香竹日記

書道の奥深さを楽しんでいます

内藤香石先生の思い出

2019-10-04 22:49:48 | 日記
内藤香石先生  昭和期の書家、篆刻家

生 年  明治41(1908)年2月26日
没 年  昭和61(1986)年7月21日
出身地  山梨県
本 名  内藤重雄
学 歴  立教大学卒
主な受賞歴  勲四等
経 歴  石井双石に学び、二度中国へ留学し文字学を研究する。
     戦後 毎日書道展運営委員、日展審査員などを務めた。
     日本刻字協会の設立に参画し、のち会長に就任、
     著書に「印章世界史」などがある。


 嘗て私が未だ書の初心者のころ(今から30年~40年も前の事)
ある先生の毎日賞受賞祝賀会の受付のお手伝いをさせてい頂いた思い出があります。
不思議なことになぜかその時のことはテレビ画面の様に思い出がよみがえるのです、

その祝賀会の大きなホテルの舞台上で内藤香石先生が祝辞をなさり、未だ新米の私は緊張して聞いておりました。

そう致しましたら寒鷗先生のお話をなさるのです、、、
「・・・寒鴎先生が書が上手なのは、漢詩を作っているからですいつも花鳥風月を愛でては、多くの本を読んでいるからです・・・」 と
その部分だけが今もわたしの脳裏から離れません。

単純で馬鹿な私ですから、 『なるほど 書の上達は漢詩と読書で頭の中を膨らませることか・・・』 と勝手に解釈し、それだけは続けようと心に決めたものです。。

そして今も、忙中に身を置いてはおりますが、詩情を呼び起こし何とか漢詩を・・・と続けています。



    


この内藤香石先生の色紙は1982年5月23日 「足達疇邨印譜出版記念祝賀会」 席上で幸運にも くじで大当たりして戴いたものです。
「徳如時雨」 ありがたいですね。。


      ・・・・・・・・・ 閑話休題 ・・・・・・・・・


 安藤豐邨先生が大学生の時、篆刻の大家であられた内藤香石先生に、
「篆刻や書が上達する秘訣は何でしょうか?」 とお尋ねになられましたしましたところ、先生曰く 「本を読みなさい」 ジャンルは何でも構わないから兎に角、たくさんの本を読めということでしたそうです、

安藤先生も それから40年余り経過した現在、
そう教えられました事が身に染みて理解できるようになった・・・とのことです。


さぁ、読書の秋! このよき機会に本に親しみましょう



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