私が読んだ小説の一場面で男性が自宅の庭でバーベキューをしています。私のような普通の日本人なら「羨ましい」と思うでしょう。実は冴えない中年の刑事を強調するシーンです。「刑事コロンボ」がヨレヨレのコートを着て登場するシーンのヨレヨレのコートが「自宅の庭でバーベキュー」なのです。
年金生活者に金が無いなんて間違っている。確かに「自営業者のように国民年金基礎年金しか貰ってない人もいるが大企業の退職者のように多額の年金を貰っている人もいるはずだ」と言われる人もいらっしゃると思います。私も「俺の年金低いのに不公平だ」と心の中で思ってます。しかし感情を抑えて冷静に考えればそれは間違っています。多額の年金が貰える人は現役時代多額の給料を貰っていたからです。多額の給料を貰っていると言うことは生活水準も高いと言うことです。「今までいい生活していたのにこんな年金の額だと生活できないよ」となるのです。
私達貧乏人は貧しいなりに貧乏に対する免疫、耐性が出来ている場合も多いと思われます。しかし現役時代贅沢をした人が生活水準を下げるのはかなり難しい。年金だけなら「なんとかしなくては。現実は甘くない」と危機感を持つことが出来ます。しかし大企業のサラリーマンは多額の退職金を貰っている可能性も高いです。「今まで奥さんに苦労かけたから世界一周旅行に誘おう」「社畜として全てを犠牲にして働いてきた頑張った自分にご褒美」などとやっていたら現役より派手な生活になってしまいます。「禁煙しろ」「禁酒しろ」と言われるぐらい一度膨れ上がった生活水準は下げることが難しいと思われます。ご愁傷様です。
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