今、隣人13号に会いにゆきます。
折りしも山口県の高校でいじめに対する復讐の事件があったばかり。いじめを受けた者にしかわからないトラウマと深層心理にある狂暴な一面。復讐だからといって何をやってもいいということはないのだが、暴力が暴力を生むという構図を痛々しい映像で嫌悪感を伴って観客に投げつけてくる。しかも、全く関係のない人間までも惨殺するのだから、13号には当然共感できるはずがない。痛い映像を小出しにして、人間の奥に潜む闇の部分を曝け出していく・・・まさしく現代社会の病んだ心を反面教師のように訴えているのだと思います。
新人監督ということで、かなり実験的で個性的な映像になっています。サイコ・ホラー・サスペンスといった雰囲気なのに“間”が長く、とてもスリルを味わうどころではなく、むしろ色々考えてしまう余地を与えてしまっている。二重人格だと思わせておいて、同時に画面に現れたりする効果や、冒頭にもある、荒野の一軒家の中で心の葛藤を表現するなど、かなり面白い。また、トイレにこだわりがあるのか、トイレばかり出てくる(太い○んちも・・・笑)。そして上からのショットも多用し、中村獅童が将来ハゲるであろうことも想像させた!
しかし、この“間”が致命的でもあった。役者の演技にまかせてしまったこともあるのだろうけど、終盤の理科室では緊張感が保てなかったです。また、色々考えてしまう時間があったので、『今、会いにゆきます』と絡めて面白く感想を書こうと意気込んでいたら、その通りになってしまった・・・
吉村由美はよかったですよ。特に、肩がはだけたシーンとか・・・。
★★★・・
・隣人13号@映画生活
折りしも山口県の高校でいじめに対する復讐の事件があったばかり。いじめを受けた者にしかわからないトラウマと深層心理にある狂暴な一面。復讐だからといって何をやってもいいということはないのだが、暴力が暴力を生むという構図を痛々しい映像で嫌悪感を伴って観客に投げつけてくる。しかも、全く関係のない人間までも惨殺するのだから、13号には当然共感できるはずがない。痛い映像を小出しにして、人間の奥に潜む闇の部分を曝け出していく・・・まさしく現代社会の病んだ心を反面教師のように訴えているのだと思います。
新人監督ということで、かなり実験的で個性的な映像になっています。サイコ・ホラー・サスペンスといった雰囲気なのに“間”が長く、とてもスリルを味わうどころではなく、むしろ色々考えてしまう余地を与えてしまっている。二重人格だと思わせておいて、同時に画面に現れたりする効果や、冒頭にもある、荒野の一軒家の中で心の葛藤を表現するなど、かなり面白い。また、トイレにこだわりがあるのか、トイレばかり出てくる(太い○んちも・・・笑)。そして上からのショットも多用し、中村獅童が将来ハゲるであろうことも想像させた!
しかし、この“間”が致命的でもあった。役者の演技にまかせてしまったこともあるのだろうけど、終盤の理科室では緊張感が保てなかったです。また、色々考えてしまう時間があったので、『今、会いにゆきます』と絡めて面白く感想を書こうと意気込んでいたら、その通りになってしまった・・・
吉村由美はよかったですよ。特に、肩がはだけたシーンとか・・・。
★★★・・
・隣人13号@映画生活
いじめの問題って映画よりもテレビドラマのほうが多いような気がします。鬱屈した深層心理など、じっくりと描いたほうがリアルに伝わってくるからかもしれませんね。
それにしても、すぐ暴力に訴える世の中。なんでもかんでもアメリカの言いなりになる政治では、そのうち社会環境もアメリカ式になっちゃいそうで恐ろしいです。
せっかく暴力団の規制が厳しくなってきたのに、一般市民がこんなに犯罪をおかす世の中になってきてるんですね・・・嗚呼。
映像・ストーリー・演出にはチャレンジ精神を感じましたが、キャスティングは安全パイだと思いました。
鑑賞後、知りましたが、三池崇史監督・原作者井上三太サンも出演しているのですね。
それから、気になったのは【マトモナ大人】が1人もいなかった事。
イジメは、先生や親の死角で行われ、全容解明は困難ですが、【学校】・【家】を悲劇発祥の地にしてはいけない。
原作は10数年前に発行。本作では夜中でしたが、銃・日本刀所持の不審者が容易に侵入。
まさにコロンバイン。
まさに現実。
今そこにある危機です。
最近、過去仮定のエンディングが結構多いんでしょうかね~『キャシャーン』もそうだったし、実際に起こったことと対比すると悲しくなってきますよね。
13号って、過去のイジメがなかったら存在しなかったんですよね?(もううろ覚え状態なのですが・・・)
すると手を出そうにも出せなくなったのかなぁ・・・もう一度見なきゃダメか・・・
つまり、ああいう解決の仕方を子供の頃にしとけば、10年も恨み続けることもなかった、と。
クライマックスで赤井に復讐するが、回想のように子供時代にやり返してるシーンが出てくる。子供の頃のシーンは花瓶をぶつけるだけにとどまったが、現実では銃を突きつけぶっ放す・・・という対比が痛い。子供時代の借りはその時返しとくべき、ということか。
最後にはなむけのようにピースサインをする13号の姿が爽快!!だけど、家族に赤井が優しいから、途中からかわいそうになってきた・・おい、これ、ヤリすぎだろぉーー!!って
たぶん『イマアイ』のほうが異質なのかもしれません。
彼のキレる顔はまじで怖いですぅ・・・
吉村由美を助演女優賞に選んでる人もいるくらいですし、かなりよかったと思いますよ。肩のはだけ具合が特に。
中村獅童がキレまくってて、面白かったです。
彼は、『今、会いにゆきます』の大人しい役より、こういう暴力的な役のほうがしっくり来る様な気がします。
吉村由美もはまってましたね。
怖いシーンがいっぱいありましたね~
彼が血でべったりとなると、どうしてこうも怖いんでしょ・・・
なるほど・・・最後の一言ですか・・・納得です。
おれもいじめの現場に出くわしたことはあるのですが、いじめた側の奴らに同窓会の席上でそのことをたずねると、覚えていないんですよね・・・
止められなかった中途半端な自分を反省しつつも、記憶に留めているのは弱者のみという事実に驚きました。
もしかすると傍観者が一番罪深いのかもしれません・・・
こんなに断言するのは、自分がいじめられっこだったからです。
…あそこまでひどいいじめではなかったですが。
暴力と残酷。
目を覆いたくなるほどでもなかったけど、
嫌悪感はすごく感じましたね。
ラストの展開でホッとしたけど、徹底的に社会問題を取り上げるのなら、違う解釈のほうがよかったのかもしれませんね。
パフィ由美ちゃんは地だったのでしょうか・・・
新人監督と云う事で、暴力描写と残酷描写の区別が出来ていない駄作になってはしまわないかと心配したのですが、杞憂に終わりほっとしています。
地でやっている赤井は元が元なのでどうでもいいのですが、由美ちゃんの演技は素晴らしかったです。
そ、そうなんですか・・・
まぁ、いじめが問題になりだしたのって、もっと前だし、永遠の教育テーマといったところなんでしょうか。
芸能ニュース見てないので、獅童の結婚しか知りませんでした・・・
そして今は、獅童の結婚&復讐事件と、映画より現実が凌駕していってますね~。
でも、この映画の原作は10年も前のものなんですね~。
CM出身の方なんですかぁ~
俺は全く予備知識を仕入れなかったもので、かなり第一印象に頼っています・・・
途中までの中村獅童の演技はよかったですね。恐怖の演出には、あまりしゃべらないことが大事ですからね~
ラストさえもう少し丁寧に作ってあれば・・・ってところですね。
なので、怖がらせること、伝えたいことが明確になっていて、見応えあったなと。
中村獅童は少々演技凝りすぎかなぁ?
如何せん、ラストの着地にはどうにも納得できないですね。曖昧すぎて。
細かいところは三池監督の影響を受けているっぽいですね(笑)
トイレのシーンが大好きみたいだし・・・
いじめる側の心理も、実際にやっているシーンでは傍観者的に見てしまうけど、家に帰るといじめっ子側の描写になってました。何だか、新井浩文も二重人格のようでした。
ラストは面白かったですけど、それでも赤井くんは暴走族総長になるのでしょうか・・・
狙ってやってるのか、何も考えずにやってるのか
いじめられる人間の心理より、いじめる側の人間の心理の方が描かれていたように思います。
これも狙っているのか、素なのか?
たしかに、クライマックスはダレた。
でもラストは好きです。
ラストに希望。
あのラストはあるいは批判かわしの逃げだったのか???