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ゼロ! こぎゃんかわいか動物がなぜ死なねばならんと? |
片野ゆか | |
集英社 |
¥1,400+税 集英社 2012/6/30発行
ISBN978-4-08-771457-9
熊本市動物愛護センターにおける、保護犬・猫の殺処分ゼロを目指した活動のノンフィクション。
『犬を殺すのは誰か?』と併せてお読みいただきたい本です。
無責任な飼い主を叱りつけて、引取り拒否するのはいいけど、無責任な飼い主に戻された犬や猫は、それで幸せになれるわけじゃないよなあ…。
殺されるよりはマシっていっても…。
動物との暮らしってのは、難しい問題だなあと思う。
理想はわかるけど、全ての人が理想どおりには行かないってのもわかっちゃうんだよね。
最後まで面倒を見るというのは最低条件だけど、その最後って? 面倒ってどれくらい?
自分の生活がギリギリのひとが、老齢の犬や猫のために、何万円も何十万円も払えるかというと、払いたくても払えない、というケースだってあると思う。瀕死の犬を家において仕事に行かなきゃいけなかったり。そんなときでも熱心な活動家からネグレクト呼ばわりされてもなあ…とかね。かといって、生活に余裕のある人しかペットを飼っちゃいけないのかっていわれたら、それもなにか違うんじゃないかと思うし。いや、そういうケースがこの本に載ってるわけじゃないんだけどさ。