台風一家

淡路島に渡ったぞ 1日目

 

久しぶりに家族で旅行をすることになり、子供達は大喜びである。

なんだかんだと用事が重なったことに加え、寒さに弱い私はなかなか踏ん切りがつかなかったのだ。

春らしさにつられて、やっと出発である。

車内ではDVD を見たりして過ごしていた子供達も、橋に差し掛かるとテンションも上がる上がる。

「淡路島の曲、かけて!」のいっくんのリクエストにビリーバンバンの「また君に恋してる」を流す。

何故この曲が淡路島の曲として定着してしまったかと言うと、数年前に淡路島の旅行したときに流れていたから・・・と言うこれだの理由なのだが。

こいちゃんも上機嫌でカメラで景色を撮りまくる。

子供達が2人ともカメラが大好きなのは私の血か?

淡路島を渡りきるころには、皆でなぜか拍手喝采。

毎度の事ながら、お祭り騒ぎの好きな一家である。

お腹がぺっこぺこだった私達はとりあえず淡路SAのレストランで食事をすることにした。

春のせいか大変人も多く、どこも満杯だったが、少し待ってから席についた。

いっくんは相変わらず無難に自分の知っているメニューしか頼まない。

またもやスパゲティーである。

私は淡路島の名物でもあるタコのから揚げの乗った、明太子うどん。

ピリ辛の明太子ソースに、タコのから揚げが乗っていて、たまらない!

一品では満足できないこいちゃんは、1日20食限定の御膳を注文。

「まだあるかな!?売り切れてないかな!?」とソワソワのこいちゃんであったが、20食以上用意されていたらしく、ありつくことが出来て大変うれしそうであった。

刺身やタコのから揚げ、淡路牛と、淡路島の名産がすべて詰まった御膳にご満悦で、完食であった。

以前の淡路島のキッズパスポートが期限切れだったので、新しいものを購入して子供達に渡すと夢中で読んでいた。

以前と少し変わって、宝探しの様なデザインで書かれた淡路島のマップや、すごろく付。

ささやかなお楽しみチケットが付いていて、プレゼントを貰えたりするので子供達もウキウキしている様子である。

このマップを元に、今年は初めて「タコせんべいの里」に行ってみた。

うず高く積み上げられた何十種類ものせんべいをそれぞれ試食し、購入。

試食も楽しいし、ドリンクコーナーでは無料で珈琲がいただけるなど、気分が良くなってついつい財布の紐も緩んでしまう。

チリ味や、わさび味は想像がつくが、チョコレート味があるのには驚いた。

子供達はパスポートプレゼントに、小さいサイズのタコせんべい詰め合わせを貰い、車の中でぱりぱり。

タコやエビが嫌いなはずのいっくんも夢中で食べた。

日は傾き始めていたが、こいちゃんの要望もあり、パルシェ香りの館に行く事に。

パスポート特典で、ハーブ石鹸作りの割引があり、勿論こいちゃんは参加することにした。

材料を受け取りモミモミ、石鹸を砕いていく。

十分砕けたところでローズヒップティーを加えて・・・

ウンセ ウンセ と混ぜていく。

初めは興味がなかった様子のいっくんも、ここで急きょ参加したいと言い始めた。

締切時間が数分後に迫っていたため、車にパスポートを忘れていたいっくんは、猛ダッシュで車に戻り、汗だくで帰ってきた。

なんとか間に合い2人でお制作。

いっくんはこいちゃんの様に手でこねるのは面倒だと思ったか、事前に渡されたシートを広げ踏みつけて行く。

その頃こいちゃんは、生地を広げて成形に入ろうかと言うところ・・・

いっくんはやっとローズヒップティーを生地に加えてふたたびモミモミ。

 

何を作りたいの?の質問に「ロックマン!!」(ゲームのキャラクター)と答え、しばらく足を作ったり、頭を作ったり頑張っていたが、細かい造作は無理、と断念したのか、途中で粘土遊びに変更・・・

 

反面こいちゃんは、「薔薇を作りたい!」と明確な創作意欲を見せ、夢中で作り始めた。

作り方が判らないと言うので、私と一緒に作ることに。

結局と言うか、やっぱりと言うかいっくんの作品は落ち着くところに落ち着いた。

題名「爆弾」らしい・・・・どうみてもクワイ・・・

こいちゃんの薔薇はなかなかな状態で完成した。

中央は私の作品。

こいちゃんは借りた型抜きで器用に色々な石鹸も作り大変満足そうであった。

石鹸粘土が終われば、こどもたちは速攻でロング滑り台に走っていく。

2人で仲良くなにやらしゃべりながら滑っていた。

なかよしの時は本当に愛らしい普通の姉弟に見える・・・

温泉は子供達が大好きな「ゆーぷる」。

この日は女湯に滑り台が当たった日。

今年で小学校3年生だが、年齢制限にひっかからなかったいっくんはこの日だけは嫌がらずに女湯に入ってきた。

体ホカホカで寝床で横になると子供達は一気に疲れが出たようですぐに眠りについた。

やっぱり全力投球な子供達。

ずっとおねだりされていた淡路島に連れてきてあげることが出来て、私もうれしい気持ちでいっぱいであった。

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