しまぬきを温めて 丹波布を織る

丹波の山奥、昔々の織物を温め(おさらいするの意味)ていきたいおばちゃんの織り物語

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織りに入っちゃいました

2012年02月01日 21時35分23秒 | 織り

 綜こう通しが終わり、

 本筬(おさ)通しを済ませ、

 織機に糸をセットして

 糸端を巻き取り用の 手ぬぐいに結び



 試し織りをしていて、どーも気になる・・



 どこかで、見た柄だなあ。

 お友達のフクちゃんのだったっけ?



 どこかの展示会で見たのかな?

 ま、いいや、「人間誰しも先人のしたことのおさらい、

 自分の考えなんてあるはずがない。」と

 絵本講師養成講座でも教わった。

 けど、気になって、そこら中の染色関係の本をのぞく。

 ひえーー!これだよ!



 なに!?よく似ているじゃないの!



 郡上紬の大家、宗広力三氏 の作品に・・・・

 ひえーー!気にいってたんだなあ!

 私の潜在記憶の良さに驚くやら、感心するやら、がっかりするやら。

 全ておさらいと言ってる割には気になっちゃって・・

 

 そうこうしてる時に織機のゆがみに気がつき

 なおして貰うやら、

 いろいろ、ありそうな織りに入っちゃいました。

  

綜絖(そうこう)通し

2012年01月25日 21時06分51秒 | 織り


丹波布は平織りの木綿と絹の交織の織物です。

で、綜絖は2枚。

今回は木綿の糸700本を前と後ろの綜絖に手で通していきます。

ちょっと、小細工をしたために 面倒な作業となりました。



半日かかってしまったわ。

丹波布は「口伝」です、

康子先生(足立康子氏)の言葉だけで、

まるで、母に料理を教わるように教えていただきました。

康子先生はほんとにすごい人です。

丹波布の第一人者と言われるだけの人です。

そんなにすごいのに、

我々の言葉にも耳を傾け、否定されることはあまりありません。

千切り巻きの時、ずぼらな私が新聞の端を折らずに使ったのを見て、

「私は折った新聞紙を使うから、糸がちゃんと納まると思うのよ。」

なるほど!新聞の端を折るには理由があったのか!

口伝で教える秘訣も教えてもらった気がします。







千切り巻き終わりました。

2012年01月24日 20時56分00秒 | 織り
 布、織物の基本は縦糸に横の糸を上下上下と
 交互に入れていったものです。

 千切り巻きは長ーーい縦糸(今回は15㍍)を千切り箱に
 ぐるぐる巻いて、織機にあげる作業です。

 丹波布ではこんな物を使って千切り巻きをします


 これは、整経台からおろし、仮筬(おさ)通しをした15㍍の糸の束です。

 あまり、美しくはないですが・・・

 ドラムの方に束を巻き付けて

 3㍍手前のリボンを金棒に変えて

 ジャッキのこちら側、座布団に座って  
 千切り巻き開始です。

 最初は竹を割って作った物を入れながらジャッキで巻き取っていきます。
 少しでもなめらかに丸く巻く工夫なんだと思います

 手前が筬で、向こう側にアゼ棒があります。
 アゼ(他の織物では綾というところもあります)返しという作業をして、

 アゼが手前に、筬がむこうになりました。

 その後は新聞紙を間に敷きながら、
 ひたすら丁寧にジャッキで巻き取ります。

 その昔は手で巻き取っていたようで、一度康子先生に
 見せていただきましたが、私は3㍍の試織でしかしたことはありません

 15㍍の束の先が見えてきました。
 私は、焦りたくなる気持ちを抑え、
 「櫛の音を聞く、筬の音を聞く、糸の音を聞く」と
 唱えます。それぞれの音に濁点音がしなくなるまで丁寧に梳かしそろえて
 
 千切り巻き 終わりました。

 こちら側が、織りはじめになります。


 次は、綜絖(そうこうと読みます、もじりと言う人もいます)通しです。
 



 

イメージわすれな草 着尺

2012年01月12日 21時49分10秒 | 織り
イメージわすれな草 着尺


丹波、青垣に丹波布という、木綿の伝統織物がある

その織物を織り始めてもう10年以上、着尺の長さにして50反以上織ったが、

100反織って一人前の世界なので、まだまだ、半人前。

最近丹波布復興前のしまぬき(佐治木綿)が気になってしかたない。

しまぬきを勉強して、しまぬきに近い織物を織れたら・・・