「ミヤマヨメナ」園芸種ミヤコワスレの原種の山野草の花!夏の花の種類は豊富!
ミヤマヨメナとヨメナの違いは、
ヨメナは昔から、春には葉っぱを摘んで食べ、
秋には花を楽しむ路傍の花ですが、
山中で見かける似た花を、ミヤマヨメナと呼んでいます。
ミヤマヨメナの花期は5-6月で、秋咲きのヨメナより早く咲き、
キク科の花としては珍しいです。
背丈は低く50cm止まりで、ヨメナよりずっと低い。
葉っぱの鋸歯は、はっきりしない葉もあり、
ヨメナ同様かなり退化して、よく見ないと分からない。
江戸時代の草木図説には、お嫁さんの菜っぱという意味から、
嫁菜(よめな)があてられいるというそうです。
牧野植物図鑑に「この類中では最も美味で、
然も優しく美しいから付く」と記されている。
ミヤマヨメナは、春に開花する、数少ない野菊の一つです。
キク科の種類の名前を覚えるのは、かなり難しいです。
似たような花で、どれがどれだかわかりません。
ミヤマヨメナは、珍しく春から夏にかけて咲き、
他の野菊が盛りを迎える10月頃には,
すっかり花期を終えている状況ですから、
初夏に山中で見つけても、わかると思います。
また、冠毛(かんもう)がまったくないのが大きな特徴で、
他の野菊と識別することができるそうです。
紫色のミヤコワスレは人気があります。ミヤマヨメナの園芸品で、
ミヤマヨメナは白色に近い花ですが、花色の濃いものを選別して、
品種改良された花です。
ミヤコワスレは、江戸時代以降は野春菊と呼ばれていて、
ミヤマヨメナもミヤコワスレも、いつから呼ばれるようになったか、
不明だそうです。
野春菊は、江戸時代の本草学者 貝原益軒が「大和本草」に、
野春菊と記さています。
ミヤマヨメナは、埼玉県では準絶滅危惧種になっています。
岐阜県の竜吟峡の湿地帯辺りには、群生しているそうです。
- 別名 ノシュンギク
- 特色 春に咲く菊
- 科 キク科
- 原産 日本固有種
- 花期 5~6月
ミヤコワスレ
いかがでしたか?
ミヤマヨメナは、初夏に咲いて秋のキク科と、
区別できるからと言っても、どこで見られるか、わかりません。
植物園で見られます。
「箱根湿生花園」
「筑波実験植物園 」
「日光植物園 」
「六甲高山植物園」
「京都府立植物園」
その他の植物園でも、見られると思います。
山中で、偶然見つけられると良いですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます