台風一家

春日公園

今日はバス仲間のSOくん・KAまくんのママが話していた広い公園に行ってみた。
怖いくらい蝉が捕れると言うことだったので、魚をすくう網を持参した。
ちゃんとした目の細かい柔らかい虫捕り網はいっくんが引きずってすぐだめにしてしまうので、少々ではへこたれないごつい糸で編まれた魚用の網を1ヶ月ほど前に購入したのだ。
蝉がいなかった時には厚紙に書いたカブトムシやチョウチョをその網に入れてやり、いっくんも室内でもかなり楽しんでいたが、KAくんママの話を聞いてとうとう実際に使用してみようと思い立った。
炎天下、3人でえっちらおっちら公園に向かっていると、後方から「おーい」とかKAん親子がやってきた。
自転車にSO君とKA君を乗せ、手にはしっかり網と虫かごが。

6人で春日公園に向かうと、野球が出来そうな広い公園は、白い土の部分が太陽を反射するようにぎらぎらと見え、目を開けていられない。
公園の一番奥にある大きな木の下のベンチに荷物を下ろし、ほっとするが早いか、いっくんは虫取り編みを持ってSO君の後についてかけだし、こいちゃんは焼けるほど熱い遊具に向かって走り出した。
しばらくこいちゃんに付き合ってシーソーで遊んでいたら、いっくんが「むちー!(むし)」と嬉しそうに編みを掲げてやってきた。
見るとじたばたもがく蝉が1匹入っていた。
いっくんにとれる訳もなく、どうやらKAくんママが入れてくれたらしい。
それを見たこいちゃんも「セミとって!」と言い始めた。
大きな木の下にいたSO君の虫かごにはすでに10匹以上の蝉が気持ち悪いくらい詰め込まれ激しく鳴きながらもがいていた。

虫かごもなかったため、サクランボの入っていたパックを持ってきただけと言う、実にやる気のないスタイルだったが、蝉は簡単に捕まり、サクランボパックはどんどん窮屈になっていく。
いっくんは単純に虫を見るのが好きで、触ることも出来ず「むち、きだい!(むし、きらい)」とふくれていたが、こいちゃんは私の捕まえた蝉を手で掴んでは嬉しそうにパックに入れていった。
いっくんは蝉だらけのSO君の虫かごを嬉しそうに持って、付き人のように後を追いかけていた。
こいちゃんは蝉が嬉しいと言うよりも私が虫を捕ってあげたことが嬉しかったらしく、いちいち蝉を手に「また捕まえてくれたよ!上手でしょ!すごいでしょ!」と宣伝して走り回った。

公園にお弁当を持った作業員が入ってくるまで12時になっていたことも気づかず虫をとり続け、気づいたときには9匹もの蝉が窮屈そうにパックの中を飛び回っていた。
公園を出るときに逃がしてやり、こいちゃんといっくんは蝉にバイバイと手を振った。
自宅に帰りシャワーを浴びさせすっきりしてから裸ん坊の二人を見ると、さらにまた焼けたようである。
腕が黒く光り、てかてかとしている。
蝉捕りは大変気に入ったようで、また行こうまた行こうと帰宅したそばから言っていた。

帰宅して蝉の数を確認したKAくんママに捕獲数を聞いてみると、何と33匹もいたらしい。
数を確認してたっぷり観察したらマンションの3階から逃がしてあげるのだ。
放された蝉たちはまたあの公園に戻って子供達を楽しませることだろう。
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