普通のホットサンドと違うのは、薄いパンではなく6枚切りを2枚使用し、中にはこれでもかと言う量のキャベツとソーセージ、卵などを詰め込み、焼き上げる所である。
屈強なおじいちゃんが繊細な手つきで具材を乗せ、すさまじい力で締め上げた(?)ホットサンドは腹持ちが良く、実に美味である。
もう何度目やら…我が家は立派なリピーターである。
大喜びでニギニギ。
要領だけはやっぱりいいようである。
あげたいくせに怖がりのいっくんは、腰が引けている。
と言うか、体がこわばっている。
手まで食べると思っているらしい。
仕方ないので後ろからおばあちゃんがお手伝い。
ここまで求められたら、ミルクをあげるのも甲斐があるというものだ。
ミルクも乳搾りも終わり、牛さん達に草をあげることにした。
草をあげているうちに、遠くにいた牛までその様子をかぎつけワラワラと寄ってきた。
小さなこいちゃんに、大きな牛が何頭も。
走って寄ってくる牛達の砂埃でこいちゃんがかすむ~…。
すごい迫力である。
しばらく草をあげているうちにバター作りの時間になった。
前回同様、威勢のいい説明員の女性が声を張り上げて大勢のバター作りの観光客の為に説明をしてくれる。
こいちゃんといっくんも必死で振ってこの顔!
カッテージチーズもいただき、バターもクラッカーにつけて美味しくいただきました。
やっぱり何度来ても和む…。
そしてまたまたいっくんの行きたがった「北淡記念公園」。
凄惨な現場写真を見てビビリ、断層が自宅から近いと知ってまたビビる。
怖い思いをしつつ、どうして何度も来たがるのだろう…。
こんなシリアスな場所に来ても喋り捲りのこいちゃんだが、それ以上にいっくんは説明に忙しかった。
何故かテンションうなぎのぼりのいっくんは、他所の家族にまで地震の怖さを説明するほどであった。
おじいちゃんとおばあちゃんが一緒であることで、テンションが高まりすぎて何かが一本飛んでしまったのか?
のんびり見て歩こうとする私とこいちゃんを急き立てつつも、お姉さんの説明も一生懸命聞いていた。
何やら色々教えてもらっているようだが、どんどん先に行くので何を質問しているのかも判らない。
私たちは、とにかくそんないっくんの後をポチポチついて歩いた。
地震の迫力を感じて興奮するのだろうか?子供と言うのは何に興味を持つのか親は見当がつかないものだ…。
今回も地震体験。
「震度6でーす」などと言われながら待っている時では、そうでもないが、これが不意打ちで来るのだと思うと本当に恐ろしい。
お調子者のいっくんは、
「もう一回乗りたい!」とはしゃいで、係りのお姉さんにたしなめられていた。
確か、去年も注意されていたような…??
成長していないのである。
帰りは混雑が予想されるため、早めに温泉に入って岐路に着くことになった。
温泉は淡路明石海峡大橋が一望できる温泉であった。
ほっこりしていい気分で、すっかり旅も終わったような気がして、写真を撮り忘れると言う痛恨のミスである…。
子供たちは帰りの車の中でぐっすりと寝てしまった。
今回も子供たちの心に響く旅になっただろうか。
思い出を積み重ね、また一つ成長してくれる事を願って、大人たちはハンドルを握るのだった。