しまぬきを温めて 丹波布を織る

丹波の山奥、昔々の織物を温め(おさらいするの意味)ていきたいおばちゃんの織り物語

織機 

2012年02月15日 21時39分51秒 | 手仕事の道具達
私は「はた」のことを書くときは

織機(しょっき)と書いて自分では「はた」と読んでいますが、

「はた」で変換すると「機」一文字です。

誰かは忘れましたが「機織」で「はた」と読む人もありました。

丹波布の織機は「高機」です。

私の「高機」は夫制作第3号のもので、

私の身長や、部屋にあわせて、コンパクトに作られています



もう、8年使っていて、自分の一部のようになっていますが、

○印の箇所、杼(ひ)があたる場所が削れてしまっています。

気分良く、杼をとばしていて、ある日気づいてびっくりしました。

また、巻き取りのちいさな木の歯車も壊れた場所があります。

糸の張りがちょこっとむずかしくなったので、

そろそろ、修理に出したいものです。



しまぬきの織られた織機はどんな織機だったのでしょう。

『民芸の旅 西日本編』鈴木尚夫著の

「丹波布へのひとつのアプローチ」という文の中に

著者と丹波布への愛から実験製作を試みつつある二人の織工の対談があり、

著者が丹波布の機の構造を尋ね、A さんが「丹波を訪ねた時に見たたんばの
古風な高機は非常に地機よりの高機で、テンションが自由にとれ、安定してざっくり織れる」
   
と書かれていました。このAさんが小谷次男さんらしいのです。

ここに、たわむ棒というちまきを向こうに押すものが出てくるのです。

下線の部分は本に記述されたとおりなんですが、私の織りの先生でもある(彼女は丹波布ではなく、絣や他の織りをしています。)ユリロンの指摘で、ちまきと言う言葉は千切りと言う言葉の間違いではないかとおもいます。対談から本になる間に変わってしまったのか、どうか・・・、小谷さんの別の資料には
同じ事を表すのに「高台式ちきりしなり地機」と書いてありました。


夫はまず「地機」を作ってみると張り切っています。

そのうち、たわむ棒のついた非常に地機寄りの高機も作るかなあ?



小谷次男 京都の方で、非常に有能な織りの職人であり、織機の研究もされていたようですが、よくわかりません。調べるためには、時間がかかりそうです。






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1 コメント

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小谷次男 (小倉ユリ)
2015-09-18 00:16:49
はじめまして。小谷次男は私のおじです。
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