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イブラヒムおじさんとコーランの花たち

2005-03-14 19:16:00 | 映画2005
 愛は人種・宗教を超えたか?!面白いエピソードと小ネタの集合体のような映画で、軽快なテンポ、笑える台詞で引っ張ってくれる心温まる話なのに、何か物足りない・・・

 ブタの貯金箱を割ってまでして、娼婦に相手をしてもらいたかったモモ。イメージ映像でまた貯金箱からコインを・・・映像美で攻めてくるかと思いきや、いきなり笑わせてくれる。しかも、『オーシャン・オブ・ファイアー』では存在自体で笑ってしまった、前歯の欠けたオマー・シャリフが主人公なのである。もはやアラブの英雄だった頃の面影がない・・・

 中盤からはかなりシリアスになり、父の自殺、母親の登場、優秀だった兄ポポルの謎等、モモの何かがはじけ飛ぶかのように、複雑な心理を親しき人のもとへと走らせる・・・行き場を失ったモモ少年の「養子にしてほしい」の言葉に快諾するイブラヒムがしぶかった。

 ここからは『アラビアのロレンス』も真っ青になるくらい勇ましいイブラヒム。運転免許もないのにキャッシュで車を買い、『ジンギス・カン』のように颯爽と車を走らせロード・ムービーへと変化していくのです。パリの下町が舞台になってるこじんまりとした世界観の映画だと思っていたら大間違い。色んな宗教の様式も楽しめる“宗教伝承ロード・ムービー”という雰囲気になりました。落ちも中々良かった。

 父親との葛藤、兄の謎、娼婦の今後などをもう少し描いてほしかった・・・

★★★・・
イブラヒムおじさんとコーランの花たち@映画生活
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4 コメント

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コーランの花たち ()
2005-03-14 22:13:00
父親が何故 存在しない兄を例に出して 教育をしていたのだろうか? 心理がわかりませんでした。

あと、コーランの花たちって 娼婦の事なんでしょうか?

見終わった後 それしか考えられなかったです。

謎多き映画でした。 
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あぁ (kossy)
2005-03-15 00:26:21
>祐さま

タイトルについて全く考えませんでした。

今思えば、そうだったのかもしれませんね。

コーランの本を落としたときに、

押し花も出てきたけど、

あれは関係ないか・・・

兄については、

父と母双方に子どもがいて、

「捨てたんじゃなくて公平な協議離婚だったんだよ」という気持ちが含まれてたんじゃないかという気がしたんですけど・・・違うかな・・・



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Unknown (LUANA)
2005-09-07 22:24:07
父親との葛藤は、あれで充分書ききれてるんじゃないかナーと思いました。

息子を見ていない、自分のことで精一杯な不幸な男です。

息子は父に認めて欲しいから、反発してみたり、他人には受けた笑顔を向けたり・・・。





兄の謎・・・、存在しなかったんでしょう、実際に。

自分の理想とする息子像とモモは違っていたからの発言であって。





娼婦の今後・・・やっぱりあのまんまでしょうな。
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ありがとうございます (kossy)
2005-09-08 08:41:22
>LUANA様

俺・・・すでに内容をほとんど忘れています・・・

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