「イチョウ」生きてる化石、イチョウの花!
イチョウは、ギンナンを食べるだけの木ではありません。
ちゃんと花が咲きます。ケヤキなどと同じように目立たないだけです。
また、葉っぱと同色系ですから、なお見にくいです。
さらに高木が多くて、枝の近くで見るのが難しい花です。
花は、きれいという花でもありません。
珍しい、こんな花が咲くのかと驚きのほうが先です。
イチョウを街路樹や神社などで、よく見かけますが、
レッドリストに指定されてるとは、知りませんでした。
東京都、神奈川県、大阪府では都府県の樹に指定されています。
全国平均で沖縄をのぞく、日本の街路樹の1割がイチョウです。
神宮外苑のイチョウ並木がきれいですね。
また、様々な家紋の意匠をはじめ、東京大学の校章や、
東京都のシンボル旗に、イチョウの葉がデザインされています。
身近に使われてる言葉としては、野菜の切り方の「イチョウ切り」、
力士のマゲを結う「大銀杏」があります。
日本には室町時代より前に入ってきたとされ、各地の神社仏閣で、
巨木を見ることが出来ます。鎌倉の八幡様が有名でしたが、
倒れてしまったみたいです。
イチョウの木は、雄木と雌木があり、それぞれ雄花か雌花のみ、
咲かせ、ひとつの木に両方の花は咲きません。
雌花は花後に種子を付け、秋になるとオレンジ色に熟して落ち、
悪臭を放ちますが、美味しいギンナンの実です。
裸子植物の中では、最古のモノのひとつとされています。
古木の古枝の下に枝のような、ツララのように突起を伸ばす、
珍しい木です。この突起は乳房になぞらえて乳(ちち)と呼ばれ、
ガジュマルの木が体を支えるために、伸ばす「気根」に、
似ていますが、どうして出来るかはわかっていません。
乳イチョウと呼ばれ、安産・子育ての信仰対象
( 鬼子母神など)になっているそうです。
- 別名
- 特色 銀杏
- 花期 4月
- 原産 中国安徽省
- 科 イチョウ科
いかがでしたか?
花の楽しみ方にも、色々ありますね。
どこでも出かければ、偶然に出会う花があります。
今まで探してたり、知らなかった花に出会います。
イチョウは「生きてる化石」と言われてるそうです。
イチョウは氷河期に、ほぼ絶滅したと言われていますが、
現存する唯一の一属一種しかありません。
普段見慣れてるけれど、とても貴重な木なんですね。
小石川植物園の入口に、葉っぱが広がって花を見つけました。
枝が、ちょうど腰位で撮影するのに楽でした。
注意深く見てないと、同色系ですから見落とします。
偶然に見つかると嬉しいです。
イチョウは、今までに沢山見てますが、花がどんな花か知りません。
いろいろ沢山経験させてもらってます。