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黒帯 KURO-OBI

2007-12-15 05:49:22 | 映画2007
 コント赤信号の小宮・・・久々に見た。

 なんといっても本物の空手家(しかも師範クラス)が主人公なのです。かつてブルース・リー映画を初体験したときと似たような感動もあったし、コミカルではないカンフー映画を真面目に鑑賞したような気分にもなりました。それに、周りの観客がなぜかどこかの空手道場の人たちばかりのような気がして、一人余計な緊張をしていたし・・・

 満州が建国された頃、空手は文化事業の一環として保護されてきたが、やがて憲兵隊がやってきて「道場を供出せよ」と迫ってくることになった。「ならば試合で!」といささか短絡的な展開だったけども、理不尽な接収に対抗する彼らの姿にすでにのめり込んでしまう。憲兵隊長(白竜)の日本刀対素手の空手。しかし、道場師範である柴原英賢(夏木陽介)の教えは“先手攻撃せず”であり、全て受身態勢であることなのだ。3人の弟子のうち大観は教えに背き、相手を打ちのめす。もう1人の義龍は忠実に守るが、「恥をかかされた」と隊長は自害。その後急死した師の黒帯を継ぐ者は誰になるのか・・・といった物語です。

 イカサマ賭博のヤクザが借金のカタに娘をさらい、慰安婦として憲兵隊に提供する。それを取り戻すといった、TV時代劇のようなストーリーではあるけど、見どころは全く別のところにありました。とにかく本物の空手!ここを突けば死ぬことになる・・・などとケンシロウのような大観の空手技。先手攻撃しない義龍はジャッキー・チェンの組み手のよう。一瞬の突きで相手が倒れるスピード感は日本の空手ならではのものだ。さすがにラストの弟子同士の闘いには作られたものが感じられるけど、それまでの数々の試合が圧巻なのです。

 この映画を作った動機どいうのが、チャウ・シンチーやトニー・ジャーから日本の空手映画が見たいと言われたからだそうで、おかげで世界にも誇れる日本の空手を目の当たりにすることができました。それに、主人公2人は俳優でもないのに、演技だってかなりのもの。そして、憎き憲兵隊の大和田伸也や白竜が盛り上げてくれました。

★★★★・

2本目

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4 コメント

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美しい (Aki)
2008-05-05 01:39:24
今回、燃えよドラゴンも初観しました。
今作では師範の空手も見れて幸せ。
どちらも、ストーリーは単純。演技もおいといて・・。
本物の武道を観ることができる作品。
鍛え抜かれた心・技・体は美し~い。
全てのスポーツ、究極は己との戦い。
どの世界にも天才はいるものの、他は日々の鍛練の積み重ね。
極めた方々はやはり違う。
本物に大満足でした。
格闘技は、以前、キックボクシングの試合を見にいった時、あまりに痛い音がして、気分がめり込んで、見ていられなってしまった私ですが、DVDをテレビ鑑賞なら問題なしでした。
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本物 (kossy)
2008-05-05 11:08:02
>Aki様
今年はカンフー映画ブーム再来!
だけど、CG満載の偽カンフーが多すぎです(笑)
そんな映画たちと比較しても、この『黒帯』の偉大さがわかります。とにかく本物をスクリーンで堪能できたことは幸せでした。
俺は子供の頃、柔道をやってたこともあるし、高校時代にボクシング部に入ってたこともあって、格闘技は好きなんですけど、己との闘いなんですよね。それを人に見せるくらいにまで高めるとなると、よほどの鍛練が必要かと・・・

それにしても、この映画って、あまり見られてないなぁ・・・
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観られていないというより (Aki)
2008-05-06 23:12:39
知られていないのではないかと。。
私も成龍作品でkossy様の本物とのコメントがなければ、観ていなかったかも。
ストーリーは単純だし、むしろ海外向けの作品かもしれません。
もったいない。
しかし、柔道・ボクシング・音楽・お勉強もできたなんて、kossy様は本当に多才ですね。
でも、当時、野球とか、サッカー部がキャアキャア言われる系でしたよね。。
高校までは、むさい男集団で、一目おかれる存在のイメージが沸いてます。
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空手連盟 (kossy)
2008-05-09 08:53:51
>Aki様
俺が映画館に行ったときには空手を習ってる子供や関係者ばかりでした。とは言っても、5,6人でしたが。

柔道、ボクシング・・・ううむ、一貫性がないので恥ずかしいのですが・・・職を転々としていることにも繋がってるし・・・
本当は野球部に入りたかったのに、人気がありすぎるため敬遠してしまったのかなぁ・・・
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