家政婦としてはりきっている主婦ヴェラ・ドレイクは、困っている女性を助けるために人知れず“必殺仕事人”となる・・・
映画館内が凍りつく一瞬。頼む、見逃してくれ・・・誰もがこう願ったはず。しかし、無情にも50年代のイギリスには厳しい法律があった。貧しいながらもささやかな幸せを分かち合う家族に飛びこんできた警察。彼らにも慈悲はあったのだが、医者の倫理や法の番人たちの前には為す術もない。戦争の痛手も乗り越え、ようやく幸せを掴みかけた家族の驚きと落胆ぶりが痛いほど伝わってきました。
堕胎という問題、まるでブッシュが信奉するキリスト教原理主義に訴えかけるような社会派映画のような内容。イギリスにおいても三種の神器が到来する前の話で、労働者階級はまだまだ貧しい。中絶の理由は経済的困難によるものが最も多いのであろう。「困っている」と訴えたところで裕福層には理解不能だ。そんな世の中で、ヴェラ・ドレイクは報酬など求めない純粋な気持ちで堕胎の手伝いを繰り返していたのだ。
しかし、この映画では『人生は、ときどき晴れ』ほど貧しさが伝わってこなかった。堕胎する女性たちが多く登場しすぎているせいだろうか、それとも弟夫婦やレジーが貧しくなかったからだろうか、もう少し周囲の人間たちからも胸をしめつけられるほど苦しい状況を訴えてきてほしかった。もしかすると、この映画を参考にして原始的な処置を真似する輩が出てくるのではないかと危惧したこともあり、身構えてしまったためにのめり込めなかったのかもしれない。
好きなシーンは、青年レジーがヴェラのおとなしい娘エセルにプロポーズするところ。ひょっとすると、映画史上最も不恰好なプロポーズ・シーンとなるかもしれない。
★★★★・
映画館内が凍りつく一瞬。頼む、見逃してくれ・・・誰もがこう願ったはず。しかし、無情にも50年代のイギリスには厳しい法律があった。貧しいながらもささやかな幸せを分かち合う家族に飛びこんできた警察。彼らにも慈悲はあったのだが、医者の倫理や法の番人たちの前には為す術もない。戦争の痛手も乗り越え、ようやく幸せを掴みかけた家族の驚きと落胆ぶりが痛いほど伝わってきました。
堕胎という問題、まるでブッシュが信奉するキリスト教原理主義に訴えかけるような社会派映画のような内容。イギリスにおいても三種の神器が到来する前の話で、労働者階級はまだまだ貧しい。中絶の理由は経済的困難によるものが最も多いのであろう。「困っている」と訴えたところで裕福層には理解不能だ。そんな世の中で、ヴェラ・ドレイクは報酬など求めない純粋な気持ちで堕胎の手伝いを繰り返していたのだ。
しかし、この映画では『人生は、ときどき晴れ』ほど貧しさが伝わってこなかった。堕胎する女性たちが多く登場しすぎているせいだろうか、それとも弟夫婦やレジーが貧しくなかったからだろうか、もう少し周囲の人間たちからも胸をしめつけられるほど苦しい状況を訴えてきてほしかった。もしかすると、この映画を参考にして原始的な処置を真似する輩が出てくるのではないかと危惧したこともあり、身構えてしまったためにのめり込めなかったのかもしれない。
好きなシーンは、青年レジーがヴェラのおとなしい娘エセルにプロポーズするところ。ひょっとすると、映画史上最も不恰好なプロポーズ・シーンとなるかもしれない。
★★★★・
かつての貧しい国は、避妊しようにも便利な避妊具がなかったり・・・人口が極端に増えるところはそういう理由があってこそ。
若いうち(特に未婚)はAki様のおっしゃる通りだとは思いますけど、結婚した夫婦が経済状況の変化によって育てるのが無理といった場合もありますので、一概には言えないような気がします。
まぁ、今の日本だと、できちゃった結婚が流行ってますから、どうなんでしょうねぇ~
返信、遅れてまして・・・すみませんでした。
色々と映画の感想を書いていて、やっぱり俺は貧乏な映画が好きなんだということがわかってきました。悲惨な結末になろうが、ハッピーエンディングになろうが、とにかく好きなんです・・・あぁ、俺も。
Hは両者の合意の上の行為。
当時のイギリスは女性に拒否権ナシ?中絶した女性達は、全員、強姦された被害者?売春しないと生きられない貧困層の女性?そうなら、オバチャンは救世主!
しかし、そうでない(未確認)なら・・
強姦は許せない。
売春しなくは生きてゆけない貧困は大問題。
でも、自分も困ったから、人助けで中絶補助?
オバチャンの逮捕は、同情を集めた様ですが、中絶は殺人です。
迷いや懺悔のシーンがないことや、刑務所内での会話が軽薄すぎると感じました。
親になる覚悟のない人・経済的余裕のない人は、Hするべきではないと思っています。
「人生は、時々晴れ」は、見てて辛くて、それでいて退屈だった・・・。(不謹慎??)
これも辛かったですが、最後まで引き付けられながら見終わりました。
マイク・リー監督には重くなる映画ばかり作ってもらいたいと思います。中途半端に明るくなるような内容だと心に残りませんもんね。
たまにはマイク・リー!ですね(笑)
『人生はときどき晴れ』はラストまで誰一人笑わない映画でしたね。それが一番しんどかった!
本作は貧しさよりも女性から見て本当に辛いものがありました。犯された女性たちが痛々しくて…。
う~ん、やっぱりマイク・リー!ですね。
そうなんですかぁ~
って、次回作って『炎のゴブレット』の次ってことですよね?
もしかして、マギー・スミスの対抗馬?
う~む、最近おばあちゃん女優が大活躍だなぁ。
主役を演じたイメルダさん、見る前からこの人は意地悪そうな役もすごくできそうな顔立ちだなぁと思ってたんですけど、先ほどハリポタ次回作のドロレス・アンブリッジ教授に決まったというのを知って、わが意を得たり!と思いました。
かえるみたいな雰囲気、かん高い声でしゃべるという設定のものすごく性格の悪い教授なんです。
また本作品には関係のない話ですいません。
コメントありがとうございます。
マイク・リー作品の根底には、その貧しさと裕福さの対比が必ずどこかにあるような気がするのです。前作のイメージを考えすぎなのかもしれませんけどね・・・(汗)
裕福な人間は病院でなんとか中絶できるけど、貧困層にはそれができないという対比もあったのですが、これが弱かったですよね・・・いろんな「患者」がいたので焦点がぼやけてしまったのかもしれません。
貧乏に関してしつこく書いているのは俺の記事だけだったりして(汗)
観た直後の感想は、「正直者って馬鹿をみるんだなあ。やっぱり」でした。美しい心だけで、困っている人を助けてあげたいと思うだけで、無報酬で危険を冒してやってきたのに、結局はその無垢な心を利用されてただけ。報酬をネコババして、品物も売りつけていくあの女に結構腹が立ちました。わたくし。
こんな世の中だから、「よ~く考えよう」とは思うものの、「でも私には信念があるから、やるべき事はやるのよ」という思い。
馬鹿と思われようと言われようと、理解してくれる愛情ある家族に囲まれて彼女は幸せです。それでも・・・
コメントありがとうございまぁす。
美しい家族の形いいですよね~
ポロポーズのシーン・・・純情ですよね。まるで邦画のような。『三丁目の夕日』もいいですよ♪
家族の姿が美しく表現されていたなーと思いました。
いろいろと重い映画だったけど(苦笑)。
私もレジー青年がエセルにプロポースするシーンがなんだか嬉しくてよかったです。
そんなわけで。
俺も愛を与える対象が欲しいです・・・
ダイヤと呼べるような・・・
でもいない・・・
根が貧乏性だから、ダイヤという単語が素直に出てくるかどうか心配だったりします・・・
自分の妻を「ダイヤ」と賞せるなんて凄いですよ。
私も言われてみたいと聞いてみたら「更紗は更紗」といわれてしまった(-_-;)(本名は違いますが・・・)
貧しいけど心は豊かだった・・・『ALWAYS 三丁目の夕日』もそのような雰囲気。先に三丁目を観てしまっているので、ついつい比較してしまいました。
イメルダ・スタウントンは素晴らしすぎますよ。「守ってあげたい!」と、つい夫の気持ちになってしまいました。
個人的には、もっと重くなれるほうが良かったかな・・・
貧しいけど、心は豊かだったというようなものを、私は感じました。
あれが市原悦子だと、どっかにいやらしさを感じるんだけど、イメルダ・スタウントン、素晴らしかったですね。
大丈夫です。
俺は貧乏ですから・・・
その昔、「コーラで」なんて噂もありましたけど、似てますよねぇ。でもあれは、妊娠してからの話じゃないか・・・
あの堕胎法、あまりにもシンプルで簡単でしたよね?
「dumplings」の針金に比べたら・・・。
まさか参考にする人はいないと思いますけど・・。
男性の身勝手ゆえの妊娠なのに、悩み傷つくのは女性ばかりで、しかも裁くのは男性・・・。
ものすごく憤りを感じました。
kossyさんも気をつけてね(笑)