「お前はジョーイ・キューザックだ!姉はジョーン・キューザックだろ?弟はジョン・キューザックじゃないのか?妹はスージー・キューザックに違いない!」
ちなみにキューザック俳優一家の名前を探してもジョーイもリッチーも見当たらなかった。
<ネタバレあり>
目をつぶされた男エド・ハリスの眼光は鋭く、ジョーイと呼ばれたトムを威嚇する。しかし、その場で暴力沙汰を起こすわけでもなく、そこらのチンピラと違いマフィアの貫禄を見せ付けるのです。「うわぁ~俺ってジョーイだっけ?」とたじろぐヴィゴ・モーテンセンの表情にはもはやLOTRのアラゴルンの面影はない。田舎のダイナー店主をやっている一般庶民がたまたまヒーローになっただけの男を装うのだ・・・
それにしても、冒頭のモーテル従業員惨殺シーンから引き込まれ、その二人組がダイナーを襲い、トム・ストールの家族を巻き込むまで・・・緊張の連続でした。合間にはごくノーマル(?)なチアガールコスプレシーンで和まされ、イジメに遭う息子への非暴力の教育など考えさせるところが多かった。そして、クローネンバーグらしくグロい映像で圧倒され、見事な心理戦によって体が硬直してしまいそうになったほどです。
エド・ハリスが執拗にヴィゴ・モーテンセンや家族の前に姿を現すところでは、『野性の証明』を思い出しました。今では平凡な市民を装っているが、かつては凄腕の殺人鬼だったことを証明するかのように、「おらおら、暴力振るってみぃ!」とでも言いたげな嫌がらせを繰り返すのです。と考えると、ラストの殴りこみ(ちょっと違うけど)などにも共通点がありました。
このまま人違いであってほしいと願っても非情なまでの展開になってゆく。あぁ、やっぱりタイトル通りだったんだと諦めつつも、ラストの異様なシーンによって涼しくなってしまうような後味の作品に驚きました。最後に娘が「お父さ~ん」と叫んでもよかったかな・・・
★★★★・
ちなみにキューザック俳優一家の名前を探してもジョーイもリッチーも見当たらなかった。
<ネタバレあり>
目をつぶされた男エド・ハリスの眼光は鋭く、ジョーイと呼ばれたトムを威嚇する。しかし、その場で暴力沙汰を起こすわけでもなく、そこらのチンピラと違いマフィアの貫禄を見せ付けるのです。「うわぁ~俺ってジョーイだっけ?」とたじろぐヴィゴ・モーテンセンの表情にはもはやLOTRのアラゴルンの面影はない。田舎のダイナー店主をやっている一般庶民がたまたまヒーローになっただけの男を装うのだ・・・
それにしても、冒頭のモーテル従業員惨殺シーンから引き込まれ、その二人組がダイナーを襲い、トム・ストールの家族を巻き込むまで・・・緊張の連続でした。合間にはごくノーマル(?)なチアガールコスプレシーンで和まされ、イジメに遭う息子への非暴力の教育など考えさせるところが多かった。そして、クローネンバーグらしくグロい映像で圧倒され、見事な心理戦によって体が硬直してしまいそうになったほどです。
エド・ハリスが執拗にヴィゴ・モーテンセンや家族の前に姿を現すところでは、『野性の証明』を思い出しました。今では平凡な市民を装っているが、かつては凄腕の殺人鬼だったことを証明するかのように、「おらおら、暴力振るってみぃ!」とでも言いたげな嫌がらせを繰り返すのです。と考えると、ラストの殴りこみ(ちょっと違うけど)などにも共通点がありました。
このまま人違いであってほしいと願っても非情なまでの展開になってゆく。あぁ、やっぱりタイトル通りだったんだと諦めつつも、ラストの異様なシーンによって涼しくなってしまうような後味の作品に驚きました。最後に娘が「お父さ~ん」と叫んでもよかったかな・・・
★★★★・
両作とも、マフィアモノにしては、簡単に出し抜かれたり、殺されたりするな、という印象でしたが、主役・脇役のキャスティングの良さと、緊張感の持続と、コスプレや、サウナでの全裸での取っ組み合いといった視覚効果で、楽しめました。
今作で一番気になったのは、【正当防衛・過剰防衛】でした。
ラストはもっと直情的でもよかったですよね。アメリカっぽくないエンディングだったでしょうか。
やっぱり社会派の映画だったのか、もやもやと残る最後でしたね。
ラストは、一人寂しく家族の元を離れていくトムの背中に向かって、サラが「ダディ、カムバ~~ック!」って叫ぶラストが良かったと思う。
ほんまにアレでよかったのか?
なんだかんだといっても、印象に残るコスプレシーン。
残酷なシーンというのは無意識に忘れようとしているためかもしれません。
エド・ハリスってインパクトありますよね~
どんな映画に出てきても、必ず注目してしまいます(笑)
スタローンと共演した映画ではあっけなく死んじゃったヴィゴ。そういった脇役でもなかなか面白いです♪
私も『ロード・オブ・ザ・リング』でヴィゴを知りましたが、カッコよすぎるアラゴルンよりよかったですね。
フツーの食堂のおとーさん風で、反って人間的というか。
エド・ハリス、『アビス』でもすでにハゲてませんでした?
この映画の奥さんのチアガールコスプレには笑えました。アメリカのお母さんも頑張ってます。
あの階段シーンのあと、背中の傷がやけに生々しく映っていましたね~台所じゃなくてよかったかも(笑)
過去を隠すよりも殺人者という重い罪を背負って生きていけるのか・・・今まで隠していたために束の間の幸せを味わっていたのだから、ヴィゴの方から去っていくような気もするし。続編あるのかなぁ・・・
外人のハゲのよさは隠さないことにあるのかな?
ヅラ疑惑って少ないですよね・・・
最初から最後まで目が離せませんでした。
あの階段のシーン、ちょっとイヤかも(笑)
子供二人はパパを受け入れたのだから、なんとかエディも受け入れてほしい・・・というのは私の希望です。
どうなるかは本当に分からない・・・。
エド・ハリスといい、ウィリアム・ハートといい、ますます頭が寂しかったですが、ますますカッコよくなってました。
外人さんのハゲはどうしてカッコいいのかな~?
内に秘めた暴力性ですもんね~
最近多い「暴力の連鎖」とも一味違った、根本的なモノのような。
あのグロさと変態ぶりを取ったら、クローネンバーグじゃなくなるような・・・(笑)
TBさせて頂きました。
やっぱりグロだと思います(笑)
あごがくだけて無くなっていたとか、鼻がもげてしまったとか、ホラー映画や戦争映画だったらあると思うのですが、こうした映画では珍しいかもしれません。
ヴィゴの日本のファンはほとんどがLOTRを観てからかもしれませんけど、今後はそのイメージを脱却するのも大変そうですよね。
グロいシーンのメイキング・・・ホラー監督が喜びそうなのかなぁ~(笑)
思ったより楽しめました。なぜかもっとやれ、という気持ちになるところが凄いな、と。
ヴィゴは良かったです。なかなかフツーのお父さんと後の変貌ぶりがうまかった。(長いことやってない割にはえらい強かったのが気になったが)dvdではグロいシーンのメイキングがあり大変勉強?になりました。たまにはいいかこういうのも。ウイリアム・ハートには驚きましたが・・怖いよ・・昔ファンだったのに。
そっかぁ~音楽も同じだったんですね。
ヴィゴは努力して普通の人間になったんだといった感情表現が上手かったですよね~
身にしみこんだ暴力性というのは消し去ることはできないのかと、悲しくなってきます・・・
そうです、私も一瞬健さんの顔がちらつきました。
音楽がハワード・ショアなので、たまに指輪チックになる所があり、そのたびにヴィゴはアラゴルンとかぶりました。
過去を隠して普通の生活をしていたガンマンが突如襲ってきたならず者を退治するなんて、西部劇にありがちなパターンですもんね。何の映画だったか思い出せないので、短絡的に「野性」にしてみました(笑)
神経質そうな男って設定が謎を秘めてていいんですよね。
最近やってたのではTVムービーの「キングダム・ホスピタル」でしたっけ・・・途中で見るのをやめてしまいました。
>ベータ様
軍服とか宇宙服を着てるほうが多いのかなぁ~エド・ハリス。やっぱり凄味がありますよね。
現実の世界でしたけど、ヴィゴ・モーテンセンが妄想の世界に入っていくんじゃないかと思ってしまいました。「俺は殺し屋だったのか~~」と悩む姿も・・・
>mig様
「たかよ」と「かよ」の話に思わず笑ってしまいました。
そうかぁ・・・どんな思いで「た」の字を付け加えていたか、想像するだけで悲しいやら微笑ましいやら・・キューザック姉弟の場合は「ー」を加えるだけだったのかも(笑)
「ビデオドローム」が未見なので、機会があれば楽しんでみま~す。
>charlotte様
実はあの場面で笑ってしまいそうになったんです。
もしかしたら兄弟にジョーイがいるんじゃないかと・・・
あの後家族はどうなったのか、すごく気になります。
息子は父を助けるために殺してしまいましたから、同病相憐れむといった感じかもしれませんが、奥さんは大変ですね・・・たぶん、毎晩コスプレ&変態プレイで忘れようとするのでしょう。
>しんちゃん様
変態チックじゃないクローネンバーグなんて・・・
息子だけはハリウッド映画には登場しなさそうな設定でしたけど、
変態まではいきませんもんね・・・
このあとは変態という絆で結ばれる夫婦になるのでしょうか・・・よくわかりません。
もう少し「変・態」を期待したんだけどなぁ・・・
監督が監督だし(笑)
で、階段でのシーンにめちゃ無理を感じ、
「それはそれ、これはこれ」って態度の奥さんにもむかついたんだよね(笑)
普通・・・エッチしたら許して欲しいよね?(核爆)
ラストも、従来の映画とは全然違ったので・・・後味が悪かったけど、まあハッピーエンドであると信じたいです。
人間とは精神的にも肉体的にも、もろいものですね。
結構背筋がぞくっとした気がします。
今では、ラストは希望的解釈ではなくなっちゃいましたよ。やはり妻としては受け入れがたいかなと。
結構この作品は引きずってます。
昔、ご近所に
「たかよ」と「かよ」という姉妹がいたけど
何でそんなに似てるのつけるんだろう、、、、???
姉のおさがりのリコーダーとかに
「た」をつけて譲っていたのが泣けました。。。
クローネンバーグ作品は好きですー
「ビデオドローム」と「イグジステンズ」
(ジュードロウ、あの頃は良かったなぁ、、)
ヴィゴさんはこんなにカッコイイとは思いませんでしたので次回作も注目です
やられちゃったよ。(^^ゞ
クローネンバーグの主人公って、皆、憂いだ神経質な痩せ男に見えます。ちなみに、出てくる女優も同系。たぶん好みでしょう。