じられる・・・とにかくワニがいけない・・・
●『悪魔のいけにえ』(1974)
無茶苦茶怖い・・・こんなホラーが70年代に作られていたことにも驚愕。続編やリメイクを先に観ているので、展開などはさすがに想像がつくももの、突如出現するレザーフェイスの演出や効果音が非常に恐ろしいのです。キュイーン!と大音量で鳴るとビビってしまいますです。
墓荒らしのニュースを聞いて、遺族たちが抗議のためにテキサスの田舎を訪れる。若者たちのうち、車椅子の青年フランクリン(ポール・A・バーテイン)と妹サリー(マリリン・バーンズ)がその遺族。住んだこともあった一軒屋を訪れる前に、不気味なヒッチハイカー(ニール)を拾ったことで惨劇の予兆が始まるのです。その前にもサリーが星座占いで不吉な予言をしてしまうし、ヒッチハイカーが自分の手を切ったり、写真を売りつけようとしたり・・・
何気ない日常を描くためにホラーらしくない青空や太陽をカットインさせたり、炎天下での苦労した撮影秘話のおかげで悪臭が漂ってきそうになるほど気味が悪い映像。また、レザーフェイス一家の謎も解明できない演出の裏にはテキサスの家族という独特の共同体意識も感じられる。低予算ならではの独特映像のおかげで恐怖度倍増いたしました・・・
●『ショッキングトゥルース』&●トークショー
アメリカの闇を描くトビー・フーパーという金沢映画祭で上映された。かなり素敵な試み。この後にトークショーもあり、『ショッキング・トゥルース』という悪魔のいけにえに関するドキュメンタリーを併映してくれたおかげで知識も深まった。冒頭のアルマジロとか人を吊るすフックの小ネタとか・・・
金沢映画祭プレイベントと宣言されていたので、後日何かあるのか?と思っていたら、9月14日~9月21日に「かなざわ映画祭2007」が催されるようです!初めて知りました。去年までの「金沢コミュニティシネマ推進委員会」がいつのまにか休止して、「かなざわ映画の会」が発足した模様です・・・
☆☆公式ブログ☆☆
座席狭そうだから、6時間ぶっとおしは、辛いかもですね。
ちょうど美術館では高校生を中心にした展覧会が催されていて、人も多かったです。まぁシアターは100人ちょいくらいだったのですが・・・
6時間は大変でしたけど、貴重な映画をスクリーンで観ることができて有意義な時間を過ごせましたよ~♪
これってもしかして、いっぺんに見れたんですか?
『悪魔の沼』は初めて見たんですが、こちらの方も、ありがちなストーリーとは言え、エロ、猟奇的、エロ、猟奇的、と、まるでミルフィーユのような構造になってて、笑いました
>名前はバック・・・」という台詞はそのまま『キル・ビル』でオマージュされているところだ。
kossyさんさすが~
言われて気づきました!!!!素晴らすぃ~
俺もこの作品は初めて。
昼から休憩時間10分くらいで、立て続けでの鑑賞ですよ。さすがにドキュメンタリーではちょっと寝ちゃいました。
『悪魔の沼』も本家の『いけにえ』から比べたらショック度は落ちちゃうけど、狂気の沙汰は同レベルなんですよね。さすがにワニの描写と切り返しが恐怖心を煽ってくれませんでしたけど、人間不信に陥りそうな内容でした。
「名前はバック」でピ~ンときちゃいました(笑)
シチュエーションも似てますしね。
『キル・ビル』は7回ほど観てるもので・・・