ちょっとうたた寝してしまいましたが、夢の中に丹波哲郎(なぜ?)が現れて、「映画鑑賞に戻りなさい」と教えてくれました。
『いま、会いにいきます』と同じ原作者の市川拓司。思い起こせば、あの映画を初めて観たときもクライマックス直前に眠気を感じたので、今回はしくじるものかという意気込みもピンチを救ってくれたようでした。それでも佑司(塚本高史)が元気そうにしているのには驚いたし、その佑司が「あ、あなたは智史!」と朦朧として判断力が鈍っていたのか勘違いしたのは、かつての岸田智史の髪型を思い出したからにほかなりません・・・
夢の中と大霊界が繋がっているかのような突拍子もないファンタジーでしたけど、イマアイほど現実離れしているのではないのかもしれません。ただ、イマアイでも中村獅童の病気がよくわからなかったし、今回の長澤まさみの病気もよくわからない。「深い眠りに入ると死んでしまう!」という奇病は、故阿佐田哲也氏の眠り病とは違うのか、それともアフリカで流行の兆しを見せているアフリカトリパノソーマ病とは異質なものなのか・・・とにかく、それを診断する医師がイマアイと同じく小日向文世であるところも興味深い(今回は派手なTシャツではなく、ちゃんとネクタイをしめていた)。
イマアイに比べてストーリーがイマイチなのは、意外な展開(元人気モデルが実は幼なじみの花梨ちゃんだった)が物語の前半に登場してしまったこと。それに終盤に見せる後日談が終わりそうで終わらない執拗さの割りに結末が読めてしまうことでしょう。それに、夢であってもあの世であっても固い友情なんだから全て繋がってるんだというスケールの大きさによって、観客の心が宙に浮いてしまっていたのが原因かもしれません。
夕日を背景にした逆光映像は綺麗だったし、水槽の水草の緑や湖畔の秘密基地が神秘的でもありました。特に、寝ている長澤まさみが水槽に映るという一瞬のカットには魅入ってしまいましたし、直後の小日向さんの同様のカットも意味深だったので、あとから納得してしまう。それに13年後のバスの秘密基地をどうやって撮ったのか・・・などと、感心させられる美術セットも多かった。
小ネタ伏線もたいしたもので、泣かせる最終話が有名な『フランダースの犬』を題材に選んだのは上手い。画家志望の佑司がそのままパトラッシュとともに・・・という最初の予想を覆されたばかりでなく、パトラッシュの名前を借りて“トラッシュ”という名前の店を持った智史(山田孝之)や、“TRASH”のせいか、ゴミの絵を書くのが好きな智史とか。見事なトラッシュ繋がりを見せていました。バイク事故の“CRASH”までかけてあるのかは定かではありません・・・
気になるのがイマアイでの息子役と同じ佑司という名前。父親ではなく母親に捨てられたという設定だったのでよかったものの、もしこれが父親に捨てられたのならイマアイ秋穂巧の将来とと被ってしまうところでした。
★★・・・
『いま、会いにいきます』と同じ原作者の市川拓司。思い起こせば、あの映画を初めて観たときもクライマックス直前に眠気を感じたので、今回はしくじるものかという意気込みもピンチを救ってくれたようでした。それでも佑司(塚本高史)が元気そうにしているのには驚いたし、その佑司が「あ、あなたは智史!」と朦朧として判断力が鈍っていたのか勘違いしたのは、かつての岸田智史の髪型を思い出したからにほかなりません・・・
夢の中と大霊界が繋がっているかのような突拍子もないファンタジーでしたけど、イマアイほど現実離れしているのではないのかもしれません。ただ、イマアイでも中村獅童の病気がよくわからなかったし、今回の長澤まさみの病気もよくわからない。「深い眠りに入ると死んでしまう!」という奇病は、故阿佐田哲也氏の眠り病とは違うのか、それともアフリカで流行の兆しを見せているアフリカトリパノソーマ病とは異質なものなのか・・・とにかく、それを診断する医師がイマアイと同じく小日向文世であるところも興味深い(今回は派手なTシャツではなく、ちゃんとネクタイをしめていた)。
イマアイに比べてストーリーがイマイチなのは、意外な展開(元人気モデルが実は幼なじみの花梨ちゃんだった)が物語の前半に登場してしまったこと。それに終盤に見せる後日談が終わりそうで終わらない執拗さの割りに結末が読めてしまうことでしょう。それに、夢であってもあの世であっても固い友情なんだから全て繋がってるんだというスケールの大きさによって、観客の心が宙に浮いてしまっていたのが原因かもしれません。
夕日を背景にした逆光映像は綺麗だったし、水槽の水草の緑や湖畔の秘密基地が神秘的でもありました。特に、寝ている長澤まさみが水槽に映るという一瞬のカットには魅入ってしまいましたし、直後の小日向さんの同様のカットも意味深だったので、あとから納得してしまう。それに13年後のバスの秘密基地をどうやって撮ったのか・・・などと、感心させられる美術セットも多かった。
小ネタ伏線もたいしたもので、泣かせる最終話が有名な『フランダースの犬』を題材に選んだのは上手い。画家志望の佑司がそのままパトラッシュとともに・・・という最初の予想を覆されたばかりでなく、パトラッシュの名前を借りて“トラッシュ”という名前の店を持った智史(山田孝之)や、“TRASH”のせいか、ゴミの絵を書くのが好きな智史とか。見事なトラッシュ繋がりを見せていました。バイク事故の“CRASH”までかけてあるのかは定かではありません・・・
気になるのがイマアイでの息子役と同じ佑司という名前。父親ではなく母親に捨てられたという設定だったのでよかったものの、もしこれが父親に捨てられたのならイマアイ秋穂巧の将来とと被ってしまうところでした。
★★・・・
俺もあります!
つまらない映画でも何とか酷評してやろうという気持ちが働いて眠くならない作品が・・・(汗)
ベタで展開が読めると、安心してコクンと記憶をなくしちゃうのかもしれません。
この映画は主人公に共感しすぎて眠くなったんだったりして・・・
案外自分に合わない映画って眠くならなかったりもします。
あたしはコレ、ツッコミどころが多すぎて眠くなれませんでした。
眠ったら起きれなくなるって設定のせいかもしれませんけどね。
心の琴線、似たような経験があるとか、幼なじみや三角関係など、感動できる人も多いと思います。
モデルとしての花梨ちゃんのエピソードはもうちょっと欲しかったですよね。まぁ、顔もスタイルもいいし、必要ないと判断されたんでしょうけど・・・
最初と最後のシーン。たしかに一度に撮ったんだと思いますけど、泣きがわざとらしすぎた?あの涙は電車男を思い出して、いまいち感情移入できず・・・
今年の映画は「約束」をテーマにしたものが多いんでしょうかねぇ・・・
>MIYAUCHI様
ストーリーはともかく、美術セットは良かったですよね。廃バスは好き!あんなのが近所の空き地に捨ててあったら俺だって秘密基地にしちゃうぞ!でも、悪ガキどもがそれを奪い合ってケンカになることも必至ですな・・・
鈍感だという設定でしたけど、不自然なところも多かったですよね~
>PGM21様
奇跡は一度だけ起こるから美しいもの・・・お気持ち察します。まぁ、死んでいたわけじゃなく昏睡状態だったから、気楽に考えた結果なのでしょうかね。
同窓会なんかで、パッとしなかった子がいきなり超美人になって現れた!なんてことはよくあること。
奇跡も安易だったけど、人が死んだりするのも安易すぎたのかもしれませんね。
>かのん様
たしかにタイトルが気になりましたよね。
しかも連発させるのか?!と思わせておいて、「彼」が「智史」に代わったんですよね・・・
まぁ、この連発が意外性を発揮したのですが、ここだけは読めてしまったので、イマアイほどは感動できませんでした。
またまた>祐。さま
スケッチブックの書置きと佑司の出現。
ちょうどウトウトしかけていたときだったので、俺も導かれたような気分になってしまいました。
使いまわしというのが面白いところだったのでしょうけど、この点だけで賛否両論というのも興味深いところです。
確かに、最後で使い回しがあり、なんじゃこれー でしたね。
同じ、「彼」なのに、違和感ありました。
やはり、若い子から言われたほうが 気持ち的にはうれしいかも。(笑)
この作品100分までは80点以上で推移したんですが、最後で-50点で今季ワースト2の作品になってしまいました。
ストーリーがファンタジーとは言えなかっただけに個人的に最後のオチが納得できなかったんですよね。
その前に1つの奇跡が起きていただけに市川さんはあまりにも奇跡を安易に扱い過ぎた事が作品を良作から駄作にしたという感じです。
ちなみに女性は10年すると大きく変わるものなのでわからないのはある意味自然かもしれません。
市川ファンタジーなのですが、ストーリーはもう一つの感じでしたね。
でも秘密基地の廃バスは懐かしさを覚えましたし、子役3人の演技は良かったと思います。
10年余たったとはいえ、トップモデルになっている花梨に気付いていないという設定はどうかと思いましたが、、、。
が、元TOPモデルの花梨ちゃんのプロフィールがなんとなく似合わないとおもいながら見ていたので映画に乗れなかった。
また、初雪の夜の出会いと再開が一度で撮影した感じも有り俳優の感情表現ができてなかったような気がしました。
「天国は待ってくれる」の「聖なる三角形」と同じ設定でしたが、「約束の三角形」で結ばれた本作品の方が好きです。
いろんなブログを応援させていただいています。
応援ポチッ!