「タコノキ」蛸の足のような根っこの木の花!夏の花の種類は豊富!
熱帯には、面白い形の根っこの植物が、とても多く見られます。
タコノキ科、ヒルギ科の植物の、タコノキやガジュマルなどが有名で、
マングローブを形成してるオヒルギなどがあります。
もともと、根っこは地中にあるものですが、
熱帯では、地上に根っこを伸ばして、奇妙な形をしているのを、
見かけます。これを気根(きこん)と云います。
ジャングルなどの植物が、気根を伸ばして、生存競争してる姿で、
「絞め殺しの木」で知られるガジュマルも、鳥が運んだ種子が、
樹や岩などで発芽し、気根を旺盛に出して絡みつきながら、
生長していき、樹などを枯らしてしまいます。
ベンジャミンゴムノキやインドゴムノキなどの、観葉植物にも見られます。
気根は、空気中の養分や水分を吸収したり、支柱の役割をしたり、
目的は様々です。支柱として役割が大きい場合は、支柱根と呼びます。
十分な水分が得られない環境ですと、普段は気根を出さない植物でも、
気根を出します。シャコバサボテン、デンドロビウムなどがあります。
マングローブのように、泥湿地で育つ植物は、
土の中に酸素が不足するため、多くの植物が呼吸根を出します。
オヒルギの呼吸根は、膝を立てたような不思議な姿で、
特に膝根(しっこん)といいます。
また、ハマザクロなどは、地下を這う根から呼吸するため、
地上へ多数立ち上げ、タケノコのような姿で、筍根(じゅんこん)と云います。
気根(きこん)と言っても、植物の成長には、いろいろあります。
タコノキは、沖縄や小笠原に行くと見られます。
根っこがタコの足のように、地上にたくさん見られます。
タコノキは気根が太く、蛸が足をのばしているような姿で、
タコノキと名付けられています。
最初に見た人は、その姿の不思議さに、ビックリするでしょう。
小笠原父島の内陸部に入ると、大きなタコノキが、たくさん見られます。
タコノキですが、オガサワラタコノキと云って別種です。
沖縄は、離島に行くとタコノキやマングローブがたくさん見られます。
見慣れてくると、あまり不思議と感じられませんが、
いろいろな場所で、花を見たことがありませんでした。
慶良間諸島に行ったとき、偶然見つけました。
目立つ花ではなく、よく見てないと気がつきません。
沖縄や小笠原に行った時は、注意して見てください。
なかなか花が見られないタコノキです。
- 別名
- 特色
- 科 タコノキ科
- 原産 旧世界熱帯各地
- 花期 6~7月
いかがでしたか?
旧世界熱帯各地という、聞きなれない言葉が出てきましたが、
新世界の反対語です。
コロンブスが、新大陸アメリカなどを発見するまでは、
ヨーロッパの人々に、存在が知られていなかった地域です。
発見を境に、以前を旧世界。その後を新世界と言ってます。
熱帯地域では、たくさん見られる気根ですが、温帯地域では、
樹の上から垂れ下がる気根をほとんど見ません。
イチョウの古木に、風変わりな気根が出ます。
イチョウの気根は、地面まで届きませんが、乳房状の突起が出ます。
植物の生態系の不思議さを感じます。
生存や子孫を残す、独自の方法を工夫してるんですね。
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