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4人の食卓

2004-09-01 12:58:42 | 映画2004
 謎だ!どこに謎があるのかわからない・・・これが最大の謎となった。
 公式HPで確認してみると「8つの謎」というスペシャルページまであるのだ。この謎は謎と言えるべきほどのものではないのだが、「ヨンの子どもを殺したのはヨン自身ではないのか?」ということだけは謎のままなのかもしれない(謎としてとらえる人は少ないかも・・・)。しかし、ジョンウォンは地下鉄の姉妹を救えなかったことと過去における妹を救えなかったことで姉妹の姿が見えるようになり、同じようにヨンも子どもを救えなかったことがトラウマとして残ったため同じ亡霊(?)を見てしまうのだ。しかもジョンスクは姉のように慕っていた同じ年の子を持つ仲間なのだ。罪をかぶってくれても不思議ではないということも言える。もう後はいくらでも勝手な解釈をつけられそうだ(笑)。

 とにかく見たものは信じますので、“事実”と“真実”という言葉の違いを教えてください。人間は確かに、受け入れたくないものは事実にしたくない。どちらかというと、事実は映画の中の映像全てが事実で、真実とは嘘偽りのない映像外のことではないのだろうか・・・ヨンがこの台詞を言ったことで、俄然、怪しく思えてきますよね。

 この映画は、韓国ホラー特有の映像や音で驚かす場面も少なく、決してホラーというジャンルではないのだろう。むしろ、肉親を殺してしまったという罪悪感の心理ドラマであり、宗教ドラマなのだ。しかし、トラックに轢かれるシーンはかなりリアルだったので、一瞬凍りつくくらいに怖かった。

 ほんとは迷った。実はジョンウォンは『シックスセンス』的な設定ではないのかと・・・「謎」を強調する宣伝にやられてしまったのだ。

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4 コメント

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 (yumeko)
2005-03-07 21:35:03
う~ん・・・

公式HPであらゆるサイトから必死に探してきたキーワードをいれ8つの秘密を観たけど・・・・

それぞれ見る人捉え方で・・違うということなのかな~?猟奇的な彼女のチョン・ジヒョンが出てなかったら多分見なかったと思うわぁ~
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事実と真実 ()
2004-11-21 09:20:22
現象が「事実」

因果関係や動機を備えて「真実」  ではいかが?



受け入れない「真実」を 事実を都合よくつなぎ合わせたものを 「真実」として受け入れてしまうことも有るでしょう。



超現象を体験した人が 体験してない人に説明してもどれだけ理解してくれているかは わかりません。

また、同じ現象をみても、人によっては 見てなかったと言うかもしれません。



都合のいい事実だけをつなぎ合わせて、人は生きているんだということではないでしょうか。



幽霊を信じて生活するのと信じずに生活するのでは 人生観が変わるかと思います。
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 (kossykossy)
2004-09-02 10:55:45
結局は「謎」をテーマにした映画。

精神を病んでいる人から見た深層心理のテーマというのは自己満足になりがちですよね~

映画の本質を無視して、むしろ文学小説を目指したのでしょうか・・・

ヨンとジョンウォンの目が合わなかったというのは、「受入れたくないもの」事実≠真実を表現したかったのでしょうかね。ジョンウォンは特別な力があるように描かれてましたが、途中、自分の過去を知った直後にその力が失われたのかもしれませんね(こう書いていて、わけがわからなくなってきました・・・汗)。だからもう見えなくなったとかの・・・

最後のシーンには、霊能力というのも真実ではない!ということも訴えたかったのかなぁ・・・すみません、よくわかりません。
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ツラかった。。。 (aliz)
2004-09-01 23:28:02
TBありがとうございます。



私も、なんとも意図不明で、

普段どんな映画も誉めるのですが、

---

『シックス・センス』の少年が狂っちゃって失敗した版というか、

不快な映像の羅列で、深い精神世界を表してみました、

という、娯楽心を忘れたインテリさんがよくやりそうな、

でも実際にはやっちゃいけない部類の作品でした。

---

とかいう辛目の感想を書いてしまいました。



見たくないものを見せられた的な、

変なコワさを残してくれましたけどね。



でもなぜ見せるかが謎。



謎と言えば、最後に落下していくヨンと、

ジョンウォンの目が合わなかったのは、

ヨンがホントに特別な存在であり、

ジョンウォンは偽の神童だったということを、

暗に示しているのでしょうか?



あとラスト、食卓に座るジョンウォンは、

死んでるのか生きてるのか。



なんにしても、なにを語りたいために撮ったのか、

なんとも変なお話でした。
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