映画に出てくる料理はフランク・エーラーという料理人が作ったもの・・・決してフランク永井ではありません。
原題が“EDEN”だというのに、邦題がこれでは“有楽町”を思い出す人も多いはず。料理映画が多い2007年も、このタイトルのインパクトによって最も印象に残る作品となりました。それにしても、冒頭から「母親の大きなお腹に憧れていた」などとユニークな発想によってユニークな前菜を堪能させられ、人付き合いの下手な主人公とヒロインの主婦エデンの奇妙な出会いによって笑いのエッセンスを振りかけられました。のめり込むには充分の素材です。
本物の楽園を知らない、平凡な主婦エデン。そして、彼女に恋してしまった天才料理人グレゴア。彼女は恋に落ちたのではなく、グレゴアの次々と作りだす官能的料理に心奪われ、生活が充実していったのです。毎週火曜日に彼の厨房に訪れるようになったけど、恋愛には発展しない奇妙な関係が続き、それを浮気だと勘繰った夫クラヴァーが絶妙に絡んでくる。
映画にとっては料理は重要なアイテムだし、料理映画も数多い。そんな中でも一人の人生を変えてしまうほど料理の存在感がある映画というのは滅多にないと思います。エデンの悦に浸る表情なんて、まるで麻薬が入れられてるんじゃないかと感じるくらい、それほどグレゴアの料理が素晴らしかったのです・・・とは言っても、食べたこともない料理が客席にまで伝わってこないところが残念だけど・・・
夫の勘ぐりや嫉妬心も凄まじいものがありましたけど、破壊行動に至ってしまったのは2人の噂が町中に広まって友人たちにも馬鹿にされたことが契機でした。妻の愛を信じることよりも世間体のほうが気になってしまう彼の心理によって、グレゴアのほうに肩入れしたくなってくる展開。ラストには意外な結末が用意されているし、極上の料理を味わった気持にさせてくれること間違いなし・・・かな。
★★★★・
(ミシュランとは違い、5つ星が満点)
原題が“EDEN”だというのに、邦題がこれでは“有楽町”を思い出す人も多いはず。料理映画が多い2007年も、このタイトルのインパクトによって最も印象に残る作品となりました。それにしても、冒頭から「母親の大きなお腹に憧れていた」などとユニークな発想によってユニークな前菜を堪能させられ、人付き合いの下手な主人公とヒロインの主婦エデンの奇妙な出会いによって笑いのエッセンスを振りかけられました。のめり込むには充分の素材です。
本物の楽園を知らない、平凡な主婦エデン。そして、彼女に恋してしまった天才料理人グレゴア。彼女は恋に落ちたのではなく、グレゴアの次々と作りだす官能的料理に心奪われ、生活が充実していったのです。毎週火曜日に彼の厨房に訪れるようになったけど、恋愛には発展しない奇妙な関係が続き、それを浮気だと勘繰った夫クラヴァーが絶妙に絡んでくる。
映画にとっては料理は重要なアイテムだし、料理映画も数多い。そんな中でも一人の人生を変えてしまうほど料理の存在感がある映画というのは滅多にないと思います。エデンの悦に浸る表情なんて、まるで麻薬が入れられてるんじゃないかと感じるくらい、それほどグレゴアの料理が素晴らしかったのです・・・とは言っても、食べたこともない料理が客席にまで伝わってこないところが残念だけど・・・
夫の勘ぐりや嫉妬心も凄まじいものがありましたけど、破壊行動に至ってしまったのは2人の噂が町中に広まって友人たちにも馬鹿にされたことが契機でした。妻の愛を信じることよりも世間体のほうが気になってしまう彼の心理によって、グレゴアのほうに肩入れしたくなってくる展開。ラストには意外な結末が用意されているし、極上の料理を味わった気持にさせてくれること間違いなし・・・かな。
★★★★・
(ミシュランとは違い、5つ星が満点)
折しも10月27日にフランク永井氏が永眠されました。
ご冥福をお祈りいたします。
最近観た金沢を舞台にした『しあわせのかおり』でもこの映画を引用しましたが、料理は接写を中心に見ただけでヨダレが出てくるようなものがいいですね~
ドイツ映画はやっぱりあなどれません・・・
締めの言葉として、これに似たアイデアを用意したのに、先に使われてしまった。残念(笑)。
で、次のアイデアの「有楽町で逢いましょう」も使われていましたが、kossyさんの断りもなく、替え歌にしてアップしました。ご了承ください。
かつて「マーサの幸せレシピ」は大分ハリウッド的な構成だと思いましたが、同じドイツでもこちらはやはり欧州的、ドイツ的に意表を突く作品でしたね。
日本円にすると6万円くらい?
いやはや高すぎ・・・
『ショコラ』もいいですよね~料理映画は映画館で観るよりも自宅鑑賞のほうがいいのかもしれませんよね。俺は『ショコラ』を自宅で観たときにはチョコレート食べながらでしたもん♪
なんだかプロットは不思議な映画。型にはまってないのがよかったかな・・・
しかし、後半、周囲に反対されても、障害を持った子を産んだとか、旦那がカイショウナシかつロクデナシという設定が加わり、旦那の死亡シーンに(不謹慎ですが)笑い、ラストシーンでは子供二人をつれていたこと、子供が名前を覚えていたことで、急激な巻き返しあり(笑)
三大欲の一つ食欲。医食同源。今作の料理は、性欲増進、妊娠、更に、楽園にいるような料理・・食べてみたいけど300ユーロは高すぎ・・やっぱり裏口から・・ニヤリ。
デザートですから・・・ちょっとだけ味わう程度でいいんじゃないでしょうか。経験がないのでわかりませんけど・・・
同性からに限らず、グレゴアが彼女に好意を抱いてなかったら、俺だったら追い出しちゃいますよぉ。好きだからこそ受け入れただけであって、俺も嫌悪感があったかも・・・特に序盤。
あれは食べつくせないでしょう~。
どうもエデンという人物は同性から見るとかなり嫌なタイプかもしれません。
KYとでも言いましょうか。