年金生活者に友人は本当に必要か

2024-07-23 17:00:00 | 年金生活
名のある有名人の老人論には必ずと言っていいほど「友人を作れ」とあります。私にはマリーアントワネットの「パンがないのならお菓子を食べればいい」に聞こえます。「老人は孤独だ。なら友達を作ればい」なんか雑ですね。上から目線でものを言っているようにも聞こえます。同じ老人でも女性はすぐに友達を作る。それに比べて男性は一人ぼっちが多い。だから男性は劣っている。はいはい分かりました。でも余計なお世話です。そもそも会社を辞める大きな原因は「人間関係」です。組織の中でがんばろうとすると嫌なことも言わなければならず「人間関係」は微妙になります。散々人間関係で苦労してやっと老後を迎えてまた人間関係で悩むなんてゴメンだと考えている方も多いと思います。無理して友達を作るとはどう言うことなのか“上の人”は分かっているのでしょうか。
今更赤の他人と努力して仲良くなるより優先すべきはもっと身近に人たちとの人間関係だと思います。奥様にとって退職して稼がない旦那はもう「不良債権」でしかないのです。赤の他人も私達と「友人」なりたいなんて思っていない恐れが大きいです。彼らだって今まで人間関係で苦労して懲り懲りしているのですから。もしあなたに近づいてくる方がいたら気をつけたほうがいいかも知れません。あなたを「何でも言うことを聞く子分」にしたいだけかも知れません。

人生何があるか分からない

2024-07-14 17:00:00 | 年金生活
私の知り合いに80歳を過ぎた方がいます。職業は夜勤の交通誘導警備員。恵まれた体格、上品で落ち着いた立ち振る舞い。笑顔が自然で魅力的です。組織のお偉いさん?って感じです。「立っちっぱなしのお仕事、腰とか痛くないですか」「武道やってますので大丈夫です。逆に気持ちが良いぐらいです」「実は協会の理事をやってますので昼は子供たちの指導や会議など何かと忙しいので夜仕事をしてます」との事。大変失礼かと思いましたが親しみ易い人柄に甘え根掘り色々質問してしまいました。「自分で言うのもなんですか色々と恵まれ比較的裕福な生活を送って参りましたが、女房の治療費で家も財産も無くなりました」
世間一般では「高額医療制度」で自分もしくは身内の者が多額の出費を伴う病気や怪我をしても大丈夫と言われています。愛する奥さんの為敢えて高額の医療を決断したのでしょう。
お陰様で私も家内も年相応に暮らしています。私達も将来大きな決断をしなくてはならないのでしょうか。