この国はネズミ国家だぜ・・・ということはロシアからやってきた『アメリカ物語』のネズミが先祖なんでしょうか。
香港映画『インファナル・アフェア』をマーティン・スコセッシがリメイクした作品。本国アメリカでは高い評価を得ているようですけど、オリジナル作品に夢中になった者にとってはかなり辛いのかもしれません。アイリッシュ・マフィアの首領コステロに可愛がられていたマット・デイモンはオリジナルではアンディ・ラウ。彼は問題なかったように思いますけど、悲痛な表情が印象的だったトニー・レオンをレオナルド・ディカプリオは越えられなかった。彼の演技は『ギャング・オブ・ニューヨーク』のほうがよかったかもしれません。
こうした映画はどうしてもオリジナルと比較してしまうのですが、俳優の演技だけではなく脚本も見比べてしまいます。そこで一番引っ掛かるのが精神科女医=マット・デイモンの恋人という構図。ギャラの点でも安上がりになると考えたのか、単に余計な登場人物を増やしたくなかったわかりませんが、ディカプリオとも寝てしまうという安易なハリウッド映画の手法そのままなのが面白くなかったです。どうせなら、妊娠したのはディカプリオの子だったとしてもよかったのではないでしょうか。
全体的にはさすがR-15だけあってグロい映像やリアルな銃撃シーンが満載で、スコセッシにギャング映画を撮らせたら間違いないだろうという安心感もありました。特に序盤において、ディカプリオがいかにしてジャック・ニコルソンに取り入るかという展開は面白かったし、潜入捜査官であることがばれそうで冷や冷やしてしまうディカプリオの表情が良かった。何より香港ノワール作品をスコセッシ流犯罪社会派映画とも思える作風にしてしまったことが評価できるのではないでしょうか。すなわち、このまま生きていても「無間地獄」の苦しみを味わうといったテーマではなく、人殺しをしても誰も得をする者はいないとでも言いたいようなテーマになっていたことです。
オープニングからローリング・ストーンズの「ギミーシェルター」を聞くことができる本作品。ジョン・レノン元大統領の曲やオールマン・ブラザーズなんかもBGMで流れ、音楽にもこどわりのある監督だけに全体の雰囲気はとてもよかった。マーティン・シーンやマーク・ウォールバーグもよかったです。
ところで、あの映画館のシーンはビックリしましたね~まさかあんなにサプライズがあるとは思いませんでした。さすがジャック・ニコルソンです。ミスター・ブロウジョブとでも呼びたくなるほど下ネタだらけの彼でしたが、最近は小説家の役があったりしてかなり落ち着いた感じの初老紳士のイメージが定着していました。人を殺した後だったのか、血まみれになった彼を見ると思わず『シャイニング』を思い出します。ちなみに『シャイニング』といえば、“All work and no play makes Jack a dull boy”という言葉が印象的。暇つぶしにちょっとgoogleで翻訳してみると、「全ては働き、演劇はジャックに鈍い男の子をしない」となりました・・・なにこれ?
★★★★・
香港映画『インファナル・アフェア』をマーティン・スコセッシがリメイクした作品。本国アメリカでは高い評価を得ているようですけど、オリジナル作品に夢中になった者にとってはかなり辛いのかもしれません。アイリッシュ・マフィアの首領コステロに可愛がられていたマット・デイモンはオリジナルではアンディ・ラウ。彼は問題なかったように思いますけど、悲痛な表情が印象的だったトニー・レオンをレオナルド・ディカプリオは越えられなかった。彼の演技は『ギャング・オブ・ニューヨーク』のほうがよかったかもしれません。
こうした映画はどうしてもオリジナルと比較してしまうのですが、俳優の演技だけではなく脚本も見比べてしまいます。そこで一番引っ掛かるのが精神科女医=マット・デイモンの恋人という構図。ギャラの点でも安上がりになると考えたのか、単に余計な登場人物を増やしたくなかったわかりませんが、ディカプリオとも寝てしまうという安易なハリウッド映画の手法そのままなのが面白くなかったです。どうせなら、妊娠したのはディカプリオの子だったとしてもよかったのではないでしょうか。
全体的にはさすがR-15だけあってグロい映像やリアルな銃撃シーンが満載で、スコセッシにギャング映画を撮らせたら間違いないだろうという安心感もありました。特に序盤において、ディカプリオがいかにしてジャック・ニコルソンに取り入るかという展開は面白かったし、潜入捜査官であることがばれそうで冷や冷やしてしまうディカプリオの表情が良かった。何より香港ノワール作品をスコセッシ流犯罪社会派映画とも思える作風にしてしまったことが評価できるのではないでしょうか。すなわち、このまま生きていても「無間地獄」の苦しみを味わうといったテーマではなく、人殺しをしても誰も得をする者はいないとでも言いたいようなテーマになっていたことです。
オープニングからローリング・ストーンズの「ギミーシェルター」を聞くことができる本作品。ジョン・レノン元大統領の曲やオールマン・ブラザーズなんかもBGMで流れ、音楽にもこどわりのある監督だけに全体の雰囲気はとてもよかった。マーティン・シーンやマーク・ウォールバーグもよかったです。
ところで、あの映画館のシーンはビックリしましたね~まさかあんなにサプライズがあるとは思いませんでした。さすがジャック・ニコルソンです。ミスター・ブロウジョブとでも呼びたくなるほど下ネタだらけの彼でしたが、最近は小説家の役があったりしてかなり落ち着いた感じの初老紳士のイメージが定着していました。人を殺した後だったのか、血まみれになった彼を見ると思わず『シャイニング』を思い出します。ちなみに『シャイニング』といえば、“All work and no play makes Jack a dull boy”という言葉が印象的。暇つぶしにちょっとgoogleで翻訳してみると、「全ては働き、演劇はジャックに鈍い男の子をしない」となりました・・・なにこれ?
★★★★・
TB、コメントありがとうございました。
確かにあの女医さんの存在はちょっと・・・でしたね。
妊娠した意味も良く分からないし。
私も、お腹の子がレオの子供だという展開だと面白いのになぁ~って思いました。
でも何より、ストーンズフリークの私のとったら「ギミーシェルター」が嬉しかったです♪♪
「トゥモローワールド」では予告編でバロック調ギミーシェルターが使われていたのに、本編では使われてませんでした。その「トゥモローワールド」では豚のアドバルーンが上がっていましたけど、この「ディパーテッド」では「Pはピッグだ」などという台詞があったし、音楽的にもかなり共通項があったような・・・
お腹の子がレオの子かどうかはわかりませんでしたけど、続編が出来れば判明することでしょう・・・ないか・・・
って聞いて、期待して観てきました☆
マットディモンも、ディカプリオも好演~☆って感じでしたが、やっぱりジャック・ニコルソンの威圧感がすごかった・・・
ストーリーを知りつつも、かなりハラハラさせられました~
でもやっぱりオリジナルの方が感動したかなぁと思います☆
同じくストーリーを知ってる派です。
絶対に原作をアレンジしてあるはずだという思い込みで見てしまいましたが、FBIの件やサプライズのラストなど、かなり面白かったです。
デカプリオももうちょっと悲壮感を漂わせてほしかったかなぁ・・・
私も見て来ました~
印象としては私はインファナル・アフェアが大好きなので評価は低めですがマーク・ウォールバーグがかなりお気に入りです^^
そして例の子供の話、パンフによれば…かも、って言う風にかいてあってその方がイイ!と思いました。
さすが皆さん目をつけるところがさすがですっ。
ジャック・ニコルソンは、これでもかと出番を増やしたんではないでしょうか(笑)
大物ジャックらしかったですけどね~。
私もオリジナルのトニー・レオンにはディカプリオはまだまだ追いつかないなあと、男の色気が足りんぞ、修行せいと思ってしまいました^^;)
ウォールバーグは、ちょっとめっけモンの役でしたね^^)印象に残ります。
女医は妊娠してましたっけ……。すっかり忘れていました。でも、その時は、私もビリーの子だと思っていました。
スコセッシが監督という事も時々忘れてしまいます。
やっぱりオリジナルが完璧だったんでしょうね~。それを再確認したリメイクでした。
香港版とはえらくテイストが違ったものになっちゃいましたが、それはそれで楽しみました。
香港版の何が良かったかって、やっぱりトニー・レオンの哀愁。そしてステレオやさん(?)のすれ違いかなぁ。
現代のマフィア映画にしたような
汚さと痛さがちょっとォ~・・・
ってかんじでした。
哀愁漂う切なさを感じなかったのが一番残念でした。。。
あの映画館のシーンです(苦笑)。
ちょっとした・・・いやかなりのサプライズでした。
私、香港版を観てないので比較しようがないのですが
余計にそれがよかったのか、純粋に面白かったです。
ジャック・ニコルソンの存在感はさすがのものが
ありましたね。
私も血まみれの彼をみたとき、
「斧をもたして、壁の隙間から・・・」
「そのまま迷路で鬼ごっこ・・・」
と思ってしまいました。