一段と円安が進む(2)

　製造業は海外進出しているとかいたが、製造業が国内に拠点があれば、国内で製造して海外に売り外貨を稼ぐ、その外貨を日本円に交換して生活をする必要がある。つまり日本円の需要があり、それで均衡が保たれる。ところが、製造業の海外進出が進めば、日本円の需要がなくなる。

　とは言え、日銀は金利を上げるわけにいかないだろう。企業がお金を借りやすく、投資をしやすくしておかないと賃金の上昇につながらない。また株式に関係してして、iDeCoで年金を運用している人たちにも悪い影響が出てくる。

　つまりは、急激な円安を緩和させる対策の打つ手は限られてくるのである。

　

　

一段と円安が進む

　円安が一段と進み、一時、1ドル=126円台まで下落した。原因は、日米の金利差の拡大である。

　利上げの米国と、大規模な金融緩和を続けると明言した日本との間で金利差が広がり、金利の高いドルを買って円を売る動きがでている。

　対米ドルだけでなく、ほかの通貨に比べても円安というのだから、日本経済が他国に比べても弱いと思われているのではと推測する。円安は輸出企業には良いとされるものの、製造業は海外進出しているのでこの効果も限定的である。

イーロン・マスク氏、保有資産27兆円

　米誌フォーブスが2022年版の世界長者番付を発表した。1位にテスラCEOのイーロン・マスク氏が輝き、保有資産約27兆円ということらしい。

　27兆円とは「一生かかっても使いきれない資産である」とは古い言い回し。ある人に言わせれば、人は1億円手に入れた時の喜びとそれ以上のお金を手に入れた時の喜びとさほど変わらないらしい。要するに刺激には慣れがあるということか。経験したことがないのでわからない。

　こういう世界の人は、フォーブスの長者番付の順位はさして関心がないらしい。想像するに、さっき書いた「一生かかっても使いきれない資産」がいくらになろうとさして関心がないと想像する。

　それと長者は現金（キャッシュという意味ではない）で資産を保有していない。ほとんどは株式なのだろう。もちろん自分の努力も必要だろうが、景気や周りの人の気持ちで資産が増えたり減ったりするだろうから、1年ごとに1位になった、ベストファイブから転落したとか一喜一憂しても仕方ない、といらぬお世話でコメントを書いている。

　

値上げの春

　「値上げの春」というが、最近は1年じゅう値上げをしているようにも見える。一応話題になっているので取り上げよう。

　ガス電気代は言うに及ばず、JR指定席特急券、高速代も値上げされる。食卓に上る食品も値上げをする。とにかく家計を見直して、節約していくしかない。

米国 経常収支 赤字 良いこと？悪いこと？

　米国が2021年の経常収支は、赤字額が過去最大の8216億ドルとなった。普通赤字と聞くと悪いことと思うが、そうなのだろうか。

　経常収支というのは、輸入と輸出の関係をさす。つまり輸入が増えれば赤字になる。なぜ輸入は増えたかというと、アメリカ人の購買意欲が高まったからだという。一つは米国政府の追加支援政策。もう一つはワクチン接種の早期からの取り組みである。

　それで米国人の購買意欲が高まり物品を購入して輸入額が増えたということらしい。

　反対に日本では「断捨離」「終活」「ミニマリスト」がブームとなっている。悪いことではないが、