むかしむかし、ある所に、小指ほどの男の子がおじいさんとおばあさんにかわいがられて育てられておりました。
おじいさんとおばあさんはその子に、一寸法師と名付けましたが一寸法師はいっこうに大きくなりません。
あるとき、一寸法師は、京の都へ行ってみたくなり

指にたりない 一寸法師
小さいからだに大きなのぞみ
おわんの舟に はしのかい
京へはるばる のぼりゆく
京は三条の 大臣どのに
かかえられたる 一寸法師
法師 法師と お気に入り
姫のおともで 清水へ
さてもかえりの 清水坂に
鬼が一匹 あらわれいでて
くってかかれば その口へ
法師たちまち おどりこむ
針の太刀をば さかてに持って
ちくりちくりと 腹中つけば
鬼は法師を はき出して
いっしょうけんめい にげて行く
鬼が忘れた 打出のこづち
打てばふしぎや 一寸法師
一打ちごとに 背がのびて
今はりっぱな 大男
おじいさんとおばあさんはその子に、一寸法師と名付けましたが一寸法師はいっこうに大きくなりません。
あるとき、一寸法師は、京の都へ行ってみたくなり





指にたりない 一寸法師
小さいからだに大きなのぞみ
おわんの舟に はしのかい
京へはるばる のぼりゆく
京は三条の 大臣どのに
かかえられたる 一寸法師
法師 法師と お気に入り
姫のおともで 清水へ
さてもかえりの 清水坂に
鬼が一匹 あらわれいでて
くってかかれば その口へ
法師たちまち おどりこむ
針の太刀をば さかてに持って
ちくりちくりと 腹中つけば
鬼は法師を はき出して
いっしょうけんめい にげて行く
鬼が忘れた 打出のこづち
打てばふしぎや 一寸法師
一打ちごとに 背がのびて
今はりっぱな 大男