後妻根性

父さん。



言いたくないけど

「継子が寝返った」という言葉が適当かもしれません。

ただ　それは　私の誤解かもしれません。

長女はそんなつもりはなかったと思えたりします。

でも　私の心はそういう感じのものだと思います。

いや～な継母　後妻根性です。

もうあの子もアラフォー

もういいでしょ。

私も継母、後妻から　卒業です。


余震の心配がまだあるけれど

そろそろ　２階を片付けましょう。

しようがないさ。

父さん。

このもやもやをあちらに話そうものなら

私は　８人　＋　α　を敵に回して訴えなければなりません。

あちらにすれば　私は　「異常者」なのです。

でも　子育て　ヘンサイに追われている間

その方たちは　家には　関わらないほうが良いとしらんぷりでした。

私を「異常者」と言うならば

なぜ　長女を私に任せていたのか・・・

部屋で　一人　声を殺して泣き喚いているとき

あれ？　この光景　見たことある！

夢だったのか　何なのか、

それは　わからないけど

「ああ　これは　避けては通れない、なるべくしてなったんだ。」

と思えました。

すっと涙が止まり　諦めのようなものが出てきました。

何がいいとか　悪いとかではなくて

過去を悔いたって　くやしがったって

しようがないさ。

老いてしまったけれど

まだ　もう少し　頑張れる。

同年代の人が

津波で家も仕事も奪われても

前向きに建て直しを話される。

なのに・・・

後妻になんてなるもんじゃありません。

父さん。

後妻になんてなるもんじゃありません。

継母になんてなるもんじゃありません。

昔からいわれる言葉

「良くて当たり前、悪けりゃ継母のせい」

３５年　苦しみながら　良かれと・・・

「○○も手がかからなくなった。あんたなんかいてもらわんでいい。」

何度言われたか。

なぜ　その時　家を出なかったか・・・

・・・子供達を混乱させたくなかった・・・

もう　継子の事は忘れよう。

もうチビちゃんたちのことはわすれよう。

継子は　亡くなったお母さんの兄夫婦と「コンタクト」をとっていたそうな。

（まあ　私が困る事は何もないけれど。）

そして今回の「裏切り」・・・

・・・・・言葉は適切でないが

もうアラフォーでしょ。もう　継母は必要ないでしょ。



所詮　他人さ。




どちらにしても　もう逢いたくない。



もう感情を抑えるのは止めた。



３５年。

如何すればよいのか・・・そればかりだった。



だからもう好きなようにいくさ。

ちょっとは　きれいになって

ちょっとは　好きな事して

もう　前向きなんて考えない。

好きなようにするさ。

苦労は報われません。

父さん。



苦労は報われません。

苦労はしないほうが良いです。

気持ちのままに

好きなように生きたほうが勝ちです。

つくづく　そう思います。

口ごたえして

殴られて

次の日は病院に付き添って

頭に放射線を当てているから

すこし　物忘れがあって

迷子になり

コウガンザイをウって



地震の影響で

いつもの道を行けなくて

今日は　落ちた瓦を集積所まで２往復して

「めしは、メシ」と恐い顔で・・・

瓦だって重いんだよ。

苦労はしたって報われないって

お気楽に　ノウテンキに過ごしたほうがいい。

気楽に行こう、そのほうがいい。

５年前の

父さん。

５年前の今夜

入院したんだね。

父さんの最後の文字を

見ては泣いてました。

そうね、１ヶ月前くらいからかな？

それからか・・・

辛い事が起きた。

夫君の従兄妹の出現からだね。

次から次へと嫌な事ばかり。

従兄妹のせいだと思わないけど

きっかけにはなったね。

その罰なんだよ。

辛いね、辛いね。

もっと辛い事がないから辛いんだって思っていたらこの地震。

罰があたった？

辛いね、辛いね。

じっと一人でこらえてごらんよ、と思って

「試練だ、試練だ」とぐっと堪えているものの

いつか爆発しそうな自分が情けない。

何と小さな人間よ、と思ってみたものの

押えきれない悔しさ情けなさ・・・

この世は修行の場ならば言葉にしないで耐えてみよう。

父さん、ごめんね。

理屈で解かっても心が・・・

成長しない私です。

悪い継母だった証拠なんだよ。

その罰なんだよ。

そう思えば納得できる。

なのに　思い出しては

号泣！

もういい、もういい。

父さん。

やり場のない・・・

悪い継母だったんだから　と思えば納得もできいくらか落ち着く。

自業自得と思えば　諦めもいくらか・・・

でも　継子はわかっているんだろう。

今までは私に電話をしてきたが

あれからは　夫君に連絡をしている。

もういい、もういい。

楽になろう。

いい母親、孫１号クン２号クンに好かれようとしたけれど

もういい、もういい。

楽になろう。

ただし

夫君に何かあっても

連絡はしませんよ。

もう楽になろうと思います。

父さん。

とうとう　長女は夫側の祖父母の所に行ったようです。

もう私は　継母業をやめようと思います。

そして楽になろうと思います。

いいお母さんになろうたって無理な話。

生みの母の叔父夫婦にもよく会っていたようで・・・

もういいでしょう。

所詮　他人。

もう母親が必要な年でもないし・・・

もう楽になろうと思います。

３０年以上も苦しんだのだし

もういいでしょう。

私の人生が辛いんじゃない

父さん。

あれから　ずっと　辛いです。

でもとうとう　ピークに達してしまいました。

火曜日の朝。

舅から夫君に「相続放棄するよう・・・」電話がありました。

もう何年も前に　放棄させられたのに・・・

と思っていたら

どうも　この家の事のようです。

どういうこと？

私に住まわせないってこと？


この家は　私が働いてはたらいて

夫君の借金を返しながら

子供達を大学に行かせ

そして　守ってきた家だ！


それで泣いているところへ長女が来た・・・

長女は「産んでくれたお母さんの遺骨を叔父さんのところのお墓に入れてもらうこともできる・・・」なんて言い出した。

・・・・

「実家に行くときはみんなで行きたい・・・父さんの病気の事もあるから。」（思いでつくりの意味）

と言ったのに

翌日　長女は２号クンを連れて

「今度の連休に実家に行く事にした。」

私は　「勝手にしたら！」

そう答えるのがやっとだった。

今まで　行きたいのを姉のために時期をうかがっていた息子の気持ちなんて気にもしていない・・・

身勝手な長女にも腹が立った。

苦しいとき姑が「アンタンチが生きようが死のうがシラン。」

そう言ったのを忘れたか！！！

前の家が先妻さんの事故のホショウキンとやらを頭金にしたのは

私の知らないこと・・・

それを姑は

「あんたは○○のおかげでのうのうと生きている。」

どういうこと？

私に　どうしろと？

嫁いでまもなく

小姑に「お母ちゃんが病気だから嫁をもらった。」と言われた事も思い出す。

私は

長女がくれたバッグやらコートとか捨てた・・・

長女の子供の頃の・・・・

捨てた。

ヨボヨボになってから　裏切られるよりよかったと思う。

とにかく　子供達に迷惑をかけないように健康にいなければいけないと思う。

これで　長女の事を気にしないで

老後は自分の実家に戻って母さんのお世話ができる。

これで長女の事を気にしないで

３号クンの面倒が見られる。

これで楽になったじゃないか。

いいじゃないか・・・

私の人生が辛いんじゃない。

あの方達の人生にかかわるから辛いんだ。

そう思ったら

少し　落ち着いた。