また爆弾の量を間違えちゃったよ・・・ってシャレにならないんですけど・・・
イスラエルとパレスチナの仁義なき戦い。復讐が復讐を呼び、際限なき憎しみが連鎖する。ご存知のとおり、スピルバーグ監督はユダヤ人であるけど、どちらが悪いなどといった次元の映画ではないことは確かだ。1972年のミュンヘン・オリンピックにおけるパレスチナの“黒い九月”というテロリスト・グループは引鉄となり、報復合戦がはじまったという実話であり、国同士の諍いが一般人を巻き込んでいく様子はまさに戦争の縮図です。
イスラエル政府は諜報機関“モサド”に5人の暗殺指令を出すのですが、「契約などはなかった」という契約書に署名させる。完全に切り捨ての暗殺者。雇われたメンバーの人間性などは無視したかのような、単なる国策の道具にすぎない5人。爆弾専門家のロバート(マチュー・カソヴィッツ)などは爆弾処理しかしたことないおもちゃ屋さんなのに爆弾製造のプロとして扱われる(笑)。爆薬の量とか、不発手榴弾とか、笑うに笑えない設定によって果敢にも作戦の中枢をなすなんて・・・シリアスな中にも笑える場面が用意してあるのですが、重すぎるテーマのため場内は静かだったです。
報復の連鎖というテーマであるため、リーダーを命ぜられたアヴナー(エリック・バナ)はミュンヘン事変での悲惨な場面のトラウマを持ってしまったかのような描写。特に、自分たちがベッドや電話に爆弾を仕掛けたことから、ベッドに横たわるのも怖くなったかのようなアヴナーはリアルな演技でした。素人っぽい臨時の暗殺集団であることから、コミカルなスパイ映画のような雰囲気もあったのですが、そんな娯楽映画ではありません。イスラエルとパレスチナ、ユダヤとアラブの争いが今でも続いているんだ、と色々考えさせられる映画でした。
テロリストが“黒い九月(Black September)”にかけてあるのか、バンドが演奏している曲はサンタナで有名な“Black Magic Woman”だった。いい曲です。苦悩するエリック・バナは良かったですね。坂道の上では、ハルクに変身するかと思っちゃった・・・
★★★★・
疲れていたため着席早々居眠りしてしまいました。目が覚めたときにはすでに本編が始まっていて、ミュンヘン事件をテレビで見ていたアヴナー夫妻のシーンでしたが、何分くらい過ぎたところだったのでしょうか・・・
イスラエルとパレスチナの仁義なき戦い。復讐が復讐を呼び、際限なき憎しみが連鎖する。ご存知のとおり、スピルバーグ監督はユダヤ人であるけど、どちらが悪いなどといった次元の映画ではないことは確かだ。1972年のミュンヘン・オリンピックにおけるパレスチナの“黒い九月”というテロリスト・グループは引鉄となり、報復合戦がはじまったという実話であり、国同士の諍いが一般人を巻き込んでいく様子はまさに戦争の縮図です。
イスラエル政府は諜報機関“モサド”に5人の暗殺指令を出すのですが、「契約などはなかった」という契約書に署名させる。完全に切り捨ての暗殺者。雇われたメンバーの人間性などは無視したかのような、単なる国策の道具にすぎない5人。爆弾専門家のロバート(マチュー・カソヴィッツ)などは爆弾処理しかしたことないおもちゃ屋さんなのに爆弾製造のプロとして扱われる(笑)。爆薬の量とか、不発手榴弾とか、笑うに笑えない設定によって果敢にも作戦の中枢をなすなんて・・・シリアスな中にも笑える場面が用意してあるのですが、重すぎるテーマのため場内は静かだったです。
報復の連鎖というテーマであるため、リーダーを命ぜられたアヴナー(エリック・バナ)はミュンヘン事変での悲惨な場面のトラウマを持ってしまったかのような描写。特に、自分たちがベッドや電話に爆弾を仕掛けたことから、ベッドに横たわるのも怖くなったかのようなアヴナーはリアルな演技でした。素人っぽい臨時の暗殺集団であることから、コミカルなスパイ映画のような雰囲気もあったのですが、そんな娯楽映画ではありません。イスラエルとパレスチナ、ユダヤとアラブの争いが今でも続いているんだ、と色々考えさせられる映画でした。
テロリストが“黒い九月(Black September)”にかけてあるのか、バンドが演奏している曲はサンタナで有名な“Black Magic Woman”だった。いい曲です。苦悩するエリック・バナは良かったですね。坂道の上では、ハルクに変身するかと思っちゃった・・・
★★★★・
疲れていたため着席早々居眠りしてしまいました。目が覚めたときにはすでに本編が始まっていて、ミュンヘン事件をテレビで見ていたアヴナー夫妻のシーンでしたが、何分くらい過ぎたところだったのでしょうか・・・
その後があまりにも長いので、よく覚えていませんが。
ニューズウィーク誌のインタビューで監督は、この映画が、右派だけでなく一部の左派からも批判されていることは予想外だったとコメントしたらしいです。
この映画、私にはまだ消化不良なので、「そんな風に思って撮ってたんだ」と驚きでした。
よかったぁ~
眠い目をこじあけながら、いったいどれだけ見逃したんだと、最初はそればかり考えてました(汗)一応予習はしてあったものですから、ストーリーにはすぐ入って行けたんですけどね・・・
右派・左派両方からって、なんとなくわかります。
一本の映画だけで両国の争いを解決しようとしてないでしょうから、復讐することの虚しささえ理解できればいいのにねぇ~
良かったかというより先に正直長いな~と感じてしまいました☆アカデミー受けする作品ではあるけど今年は強敵がいますからね~。笑
それに、あとから何回も乗っ取りシーンがでてきますから。
136分もありますしね!TBいただきます^^
「ミュンヘン」は監督の手腕は一応分かります。
また、人々にパレスチナ問題への関心を向かせる、ということが監督の意図だったとしたら、十分成功といえるのでしょうね。
また機会がありましたら寄せていただきます。
失礼しました。
おおー!
まだ見てないノミネート・・・映画の日で忙しかったからさ~(汗)
スピルバーグの作品賞ノミネートって意外と少ないんですよね。ま、チャンスだとは思います。
>hehe様
ありがとうございます。
冒頭シーンのためだけにリピートしようかどうか迷っていました・・・でも、また観るかもしれない・・・
>じん様
政治色の強い映画はとらえ方が微妙ですよね~
イスラエル側の立場で描きながら、彼らこそが正義ではないといった内容には好感が持てますよね。
あちこちからの評論も楽しみのひとつになりました~
淡々としててムツカシイという話をよく聞きますが
05年ベストと評する批評が多いので期待しとります。
批評家はリテラシーがあるから一般人より受けそうですが。
オスカーキャンペーンを一切やらなかったということなので
別に狙って無いのかと思ってたんですが
ちゃんと入ってますね・・・
本当に評価一つで頑張ったんだ。
エンドロールがはじまった途端、会場からは「むずかしい~」という声が聞こえてきました。
スピルバーグがどういう意図でこの映画を作ったのかということをインプットしておけば、それほど難しさはないと思いました。まぁ、イスラエルとパレスチナの関係について最低限の知識は必要かもしれません。
ゴールデングローブは敢えて避けて、アカデミー賞一本に絞った感もありますね・・・さすがだ。
こういう見応えのある映画は好きです。
それほど長いとも思いませんでした。
スピルバーグはどちら側にも肩入れすることなく描いていましたよね。
だからこそなおさら復讐の連鎖が不毛でむなしいものであることを感じられたと思います。
やっぱり、食卓に着かなかったことが批判浴びているのでしょうか