「キョウチクトウ」全部猛毒の木の花!夏の花の種類は豊富!
日本の三大毒草として、食べれば死に至る
トリカブト、ドクウツギ、ドクゼリが紹介されていますが、
みなさんが知ってるのは、トリカブトぐらい。
キョウチクトウは、街路樹や公園などにたくさん植わって、
身近にある木です。
ご存知トリカブトと身近なキョウチクトウでは、どちらが危険でしょうか。
もちろんトリカブトでしょうね。ところが違います。
キョウチクトウのほうが危険です。死亡しかねません。
トリカブトは、食べなければ事故にはあいませんが、
キョウチクトウはキャンプなどで、枝を折って、
箸の代わりや、串焼きの串の代わりにしたりすると、
死亡する危険があります。現実には、いくつかの事例 があります。
キョウチクトウは花、葉、枝、根、果実すべての部分と、
周辺の土壌にも毒性があり、生木を燃した煙にも毒性があります。
火災などで街路樹などが燃えれば、風下は有害ガスが発生して危険です。
また腐葉土も1年間は毒性が残るため、腐葉土にする際にも注意が必要です。
中毒症状としては、摂取した1時間後辺りに、疝痛(腹部の激痛)、
下痢、頻脈(心拍数が増加する)、運動失調、食欲不振などがあり、
症状が悪化すれば死に至ります。
キョウチクトウには、オレアンドリンなど強心配糖体が、含まれて強心作用があります。
オレアンドリンの致死量は、0.30mg/kgで青酸カリよりも上回ります。
福岡市では撤回されましたが、2009年12月「毒性が強い」として、
市立学校のキョウチクトウを伐採する方針を打ち出しました。
キョウチクトウは、18世紀に中国から日本へ入ってきました。
インド原産で熱帯性ですが、根付くと寒さに強く、
東北南部の戸外でも、越冬できる庭木に育ちます。
名前の由来は、葉っぱが竹の葉っぱに似てて、花が桃の花に
似ているから、「キョウチクトウ」と呼ばれるようになりました。
そんなに似ているとは思いませんが、キョウは、何からでしょうね。
一緒というような意味で「共」(キョウ)なのかもしれません。
または「夾」と言う字で、葉っぱの形が、細く狭い意味かも知れません。
現在は品種改良が進んで、一重咲きや八重咲き、ピンクや赤色、
縁取りがある覆輪の花びらが、楽しめるようになりました。
花を次々と咲かせ、100日以上も咲き続けるキョウチクトウは、
長期間楽しめる真夏の花木です。
- 別名
- 特色 有毒植物
- 科 キョウチクトウ科
- 原産 インド
- 花期 6~9月
いかがでしたか?
今ではキョウチクトウの街路樹を、たくさん見るようになりましたが、
以前はイチョウ、プラタナス、ケヤキが主流でした。
高速道路が出来始めて、公害に強いのか、急激に増えてきました。
猛毒の植物が、身近な所に植えられているキョウチクトウですが、
野外活動で調理に用いたり、子供が触ったり、
噛じったりしないように十分に注意を払ってください。
過度の恐怖心を煽るのは良くないですが、植物の特性を正しく知って、
適切な用途や距離感で、植物と長く付き合うようにしましょう。
広島市の花は、市民の応募から生まれた花が、キョウチクトウです。
原爆投下後、75年間草木も生えないといわれた焦土に、
いち早く咲いた花で、当時復興に懸命の努力をしていた市民に、
希望と力を与えてくれたキョウチクトウが、選ばれました。
開花は夏で、特に8月6日の平和記念日の頃に、花の最盛期を迎え、
たくさんの花を咲かせる美しさは、市民にとって、
ひとしお感慨深い、復興のシンボルだと思います。
気をつけなきゃ!
綺麗な花には・・・ですね(^-^)
みんなのブログからきました。
そうですね。知らないということは恐ろしいです。小学、中学で教えてるかどうか、最近の先生は、キャンプでお米洗ってきてと、お米は研ぐなんですけど。