「前の大停電のとき、9ヶ月後にベビーブームが起こったわ」という台詞が忘れられない映画『キングコング』(1976)。すでに頭の中はPJ版『キングコング』でいっぱいだ。
クリスマス・イブの夜に東京が大停電となり、12人の男女がそれぞれ特別な夜を過ごす。この群像劇の人物設定は大変優れているので、もうちょっと丁寧に練り上げれば本年度邦画のトップクラスになったであろう作品です。残念なのは、やはり脚本・・・
群像劇とはオムニバスと違い、様々な人間が意外な接点で絡み合う面白さがあります。ラストに大どんでん返しのような人間関係が浮かび上がるとか、実は全員家族だったんだよ!とか、独立したストーリーを装って最後に観客を驚かせ、幸せな気分にさせる映画かと思います。その点では上手く出来た話で、停電の中、それぞれの内に秘めた想いをカミングアウトし、新たな恋愛、生きる勇気などを温かく見守ってあげたくなるような気分にさせてくれる。
美術面ではロウソクを使った演出は良かったし、トヨエツのJAZZバーの雰囲気が最高でした。しかし、停電になるとき順序よく消えていく照明はがっかりさせられた。そして、登場人物は移動時間がほとんどないくらいにテレポートする。ひょっとすると、田口トモロヲはルーラの呪文を覚えているか、携帯用ロケットを持っているに違いない!とまで考えてしまった。でも、この映画の舞台となるのは、多分、赤坂近辺だけなのでしょう。実は、みなさんかなりご近所さんだったのです。
脚本には源孝志ともう一人女性の名前がクレジットされているけど、女性側の会話のシークエンスが不自然すぎます。特にトヨエツに対する田畑智子の会話は、失笑してしまうくらい感情の流れがない(頭が悪い子という設定ならば問題ないけど・・・)。老人二人の会話にしても、あれだけ正確に年代や年齢をスラスラ言えるのはおかしいし(スラスラ言える割に“女学校”という言葉も使う。おいおい)、エレベーターの中の二人も緊張感がなさすぎる。その他、香椎たちが星空を見てるのに一方では雪が降っていたり、米軍のサンタ追跡システムに関しても、日付変更線を無視した設定(もしかすると、この東京はアメリカの中だったかもしれない)だったり、おかしなところもいっぱいあった。
途中、うとうとしそうになるくらい気持ち良かったこともあり、合格点にしたかったけど、ラストの台詞でずっこけてしまった・・・
★★・・・
クリスマス・イブの夜に東京が大停電となり、12人の男女がそれぞれ特別な夜を過ごす。この群像劇の人物設定は大変優れているので、もうちょっと丁寧に練り上げれば本年度邦画のトップクラスになったであろう作品です。残念なのは、やはり脚本・・・
群像劇とはオムニバスと違い、様々な人間が意外な接点で絡み合う面白さがあります。ラストに大どんでん返しのような人間関係が浮かび上がるとか、実は全員家族だったんだよ!とか、独立したストーリーを装って最後に観客を驚かせ、幸せな気分にさせる映画かと思います。その点では上手く出来た話で、停電の中、それぞれの内に秘めた想いをカミングアウトし、新たな恋愛、生きる勇気などを温かく見守ってあげたくなるような気分にさせてくれる。
美術面ではロウソクを使った演出は良かったし、トヨエツのJAZZバーの雰囲気が最高でした。しかし、停電になるとき順序よく消えていく照明はがっかりさせられた。そして、登場人物は移動時間がほとんどないくらいにテレポートする。ひょっとすると、田口トモロヲはルーラの呪文を覚えているか、携帯用ロケットを持っているに違いない!とまで考えてしまった。でも、この映画の舞台となるのは、多分、赤坂近辺だけなのでしょう。実は、みなさんかなりご近所さんだったのです。
脚本には源孝志ともう一人女性の名前がクレジットされているけど、女性側の会話のシークエンスが不自然すぎます。特にトヨエツに対する田畑智子の会話は、失笑してしまうくらい感情の流れがない(頭が悪い子という設定ならば問題ないけど・・・)。老人二人の会話にしても、あれだけ正確に年代や年齢をスラスラ言えるのはおかしいし(スラスラ言える割に“女学校”という言葉も使う。おいおい)、エレベーターの中の二人も緊張感がなさすぎる。その他、香椎たちが星空を見てるのに一方では雪が降っていたり、米軍のサンタ追跡システムに関しても、日付変更線を無視した設定(もしかすると、この東京はアメリカの中だったかもしれない)だったり、おかしなところもいっぱいあった。
途中、うとうとしそうになるくらい気持ち良かったこともあり、合格点にしたかったけど、ラストの台詞でずっこけてしまった・・・
★★・・・
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確かに練り上げは全然足りない脚本でしたねえ。
入り込めないとそんな点数になってしまうかもしれません。
PJ版『キングコング』公開まで1ヶ月くらいですね。
もう予告編を20回くらい観てるので、やっとか、という感じです。
すごく楽しみです♪
「キングコング」にそんな艶っぽいセリフがあったとは!
この映画での疑問点は田口トモロヲがもて過ぎじゃないか?ということ。
知世ちゃんと遥ちゃんですよ、もて過ぎでしょう。
男性は興味ないでしょうが、トヨエツの登場シーン、足元からカメラがなめるように上へ移動したんですよ。足の長さを更に強調してました~。
なんだか申し訳ないです。
昔の彼女が来るか、来ないかというシーンにはちょっと感動してしまったのにマイナスポイントが多過ぎました。
キングコングはほんと楽しみ。
前売りのオマケが2種類出てるので、2枚買おうかと悩み中。
彼が元JAZZミュージシャンだってのはかなり雰囲気出てましたね~ウッドベースは身長が高いほど似合うものです。いい感じでした。いかりやさんもいいけどね。
トモロヲはたしかにモテすぎ。まぁ、女に夢中になってたので左遷されることになったのでしょうね・・・
『キングコング』には思い入れがあるんですよ。結構いい台詞もあるし、メッセージもあるし・・・
アレだけのエピソードをよくも繋げたなぁ、という感じでとても楽しかった作品で、好きです。
セリフ・・に関して言えば、今思い返せばそうかもしれません。田畑智子の無遠慮すぎるところとか、老夫婦の記憶力のよさはw。
クリスマスファンタジー(?)にすっかり酔わされてしまった私?
でもやっぱり、好きかな?こういう作品。
全体の流れ、それぞれの人物の絡みといった設定は本当によかったです。
完全に理解しようと台詞ひとつひとつに注意深く聞き取りすぎたのかもしれません。こういう映画は雰囲気で楽しむものだったな~と反省しています・・・
雰囲気だけに酔わせたいのであれば、いっそサイレントムービーとかにしちゃった方が良かったのでは?
言葉じゃなくて、映像で魅せてほしかった。
場面毎に見えるお洒落な家具、演出、アクセサリーの存在と音楽が、鼻で笑いたくなる台詞で一掃されて行きました。
サントラは買いました(笑)。
確かに知世ちゃんとブレンディは切っても切れない仲なのでしょうが
と、変なとこで大うけ(ぉぃぉぃ)
クリスマスだもん!こんな夜だからワープしようが悪いことしようが
全部善行になっちゃうのよね~
でも、好きな映画です(笑)
脚本的に考えると私もちょっと物足りなさを感じた作品でした。今年映画レビューの中で最低の5点中3点としたのも物足りなさです。作品と日にちはけして悪くないのですが、ALWAYSを見た後ではやはり見劣りするのは否めないかと思います。
俺も思ったんですよ。
音楽と映像だけあればいいかな~なんて。
ただ、停電の映画だし、
画面が暗くなってくると、
どうしても台詞に集中しちゃうんですよね。
ロウソクの絵にはウットリ・・・
>にゃんこ様
そっか、知世ちゃんてCMに出てんのね・・・
みんなクスクスやってたので、何かな~と思ってました。
あの詰め替え用の大きな袋から直接入れるなんて・・・わざとらしすぎましたね(笑)
>PGM21様
3点は下のほうだったのですね。
やっぱり賛否両論の映画ってところですか。
設定といい、雰囲気といい、いいところが多いのに、会話で盛り上げようとして失敗したのかなぁ。
たしかに『ALWAYS』がなかったら、もうちょっと上だったかもしれません。