あのいっくんが!
思い出されるのは小さかった頃のいっくんばかりなのに、最近ではすっかり反抗期でじっくり話もしない…。
そりゃそうである。
私はずっと育児を延長しているつもりでも、彼はすでに16歳になっていたのだから。
学校から帰ってきて2階に上がってしまうため、ほとんど口を聞かないので、事前にプレゼントを購入…なんて事もしていない。
定番というか、いつも通りと言うか、とりあえず外食をしに出ることになった。
しかも、あまりスペシャル感のない寿司屋に向かう…。
本当に、いつも通り…。
まぁ、いっくんが一番行きたいところがここなら…。
まぁ、いっくんが一番行きたいところがここなら…。
と、本当は色々なお店を考えていた様子の周りの方が少しガッカリという感じである。
が、主役はいっくんなので主役の食べたいものを食べる事にするのが一番いいだろう。
無言で寿司を頬張るいっくんである。
私もサラダやエビマヨネーズフライ、チーズとバジルのサーモンなどを注文。
私もサラダやエビマヨネーズフライ、チーズとバジルのサーモンなどを注文。
食後にはミルクレープを食べ、お腹いっぱい。
殆ど話もせず、食べたいものもいつも通り、甘いものにも執着がないいっくん。
ケーキを前にプレゼントを渡す事もない、何もかも普通の誕生日ディナーがこうして終わった。
後で伴侶との相談で万年筆か何かを買ってもらうことに決まったらしい。
筆記用具にハマりまくっているいっくん。
明日も友達と心斎橋に行ってウロウロすると言うが、きっと文具屋でも巡るのだろう。
こいちゃんは未だに(都合のいい時だけ)甘えてくれたり話も沢山するが、いっくんの場合は一気に離れていった感覚である。
親が鬱陶しくて、友達と居ることが楽しい、家に帰るのは鬱陶しい…。
薄情と言われそうだが、そうなってもらわないと困るのだ。
私も伴侶もどんどん歳を取る。
私たちがいなくなった時、自立して生きてくれる事を切に祈っている。