現代社会において「合理性」が尊重されています。その最たるものが「時短」です。家電量販店では「時短家電」が並んでおります。
一説によると若者は映画さえ「時短」で観るそうです。??
私達シニア世代の「合理的」といえば「トヨタの自動車工場」を思い浮かべる人も多いと思います。
新人研修で「トヨタの最新工場」を見学した人が「人間性を無視してませんか?」と担当役員に質問しました。さすが新人怖いもの知らずですね。担当役員は笑いながら「確かに仕事中は合理性を重視します。しかし、プライベートでは人生の大事なことや自分の趣味にとことん時間を使うことを奨励してます」と答えたそうです。
随分昔の話ですが「とことん合理性を追求した人」は言うことが違うなと感心し今でも良く覚えています。
私達シニアは「世の中のため」「会社のため」「家族のため」と一生懸命に働いてきました。もうこれ以上何もしたくない。と考える人も多いと思います。実際世の中便利になって「何もしなくても」そこそこ生きていけます。
でもそれって「映画を早送り観る」と同じではと危惧します。そこに「面白み」や「感動」があるのでしょうか。
「映画好きが好きな映画を何回も観る」人生と「合理主義者が時短で映画を観る」人生。私なら「同じ映画を何回も観るなんて凄いな」と思うし「時短で映画観るんだったら、一層時間の節約で他の事をした方がいいのでは」と考えてしまいます。
シニアになったら「時間」や「周りの評価」を気にせず「やりたい事をやる」ことが重要だと思います。
シニアが「アイドル」を「追っかける」なんて羨ましと思います。しかしその一方で「程々でね」と思ってしまいます。
偉そうなこと言って私もまだまだです。