亜流ゾンビ映画の進出が目覚しくなり、元祖ゾンビ監督が怒りとともに立ちあがった!
ゾンビ3部作を世に送り、ゾンビものに関してはやりつくしてしまったかのようなロメロ監督だったが、社会派の要素と学習する能力を備えている進化したゾンビを新たに作りあげました。元来、彼の作風には「ゾンビより怖いのは人間そのものだ」という暗喩を込めた要素が感じられましたが、今作では更に拡大する貧富の差といった社会悪や、テロリストを生み出す支配者層の悪をも風刺しているように思われます。
ゾンビが誕生する原因や説明調の描写といった小賢しい手法は一切取らず、観客をいきなり恐怖に陥れるパターンは健在であり、これはゾンビファンにとっては嬉しい限りです。花火が好きだという設定や、徐々に学習して知能を携えていく姿ということによって、ほんの少しですが、ゾンビに対しても感情移入してしまいました。これは、ゾンビよりもカウフマン(デニス・ホッパー)をやっつけてしまいたくなる脚本のおかげでしょう。
昨年のリメイク版『ドーン・オブ・ザ・デッド』では、ただ逃げ出したくなるような恐怖映像だけでしたが、今作では面白さ、グロさ、爽快感までもが味わえます。ヘソピアスを食いちぎるといった映像や、首がないと思ったら後に繋がっていただけだったり、学習したと言ってもマシンガンの扱いがわからなかったり・・・そして、人類とゾンビはこのまま共生していけるのではないかと考えさせられる場面もありました。そして、顔の右半分が火傷でただれている相棒のチャーリーの存在も、醜いゾンビに対する偏見をなくそうという意図があったのかもしれません。
好きなキャラはチョロ(ジョン・レグイザモ)と、マシンガンを持った黒人ゾンビ。ゾンビ化しても悪い奴を倒そうとする意気込みに惚れました・・・
★★★★・
ゾンビ3部作を世に送り、ゾンビものに関してはやりつくしてしまったかのようなロメロ監督だったが、社会派の要素と学習する能力を備えている進化したゾンビを新たに作りあげました。元来、彼の作風には「ゾンビより怖いのは人間そのものだ」という暗喩を込めた要素が感じられましたが、今作では更に拡大する貧富の差といった社会悪や、テロリストを生み出す支配者層の悪をも風刺しているように思われます。
ゾンビが誕生する原因や説明調の描写といった小賢しい手法は一切取らず、観客をいきなり恐怖に陥れるパターンは健在であり、これはゾンビファンにとっては嬉しい限りです。花火が好きだという設定や、徐々に学習して知能を携えていく姿ということによって、ほんの少しですが、ゾンビに対しても感情移入してしまいました。これは、ゾンビよりもカウフマン(デニス・ホッパー)をやっつけてしまいたくなる脚本のおかげでしょう。
昨年のリメイク版『ドーン・オブ・ザ・デッド』では、ただ逃げ出したくなるような恐怖映像だけでしたが、今作では面白さ、グロさ、爽快感までもが味わえます。ヘソピアスを食いちぎるといった映像や、首がないと思ったら後に繋がっていただけだったり、学習したと言ってもマシンガンの扱いがわからなかったり・・・そして、人類とゾンビはこのまま共生していけるのではないかと考えさせられる場面もありました。そして、顔の右半分が火傷でただれている相棒のチャーリーの存在も、醜いゾンビに対する偏見をなくそうという意図があったのかもしれません。
好きなキャラはチョロ(ジョン・レグイザモ)と、マシンガンを持った黒人ゾンビ。ゾンビ化しても悪い奴を倒そうとする意気込みに惚れました・・・
★★★★・
そ、それだとそのまんまバイオハザードですね・・・
火を吹いたり、超能力を使ったり、触るだけで人間をゾンビ化したりする能力なんか恐ろしいかも・・・
集団ゾンビはほんとに恐怖。
ドーンのリメイク版はさらに走りますからね~
このランドで知能を与えてしまったんだから、次のゾンビシリーズは何をしでかすことやら・・・
グ、グ、グロすぎる!!!!内臓もろ出てきてるじゃん!!しかも最後のシーンで集団の人間が集団のゾンビに食われるなんて・・・。ってかあの数でゾンビに対抗できなかったのかねえ。ああ気持ち悪かった~
でも恐怖は、宇宙戦争観たときのように恐怖感じれました^^あのときも怖すぎてもう観たくないって感じでしたから
子供ゾンビは僕の記憶でも
やや小走りに駆け寄ってましたよ。
>たろう様
作業着を着た黒人ゾンビが
スーツ姿の白人を殺すのは
資本家と労働者のの階級差、
人種差別問題といった
社会問題を風刺しているんでしょうね。
死霊のえじきよりはよかったですが
やはりナイト~とドーン~(オリジナル)には
及んでないと思います。
でもロメロゾンビを初めて
映画館で観れて良かったですが。
ちょっとしか書いてないのに10倍以上の内容のコメントをいただき、ほんとに感謝しております。
小学生のときは、ゾンビだったのですか?
>たろう様
純粋なロメロファンは結構不満があるようですね。
そのお気持ちもわかります。
多分、俺は中途半端なファンだったのです・・・
まぁ、9.11以降の映画というのは、どこか変わりつつありますね。
(ちょいとシナリオ採録風に)
給油のため、主人公たち4人を乗せたヘリコプターは着陸。パイロット以外はあたりを散策している。
そのうちのひとり、ちと頭の薄いスワット隊員は、ある一軒の家へ入る。
生存者を探すためか、それとも物品を盗み出すためか、ドアを次々開ける。
あるドアを開けると、10歳前後の子供がふたり出てきて、彼の腕にじゃれついてくる。
が、じゃれているのではない。ゾンビになった子供たちが、腕に噛み付こうとしているのだ。
腕を振り払うようにして、子供ゾンビをベッドの上へと放り、そこへM-16ライフルの銃弾を浴びせる・・・。
子供までゾンビになってる悲惨さ、ゾンビとはいえ子供を撃ち殺す残酷さ、という状況に目を覆ってはいけません。
だって、子供ゾンビがスワット隊員に近づくとき、やや小走りに駆け寄ってたんですから。
最後に見たのは10年くらい前なので、一部記憶違いしてるところもあるかもしれませんけど、疾走とは言えないものの、ヨタヨタ歩きでもないは確かです。
だからといってロメロ監督の矛盾を糾弾するのではなく、「ロメロ版では子供ゾンビだったけど、『ドーン~』までの4半世紀でみんな大人に成長してたんだなぁ」ってファンタジックに考えてあげるのが紳士淑女ってもんです。
ちなみに、小学生のころ、「校舎の廊下を走るな」とよく怒られたものですが、あのころはまだゾンビとしての自覚が足りなかったようです。
てなわけで、TB&コメントありがとうございました。
いいですよね~黒人のビッグ・ダディ
ロメロ監督の愛情が彼を誕生させたのでしょうね。
なんたって、ゾンビより悪い人間がいるんですから・・・
>king42様
たしか、OKさんのところからリンクしてTBさせていただきました!
ゾンビが走るってのは、観客を驚かせる効果としてはよかったんですけどね~~ゾンビ倫理規定に引っかかっちゃいます(笑)
やはりゾンビはノロノロと適当な隙があるのがいいですね
走ってくるのは・・・怖いよ!
>ゾンビ化しても悪い奴を倒そうとする意気込みに惚れました・・・
同感です。
リーダー格の黒人ゾンビは色々と見せ場を作ってくれましたね。
ロメロ監督だからこそ!だったわけですね。
走るゾンビは俺も反対(笑)
怖いけど、反則ですよね~
ゾンビはヨタヨタ歩くのが基本です。
やはりこれでなきゃイケマセン。
ゾンビ側の立場に感情移入するという特異なこの作品は、この監督にしか許されないでしょう。
去年の『ドーン・・・』ですね?
走るというだけで別の恐怖心を煽られたものです。
やはりロメロは自尊心を傷つけられたのでしょうかね~
俺も走るのは反則だと思います。
そんで、やっぱり、ゾンビはノロノロ歩きですよ!
ロメロもインタビューで言ってたけど、走るゾンビはイカンって!
ゾクゾクしたというのは怖さよりも、ロメロ作品の面白さに対してかなぁ~
怖さだけを追及する今までのゾンビ映画だと飽きられると思ったのでしょうか、新境地を見せてもらった気がします。
レグイザモいいですね~
もちろん『エグゼクティブ・デシジョン』のようなカッコ良さも好きですけどね・・・
これは確かに、カウフマンをやっつけよー!って感じでゾンビに感情移入しちゃいそうですよね。もっといやみったらしいオヤジを演じてくれても良かったのにね、ホッパーさん。
私もチョロ演じるレグイザモが好き。ゾンビになっても銃はちゃんと使えてさ、笑っちゃったけど。
そう、なんだかね、滑稽なシーンが多かったな。面白い映画ではありました。
急に飛び出してくるシーンは数カ所ありますよ。
ダークな終わり方をしないと納得できない方も多いようです。俺なんかは中途半端なゾンビファンですので、社会派の部分が多ければ、それだけで喜んでしまいます。
ぜひご覧になってくださいね。
感想も楽しみにしております。
夜ばかり。
ということは『ナイト・・・』と同じ。
夜から始まって、また3部作になるのでしょうか。
どちらにしても楽しみ~
俺はゾンビよりナイトの方が好きです。
>donniedarko様
完璧です!
これからもどんどんTBいたしましょう~
また、ドニーさんの脚本論を参考にさせていただきますね。
また、よろしくどうぞ!
ロメロ監督は僕にとって神なので評価は激甘です!
ただ・・・今回はずっと夜ばかりだったよね・・・
ちょっと不満だったかも
1979年の「ゾンビ」の乾いた感じ・・・とても好きなんです(^^;
ビッグ・ダディは最高です。
掘削機を諦めたときに、どうなることかと思ったのですが、最後はやってくれましたね~
デニス・ホッパーの悪役ぶりも最高です。
爽快感が感じられました。
私もあの黒人ゾンビ、
ビッグ・ダディにヒロイズムを感じてしまいました。
デニス・ホッパーをブッシュに例えると
これほど痛快な物語は無いですね。
さすがに噛みつくだけのゾンビだと、飽きられちゃいますもんね。
学習することで攻撃方法も増えるという手法はお見事だったと思います。
嬉しくて涙が出ました・・・えっ
久々のロメロゾンビに1シーン1シーンウキウキ
(え?)しながら観てしまいました♪
知性を身につけたゾンビと貧富にあえぐ人間たち。
ある意味、三つ巴の闘いが繰り広げられるあたりも
良かった!
ゾンビの攻撃方法もバリエーションありましたねw
あの首の後にぶらさがった首とかは「ナイスッ」と
思ってしまいました。
これで予算的に苦しかったのですか!
日本の『妖怪大戦争』のように、やはりゾンビメイクはボランティアの人が多かったのでしょうかね~
生きてるモノは皆種の保存の本能があるといったところなんでしょうかね~ゾンビは生きてないですが・・・
>JEFF様
元祖の監督ですから、とりあえず本物志向です。
ゾンビの定義ができてから、大幅に破られることもなく、よくここまで来たな~というのが素直な感想です。
ちょっとでも外れた定義だと、つまらないものなんですよね・・・
>eri様
愛嬌のあるゾンビといえば、『バタリアン』がオススメです。ロメロゾンビよりも好きなんです。
去年の『ドーン・オブ・ザ・デッド』もそうでしたけど、やはり劇場で観るほうが迫力ありますね~
昨夜の日曜洋画劇場にもジョン・レグイザモが出てましたね・・・
ちょうど昨日「ドーン・オブ・ザ・デッド」を遅ればせながらレンタルでみたところでした~。
サラ・ポーリーに注目してたせいもありですけど・・
ホラーは苦手なのですが、ゾンビものは、なんとか見れました。こちらもまた本格的なゾンビ映画みたいですね?
ジョン・レグイザモと知能派黒人ゾンビは見てみたい、ただしゾンビに愛嬌を感じられるまでにはまだまだ修行が必要です(笑)
見てみよう。
でも、布団に潜れる家で見られるようになってから(怖いの嫌いだし)。
ちなみに、次の某有名ミステリー作家の新作がゾンビ小説のようです。
ゾンビ映画の新しい切り口を提案してくれることを、期待していますが、怖いから見なさそう(でも結局見ちゃう!!)
今回も予算的には苦しかったようですが
最近のゾンビ系映画と違う表現ができていたように
思います。
なんとなくゾンビも生きたいんだって事でしょうか?
どうなんでしょう・・・
評価が真っ二つに分かれているようです。
俺は・・・無事です。
ちゃんとカナダへ逃げることができました。
カナダへの装甲車の旅ってのもいいなぁ~♪
あの黒人ゾンビすごいです!
すぐに頭が良くなるわけじゃないところが上手い作りだったと思います。
仲間意識というか、統率力にも優れていたような気がしましたけど、今後も展開がありそうですよね~
>Blog・キネマ文化論さま
200円の評価、お気持ち察します。
俺はロメロ3部作の2作までしか観ていません。
それがよかったのでしょうかね・・・
>えふ様
花火が好きな人はゾンビになりやすいですよ~(笑)
観客は楽しめるのですが、頭が良くなるゾンビって、ちょっと可哀想かもしれません・・・
よおし!見たくなってきたぞ。
kossyさんの仇、こっちゃんが取ってやる!
・・・え?無事帰ってきたの?
それは何よりで・・・・。
こっちゃん
進化するゾンビ・・・
親近感わきました!(笑)
あのゾンビのリーダーみたいな黒人ゾンビは頭良かったですよね~。あのゾンビは残虐な行為はあまり見せず、むしろゾンビの頭を良くさせるブレイン的存在のようにも見えました。
それと、聞いた所によるとあのゾンビの名前はビッグ・ダディって言うらしいです。