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ディスタービア

2007-11-11 05:47:40 | 映画2007
 水着女性を覗きながらハッピータイム・・・

 のどかな魚釣りの風景から、いきなりショッキングな交通事故のシーン。これはかなり期待できるかも!とワクワクしながらスクリーンに釘付けとなりました。父の死により、荒んだ性格となったケール(シャイア・ラブーフ)は学校でスペイン語教師を殴り、裁判所からは足首にGPS監視システムをつけられ3ヶ月の自宅軟禁を命ぜられる。この足枷、さすがに『バトルランナー』や『バトル・ロワイアル』のように爆発することはないけど、自宅から逃げ出すとすかさず警官がやってくる仕組みなのだ。

 映画ファンであるなら、ヒッチコックの『裏窓』を思い起こすはずなのですが、“覗き”というキーワードによって『家政婦は見た』(内容は全く関係ない)を思い出してしまう・・・しかも映画の中でヒロインのアシュリーが“カリスマ主婦”“マーサ・スチュワート”という言葉を発するものだから、ますます家政婦というイメージが・・・と、つまらぬことを考えてしまうほど、中盤まではゆるい展開でありました。

 デヴィッド・モースといえば、いい人の役が多いように感じるので、この映画では意外性があって絶妙なキャスティングだったかもしれない。だけど、もう一ひねりがあってもよかったような。そこまで望むのは贅沢かなぁ。『裏窓』に限らず、この展開はよくあるパターンなのだし、ベタすぎるとがっかりしてしまいます。

 気になってた同級生のミニー。彼女のあだ名の理由はよくわからないけど、パーティ途中でミニー・リパートンの「Lovin' You」を大音量で鳴らしたことに意味があっただろうか。それとも、ティーンには受け入れられない曲?嫌われていたのであろうか・・・

 全米で大ヒットした理由もわかるし、普通に楽しめるスリラーといった感じ。GPSの監視システムという面白い設定もあるし、主人公にとっては嫌な存在だったアイテムが終盤には逆に警察へ連絡する手っ取り早いアイテムに変わるという面白さもありました。『シャイニング』ぽいシーンもあったし、対象年齢にも幅を広げようとした努力もあったのだろうか・・・

★★★・・

コメント (11)    この記事についてブログを書く
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11 コメント

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Unknown (motti)
2007-11-11 13:25:10
ミニー・リパートンなんて昔の洋楽をダイジェスト並べてあると必ず入ってたあの曲、日本人には名曲とインプットされててもああいうのって少しショックがありませんか(笑)
以前見たアバウト・ア・ボーイって映画の中でも「Killing Me Softly」がそういう扱いだったのを思い出しましたw

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が~ん (kossy)
2007-11-11 16:37:11
>motti様
そうだったのですね・・・じゃ、やっぱりミニーは主人公に嫌われてたんですね。
名曲どころか、彼女のアルバムを擦り切れるほど聴いた時代もあったし・・・といっても1曲目だけだったりしますが。
アバウト・ア・ボーイでもそうだったのかぁ~
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こんばんは (みっしゅ)
2007-11-12 02:21:13
それなりに楽しめました。
でも日本では、そこまでヒットしないような気がします。
実際にあのGPSの機械ってあるのかな? (・_・)
中盤まで少し退屈でした。釣りは良かったんですけどね。
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日本では・・・ (kossy)
2007-11-12 22:34:12
>みっしゅ様
そうですよね。アメリカのティーン向け映画は日本じゃヒットしないのが常ですし、これも青春モノととらえれば難しいのでしょう。
今のハイテク技術があるのなら、あのGPSの機械は簡単に作れそうですよね。でも、そんなに簡単に警官がかけつけるほど暇なのかどうか・・・(笑)
俺も中盤がちょっと退屈でしたぁ~
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普通におもしろかったです (kisen)
2007-11-16 17:16:36
kossyさん、こんにちは。

私、この映画を「ボーン・アルティメイタム」の後に見てしまったので、「子供っぽい映画だったな・・・」って思ってしまいました。でも、そんなの当然かもしれませんね。

あの、アジア系の友人がよかったですね。でも、「なんでそこまでラブーフの言うことを聞かなきゃならんのだろ」とは思いましたが(笑)。だって、かなり危険ですよ。
しかし、「サイドウエイ」みたいに、女の元に友人が忘れて来た免許証を命がけで取りに行った男の人の映画があったくらいですから、男の友情ってそんなものかもしれませんね。

デビット・モースって、確か「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でも悪人でしたよね?違うかったかなぁ・・・。あの、板のように大きな体を見るとそれだけで怖いような気がします。

しかし、あのラブーフの大きな部屋がうらやましかったのは私だけでしょうか・・・。
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ボーンと比べたら (kossy)
2007-11-18 09:09:15
>kisen様
ジェイソン・ボーンと比べてしまったら、かなり差が開いちゃいますよね。ラブーフということで、同じく子供向けの『トランスフォーマー』ともダブってしまうし・・・・

アジア系の彼。たぶん韓国人なんでしょうけど、今後も期待できそうですね~。まぁ、ハリウッドじゃ脇役に徹するしかなさそうだけど(笑)
危険なことをやったのは、彼がすべてを信じてたわけじゃないからかもしれませんね。それとも携帯を忘れたことにかなりの恐怖を覚えたからなのか・・・

デビッド・モースって、いい人役のほうが多いような気がするんだけど、みなさん「ダンサー・イン・ダーク」を思い出されるようで・・・彼を黒人にするとフォレスト・ウィテカーになっちゃうような。そんなイメージがあります(汗)

アメリカでもあの舞台は田舎町ですよね?
まぁ、それにしても家はでかいですわなぁ・・・
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比較 (祐。)
2007-11-19 22:58:05
ジェイソン・ボーンは見る気が無かったのですが、ここでディスタビア以上に面白いとか書かれていたので、見てきました。
ジェイソン・ボーンよりディスタービアの低予算のほうに1票です。

みなさん 映画見すぎですよ。
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こいぞら~ (aq99)
2007-11-26 22:52:05
全米1位という文句に最近よう騙されてます。
「バイオ3」もそうでしたが、これからは韓国の興収1位だけ信頼することにします。
もちろん日本のは、無視です。
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全米1位 (kossy)
2007-11-29 10:49:00
>祐。様
ボーンの場合は3作通して観ないと価値が上がらないという欠点がありますしね・・・。ただ、単体として観た場合でもボーンが上のような気もします。
ハイ・コスト・パフォーマンスならこちらが上なんでしょうけどね・・・(笑)

>aq99様
全米1位というのはティーンが多く見るおかげ。普段多くの映画を見ない世代が殺到すると1位になっちゃうんですよね(笑)
ただ、人と話すネタとして観ておかないと・・・
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デヴィッド・モースは・・ (Aki)
2008-06-15 22:32:58
『12モンキーズ』では菌をばらまいていたし、『ザ・ロック』でも裏切りモノでしたので、最初から怪しい。私はもっと、善人面の役者さんの方がいいと思いました(笑)
善人面の異常者は本当に怖い。ロビン・ウィリアムズの『ストーカー』も怖かったです。

今作が、全米No.1作品とはしりませんでしたが、クライマックスも楽しめました。なかなかいいトリオなので、続編ありと予想。スペイン語は落第だろうし、追試中とか、あの交通事故の犯人が捕まってとか、彼女の両親が離婚し引っ越し先に遊びに行ったらとかですかね。。
ご近所モノといえば、今のアメリカのティーン達は(ドラマ)『デスパレートな妻たち』でしょう。
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