と言っても、かかりつけの医者が勧めた喉からの胃カメラをどうしても受ける気にならず、紹介状まで書いてもらって、鎮静剤で意識が朦朧としているうちに胃カメラを受けられる病院に移って検査することに。
ところがっ!!
前の晩といわず、1週間も前から私は大変な緊張状態。
「病院」と言う、大嫌いなエリアで喉から大きなホースを突っ込まれると言う大変な検査を受けるプレッシャーで、胃の調子が悪化しそうな勢いである。
伴侶に言わせると「別に?平気」らしく、びっくりである。
前日は夜8時以降は絶食。
翌朝9時の検査までは水すら採ってはいけないと言う厳重(?)な準備体制に緊張も高まり当日の朝は尋常ではない精神状態。
犬のお産のようにそわそわ落ち着かず、気の荒い自分に、いっそのこと、今全身麻酔でもかけてくれたらいいのに、と思わずにいられなかった。
伴侶に送ってもらい、一緒に受け付けを済ませてまっていると、いよいよ名前が呼ばれ、検査を受ける前の処置室に通された。
ドキドキして待っている私に看護婦さんが「胃の中を奇麗にするお薬ですよ~」と100CC(あまり冷静に見ていないのだが…)ほど白っぽい液体の入ったカップを渡した。
うすーーーーい、砂糖水に片栗でとろみをつけたような味で、何やら薬っぽい風味は隠し切れない。
何とか飲み干したが、朝から緊張し空腹で吐きそうな状態には大変きつく、吐き気に拍車が…。
そんな状態のところに、口を開けさせられ、喉の奥に「甘、苦~い」ゼリーを入れられ5分耐える。
バックには癒しの音楽が流れ、リクライニングできるチェアも素晴らしいが、私の緊張は高まるばかりである。
涙目で何とか耐え、5分たった頃「はい、もういいですよ、飲み込めます?」と聞かれ、もの凄い勢いでイヤイヤをしてしまった…本当に大人気ない。
洗面所にそれを出してから、いよいよ内視鏡室に移動である。
いよいよ意識が遠のく注射をしてもらえる…。
安堵しかけた私を待ち受けていたのは、
「………、すいません、もう一回…。」と看護婦さんの注射ミス…。
別にその看護婦さんがへたとかではなくて、私は血管が細いのだ。
それに加えて極度の緊張で血管が細くなってしまったのではないだろうか…と素人判断…。
何だか先ほどしてもらった喉の麻酔も切れてきているみたいで、だんだん感覚がはっきりしてくるのが判り、とっても嫌である。
何と、左腕4回、失敗され、右腕で漸く注射成功。
「すぐフワーっとなりますから!」
焦る看護婦さんの声と同時に、目の前が一瞬くらみ、このまま意識がなくなるか…と思われたが、何といつまでたっても意識がはっきりしている。
病室がぼやけて見えるのに、頭ははっきりしているし、看護婦さんの動きもよくわかるのだ。
えー…、このまま胃カメラ入れられたら嫌だし…と思い「ちょっとクラっとしてますね~」と意識がはっきりしているアピールに実況中継をしてみたが、「そうですか!」というが早いか、マウスピースらしきものを私の口にはめ胃カメラをズボー!
ぎゃーっ!!!!!、と叫んだかどうかは判らない。
口に思いっきりホースが入っていたのだから、それは私の心の声だろう。
苦しいのははっきり覚えているのに、薬で暴れることも出来ず、数分間の検査は終了した。
体を看護婦さんがさすってくれて、放心状態の私の目の前に、通された伴侶と検査師さんが写真を見ながら何やら話をしていたが、私は起き上がる気ゼロ。
写真では異常もなく、ちょっと胃が荒れているだけだったらしいので、それは一応安心であった。
別のベッドに肩を借りて通され横になると、看護婦さんがちょっとすまなさそうに「意識ありましたね…」と。
話によると普通の人よりも緊張度合いがつよそうだったので、2倍近く量をふやしたらしいのだ。
それでも効かなかった私って一体……。
そういえば、実家の父も鎮静剤が全く効かず、意識のある状態で胃カメラを飲んだと言う。
が、父は身長180センチでがっちりタイプ「体大きいから効かないんじゃない?」などと笑い飛ばしていたのに、似ても似つかない体型の私まで、何故~…。
父を笑っていた報いだろうか。
本当に、大変で、びっくりな胃カメラ検査であった。
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台風一家
☆ユメ☆
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