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遠くの空に消えた

2007-08-31 01:23:47 | 映画2007
 太股を思い出してムセイする神木・・・

 二世代に渡るノスタルジックな展開と、UFOや鳥人間などのファンタジー。フェリーニへのオマージュなどと言われると、納得のいく不思議世界。とにかく、変わった人が何人もいて、馬酔村の人たちはそれを違和感なく受け入れ、世界が成り立っているのです。特に、空港建設反対という大きなシチュエーションがあるのに、反対運動の中心人物がその大地主(石橋蓮司)であったり、ギャング風のチンピラたちであったり、村人が集まるバーがアコーディオンの音色が中心の不思議なバンドであったり・・・

 また、三人の子ども(神木隆之介、大後寿々花、ささの友間)が中心ではあるけど、親たちである三浦友和、小日向文世、鈴木砂羽、大竹しのぶのエピソードも捨てがたいし、伊藤歩のサワコ先生と周囲の人たち、そして鳩を飼っている長塚圭史も重要人物だったりする。また、子供向けの作品のように思わせておいて、シモネタも何かと多かったりする内容。しかし、ガキ大将は超自然児といった感じで、爽やかだったりします。

 全体のストーリーはファンタジーに帰結することも想像できるので問題ないのですが、鳥人間は赤星の弟だったのかどうか気になってしょうがないし、その鳥人間は一体どうなったのかよくわかりませんでした。クライマックスでも『とかげの可愛い嘘』と似たような展開になることは読めてしまうし、どうせなら、とことん不親切な描写のほうが鑑賞後の議論の余地があるというもの。劇場をあとにするとき、首をかしげる人が続出するほうが面白いですよね・・・

 映画そのものよりも、俳優の演技がとてもよかった。特に子役3人と小日向さん。そして、ぱんちら娘が気になってしょうがなかったことは言うまでもない・・・

★★★・・

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
鳥人間コンテスト (kossy)
2008-05-25 21:43:35
>kimion20002000様
今はかなり記録が伸びているのでしょうかね~
あの番組は好きなのでよく見てたのに・・・最近は全然見てないです。
色んなことが想像できるってことはいいことかもしれませんね。
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鳥人間 (kimion20002000)
2008-05-24 01:56:23
TBありがとう。
鳥人間・・・使い古されたモチーフなんだけどさ、赤星の弟かも、というのはぜーんぜん思いつきませんでした(笑)
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思い出せない (kossy)
2008-05-22 19:31:30
>Aki様
なんだか細かなエピソードが全然思い出せません(汗)色んなモノを詰め込み過ぎて、それがすっきり消化できなかった映画なんだと思います。う~む、先生と鳥人間は結ばれなかったのか・・・
そういや空港が建設されてしまったんだし、反対運動も実を結ばなかったんですよね。やっぱりノスタルジーなんかな~
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遠くの空に消えたのは・・ (Aki)
2008-05-22 00:30:25
帰らぬ人への執着?

子供時代の話を2時間。相手は勤務中のスッチー。
相手は当時の自分と同じ年頃の息子ではベタすぎ?
少々ヒキギミの幕開けでしたが、『スタンドバイミー』大好きで、子供の仁義・純粋さ・友情モノ好きな私。
子役・親役さん達の演技もよかったし、花の蜜の味・秘密の場所・イジメを受けている子を助けられない罪悪感・親の都合での転校等もヒットでした。
また、結果的に親や権力者や社会や金に従うコトになるけれど、1人1人は無力な子供達が、信じ、団結し、精一杯行動し、『奇跡』を起こす一方、諦めかけた先生と鳥人間の恋は成就しないことは、いい対比だと思いました。
返信する
伊藤歩 (kossy)
2007-09-07 01:23:10
>Ageha様
ああぁ、そうだったのですか~~スワロウテイルのね♪
俺的には伊藤歩は『ふくろう』でヌードになったときのほうが・・・(汗)

俺も行定監督のイメージはセカチューから来てるんだろうなぁ・・・GOって監督よりも俳優のイメージが強いし。
そう考えると俺も『クローズドノート』のほうが楽しい記事を書けるような。

この映画って、人によって印象度はかなり違うみたいだし、気にすることはないと思いますよ~

>たましょく様
消化不良。俺もそんな感じですが、いいシーンもあったことだし・・・

舞台設定なんて、次にひかえる『ジャンゴ』なんてもっと凄いですよね?映画では“東京”という単語も使っていたし、日本には間違いないのですが、北海道かどうかは疑問ですよね・・・雪がないところなんか・・・

子役たちは本当によかった!
なんだか天才子役に囲まれて、それだけで成り立っていたのかも・・・
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Unknown (たましょく)
2007-08-31 16:02:32
 たましょくとしては、消化不良な印象で
メインのエピソードにしても「してやった
り感」がイマイチ伝わってこなかった部分
も。

 田舎の小さな村が舞台にしても、時代設
定が推測出来ないし、やや日本であること
すらも疑いたくなってしまいました。

 メインの3人の演技は、確かなモノがあ
りましたね。問題は、キャスティングより
脚本や演出ですかねw
返信する
Unknown (Ageha)
2007-08-31 13:59:51
そもそもハンドルネームの由来が
「スワロウテイル」のアゲハなもんで
伊藤歩さんが出てくると
あ~もうこんなお姉さんになったんだとしみじみ。

原作ありきの映画のほうが
わかりやすい・・んでしょうかね。
どこかをふくらませ、どこかをいじっても
それはその監督のクセってことで
行定映画を期待する。
きっとそれはセカチュウのイメージで
見に行ってしまうから。
そういう意味ではきっと
「クローズドノート」のほうが
いいレビューが書けるかもしれない。(わわわ)

時間をあけて見たら、
いろんなひとのレビューを見たあとで見たら
また違う感想をもつような作品。
現段階では・・・なんですが。
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